改稿.2015/08/29...20110226...
日本語を話せる外人さんの苦手はカタカナであると聞く。
「それはなぜか?」
> そこに、日本人特有の英会話をマスターできない盲点あり
日本人は英単語の発音に対して、
発音記号のすべては同じ長さで発生するものと思いがちである。
‥特にカタカナで長音符が付いている場合に、その思い込み傾向は甚だしいかと。
実際にネイティブの発音を注意深く聞けばわかると思うが、
誰も長音符の長さに対して、1記号1音1調子での発声をしちゃいないのだ。
それはすべての発音記号に対しても同じだと思う。
(尤も、こんなことを語る著生の英会話はさっぱりだ)
それでも、この予想を以て、
外人さんのカタカナ苦手を逆さに考えてみるに
‥あながち的外れではないなと思った要素に気がついた。
> そもそも、発音記号からして1記号1音1調子であるなどとのお断りはどこにも書かれていない
全部バラバラなのだろう。それが横文字の感覚に思われる。
1単語の中における1音分と思えようとも、実は2分の1とか3分の1程度にあるのはざらで、
‥ネイティブにしか分からないツボがあるのだろう。
そもそもにして表記と発音がまばらだし、デザイン的だし、好き嫌いの要素を挟む傾向を持つ。
日本語のような実用性を重んじた相互対応になっていない。
coffeeの発音にしても、
「どうしてカフィーなどとカとコの両方に聞こえてくるのだろうか?」
‥これはつまり
日本人の耳が、イロハの発音に置き換えて聞き取ろうとする癖にあるからだ。
> 実際の外国語の発声という奴は
イロハに置き換えてみようとも、微妙に独特で割り切れない響きをしており、
しかも発音のそれぞれの音の長さや調子については
ネイティブにしかわからない‥そんな感覚を思わせる独特さを持つ。早口になると尚更だ。
そこの所を差し引きして耳に流し込むべきかと思う。
‥であればこそ、ネイティブには、どこどこ訛りかが聞き分けられるということになる。
そこで予想されるのは、”What time is it now?”の塩梅だろう。
「掘った芋弄るな」を聞き分けられる地域とそうでない地域とがあるということだ。
「掘った芋弄るな」は、ジョン万次郎が住んでいた地域での発声の特徴的な聞こえであり、
‥必ずしも、全米や全世界で通用するとは限らない。
実際、時代を経た影響もあると思われるが、通じたり通じなかったりの両方があると聞く。
聴くにせよ、話すにせよ、
数をこなして経験値を稼ぐしかないのが、外国語の特徴と言うことか‥
> ‥逆から言えば
外人からしてみて日本語も、詰め込んで慣れて覚えるしかないとの感覚にあるのだろう。
ところが日本人にしてみれば、日本語は、色々とした諸事情が絡むことから、
歴史を掻い摘まんで理解しておかないと、なかなかに使い分けできるものではない
‥という事情を知っている。それはまた詰め込むばかりに何の意味があるのかと思う節になっている。
また、
外人が日本の外来表記(カタカナ)を覚えようとすると、途端に困惑することになるのは、
それは自分の国の発声と比較するからだ。そこにあるギャップに戸惑うのだろう。
多分そこには、アナログをデジタルに置き換えるに等しいぐらいの違いがあるのだ。
‥そのぐらい、割り切れない部分での聞き分けをしているということになる。
その点、日本人は発音よりも文意の理解に始終する。
‥そりゃもう、自己の意見主張よりもきちんと相手の言い分を理解することの方に趣がある。
‥どちらかと言えば、恥ずかしくない発音よりは、恥ずかしくない書に通じているのだ。
(横文字の方が発音に複雑さが絡むことから、そういうわけには行かない事情を持つ)
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