2011年01月18日

ヒートテック素材でふとんを作ると下水事業で革命が起こる

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 まぁ、ヒートテック素材を寝具に応用しようとする考えぐらいは巷にあるようですので、布団に応用するとか、毛布に応用するとか、寝袋に応用すればいいという解釈は省いておきます。


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 この場合の素材は、流行りの本家のヒートテックとは異なりますが、中空糸膜素材の中空糸を絡めて器用に綿状に形成したものを想定しています。これはシロクマの毛の内部構造に似ていることから論じることになります。ようは、内部に空気を蓄える中空層があれば良い感じですかね。

 そのようであれば、ペットボトルのリサイクル素材から作り出せるかもしれません。‥とはいえ、化学繊維の課題はどこまで行っても静電気です。そこをクリアーできないとお話になりません。いくら暖かくても静電気は問題です。朝起きた一発目から静電気で感電なんて、寝心地にも影響してしまいそうですからね。

 そこで、問題さえクリアーできれば、布団や毛布、寝袋にと応用が可能のはずです。ビジネス的には個人を相手にするよりかは、公共機関から攻めるのも手ですね。行政の代表である国連に軍隊などなど、この先にも続くだろうと思われている震災等に見舞われれば見舞われるほどに、注目を浴びることになるはずです。
 なにしろそのような状況に、天然素材での寝具を提供することを考える事は、難しい状況になっていくからです。それが度重なる震災という前提であればこそです。ここは先回りをしてでも化学繊維から作られる寝具のイメージを改革していく必要があると思います。



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 まぁそんな時代にもなれば、こんな展開もあると思います。

> たまたま手元にあった布団がその手の寝具だったため、その綿を取り出して、簡易浄水器を作って水を確保して凌いだ‥

 そう考えてみたとき、普段からそう言うことを意識してもらう上でも、百均なんかでその手の簡易道具をあらかじめ売り出しておくことが欠かせません。
 そのとき、そこにサンプル用の綿を入れることで、誰しもの手に、非常時の水確保術を供給してしまえるという算段です。なにも布団の綿にこだわらなくてもいいわけです。
 まぁそんな日常が常識にもなれば、画家やイラストレーターなんて考えちゃうでしょうね。自分たちの使った絵の具を洗った排水をそのまま流してしまうのは如何なものか?‥とね。そのとき無神経なアーティストにあれば、彼らの日常文句にある自然保護なんてあり得ない事になります。誰が考えたってそうでしょう。
(※ それ以前にその手の人たちにはなぜか酒豪やヘビースモーカーが多い。そんな彼らたちがそこに注目するとはとても思えないけどね。)

 すると、一般の家庭向けにも、今まで気にも留めずに流していた排水の段階からある程度濾過してから排水すべきであるという運動が起きてもおかしくないわけです。

 技術的には高価なカートリッジでの交換がイメージされそうですが、その手の安価になるだろう綿等をベースにしたもので交換しやすくして行くのが前提です。そのようにあれれば、常に一般家庭においても交換して使用して行くのが当たり前となるような環境インフラ事業としての定着が予想されるのです。
(※ この場合は水の処理所と同じレベルを検討するのではなく、ほどほどのレベルで十分なわけです。たぶんそれをするかしないかだけでも随分と違いは見られると思います。)

 当然、廃棄物は廃棄物としての回収が成り立たないとみんなに取り合ってもらえないでしょうから、交換と回収が新たなインフラ事業になるという具合です。

> とまぁ、行政自身が雇用の創出を、自らの手で、段取りを組んで生み出していくべきだと思います。癒着とか言われてないでさ‥



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 とはいえ、仮にこの手のアイデアをアパレル大手のユニクロが先駆けちゃった場合、大きな社会的な課題が生ずることになります。

 それは、当のユニクロが、古い業界体質を破壊してのし上がった企業という一面があることです。所謂、中間問屋の考えを崩壊させてきたからこそのアパレルのユニクロです。そこの社長がヤマダ電機の社長のように、地域の電気屋に商品を分けてくれるようなスタイルをやり出すわけがありません。黙っていればまんまだと思いますね。

 そのようなとき、つまりユニクロがその手の寝具を扱い出すことで、地域の布団屋がふっ飛ぶことになるわけです。ユニクロの社長が、寝具に関してぐらいは中間業の立場を取らない限り、ユニクロが先駆けることは社会的な悪にしかならないと思います。
 いくらユニクロでも、布団の打ち直しまではしないと考えればこそです。布団屋を潰して、そのあと誰が布団の打ち直しを請け負うのだろうか‥。まぁそれはそれで、特化させた事業にはなりそうですけどね。

> 中間マージンとりますか? それとも共生しますか? それとも布団屋さんには死んでもらいますか?

 畳屋が減少した時代の経験から考えれば、布団屋のさらなる激減は十分に有り得ます。

> そのようでは、決して「心の底から、これは暖かい寝具です‥」の文句は使えないわけですよ。
posted by 木田舎滝ゆる里 at 05:57 | Comment(0) | 目の付け所をナス | 更新情報をチェックする
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