2010年11月17日

生態能力補完型巨大ビル建造論

1-2)0
・ビルを巨大化すればするほど耐震性能の確保が優先課題となる。
・ビルを巨大化すればするほど都市部のゲリラ豪雨は問題化する。
・ビルを巨大化すればするほど内部空調にエネルギーが消費される。

 上の3点を同時に解決できれば、それは生態能力補完と呼んでもおかしくない。そんなアイデアが実はあった。鍵となる技術は日本が誇る水族館のアクリル樹脂技術である。


1-2)1
 耐震構造の単純なアイデアに振り子の原理が在る。
 仮にビルの最上階層すべてが水で満たす事のできる巨大な水槽としよう。そして水を半分ぐらいまで満たしておけばどうだろう。水槽の中身がそのままに制震機能を兼ねることになる。

 次に、そんな水槽をビル全体の階層の何カ層かに設けるとしよう。もちろんシミュレーションされた最適化が求められる。その肝心な水だが、水を貯めるのにコストを嫌えば雨水利用が挙がる。

 高層ビルを建てれば建てるほどに夏場のゲリラ豪雨と向き合わなければならないのなら、いっそうのこと、ビル自体に蓄水能力を設ければ良い。夏場であれば、満水にして置いた所で、散水用に嫌でも使う事になるから、積極的に適量な水量になるまで減水させればいい。そうでなくともトイレの水利用にうってつけとなる。
 冬場の凍結を嫌えば、別に循環ルートを設けて発電能力を与えればいいだろう。内部に蓄えられた水を温められるレベルで電力を賄うことができれば、ビル全体の暖房が成り立つ。冬場であれば、ビル風を利用する手もある。勿論、夏場は何もせずとも内部に蓄えられた水が熱を奪い取ってくれるだろう。

 そして、それだけの水の確保は、火災時への対応にも使えるし、ビルが崩壊しない範囲で震災時の水源確保となる。巨大地震の影響で内部の水が漏れだしたとしても、火災の拡大を防ぐ効果としてプラスになるはずだ。余震への対応は微妙だけどね。

 そこで鍵となるのがアクリルの巨大水槽技術となる。
 水族館ばかりを造っていても先はない。



1-2)2
 ところでどのぐらいまでの大きさのビルを想定しているのかであるが、デザインを含めてそこまでを語る知識はない。ただ、不可能ではないと推測する。
posted by 木田舎滝ゆる里 at 06:35 | Comment(0) | 目の付け所をナス | 更新情報をチェックする
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