2011年01月25日

【歴史認識】NHKスペシャル|日本人はなぜ戦争へと向かったのか

改稿.2015/09/02...20110125日...

 番組はまず、日本の連盟脱退の内輪の経緯の説明からなされた。
 陸軍と政府との「いいわいいわ」の談義がそこに示されていた。


> 欧米列強もしてきたことなんだから、
> 日本が満州を併合してしまったままでいたって、同盟国であるイギリスだってなんにも言えまい‥


 サムライの国が、所謂‥列強のマフィア的手法を、
 外交策上、サルマネしたままに開き直っていたという態度があからさまに語られた。

 話は続いた。

 陸軍内部における派閥争いの様相が語られた。
 人事管理ポストを掌握するために、有志が集って結成された一夕会の内部分裂の様相だった。

 満州事変のその頃は、陸軍の人事権はすでに一夕会(いっせきかい)メンバーにより掌握されていた。
 なぜ満州一帯に対して、泥棒のような行動をしたかの動機等については、
 具体的には紹介されなかったが、列強のやり方を真似たとだけははっきりと述べていた。

 つまり、植民地化を目的とした侵略だった‥そう語ったに等しい。

 これは明らかに大東亜戦争に於ける日本政府の見解を覆す発言である。
 それでも、どのように統治していくか次第では、現地人の反応は応変するものだ。
 ‥穏やかにも反抗的にもなるわけだから、その先の手腕が問われる所だろう。

 だが

 一夕会のメンバーはそこの方針で分裂した。
 その結果、国策の論点から逸脱したポスト争いが繰り広げられ、
 現地の関東軍の拡大意欲は歯止めがなくなり、支那事変へと繋がって行ったのだという紹介がされた。
 政府もまた、国際外交よりも内輪の事情を優先させてしまったとのことだった。
 ‥ビジョン無き国家像の典型的な無能ぶりだったとのこと。


 つまり、大東亜戦争に突入した背景には、
 軍と政府の間に渦巻いていた猿まね外交と、行き当たりばったりの防衛論と、
 なんちゃって繁栄を語る政策論なきアイマイな姿勢での国際外交が重なった結果の事情があった。


> まったく以て、「ふざけるなッ!」である。


 ‥そこから察するに
 陸軍は米国との戦争にあたり、どうしても海軍を担ぎ出す必要に迫られた。
 担ぎ出すためにも、大義名分を必要としたとの流れが無理のない解釈か。

 一方で、

 朝鮮併合に関しても2010年、NKHでは特集を組んで報道していた。
 それによれば、当時の朝鮮側の内部抗争等の思惑も絡み、
 日本による単独性の強い強制的な接収等との解釈はされていない。
 これは韓国側の学者も談義に混じっていたことからも、
 当時の現地の支配層たちの思惑は絡むものの、政治的な手法を軸にしていた点は確かだという。


> まとめると‥


 ・朝鮮併合は反論は残るものの、まぁまぁ政治として正当な段取りを踏んでいる。
 ・満州事変は明らかに軍事的な占領だった。
 ・支那事変ないし日中戦争は、関東軍の独走による侵略行為だった。
 ・大東亜戦争当時における南方進行は、大東亜共栄圏の大義名分を掲げた解放作戦だった。
 ・ただし、頼まれたわけではないので勝手な言い分にすぎない。


 ‥ちなみに、陰謀論情報では
 中国の黄金を掻き集める為に関東軍が動いていたとの話が出る。
 ユダ金指示の出来レースとの話だが、戦後、その黄金を素直に渡したという情報を耳にしない。
posted by 木田舎滝ゆる里 at 17:16 | Comment(0) | 刮目/奴ら絡み | 更新情報をチェックする
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