2011年11月06日

カタツムリの殻構造のナノテク応用を考えてみた。Ver.1.1

1-4)0
 カタツムリの殻構造が様々な汚れに強いことを最初に証明してみせた商品は、TOTOの便器だったと記憶しているが、あと外壁材とか‥

 でもその後に続く革新という奴が見られないようなので、考えて見た。


1-4)1
 食器、氷を作る容器、洗濯機の浴槽、浴槽、シンク、水道管の内側‥



1-4)2
 食器はありそうな感じだが、今や食器とて百均で買える時代‥食器がいくら陶器の類で、TOTOの便器同様に応用しやすい一面はあるとは言え課題は大きいだろう。
 食器の基本ベースとしての器に、ナノテク加工を施して二百円ぐらいで買えるようになるとはとても考えられないが、成功すれば、市場を置き換えるだけの爆発力は十分に見込めるだろう。

 市場にインパクトを与える意味で言えば、高級食器からはじめてコストダウンという路線になるのだろうか‥

※ ちなみに、TOTOの技術、セフィオンテクトでは釉薬を塗って焼き上げたりと、様々な処理を施していると言う話。

 そして忘れてはならないのが洗剤メーカーの存在だ。敵に回したくないと思えば、組んでやるのが筋だろう。この辺りの思惑が、そろそろお目見えしてもいい頃合いなのに出回っていないと考えられる要因の一つだと思われる。


 氷を作る容器への応用は、汚れが付かない=物質がへばり付いていないというわけだから、凍らせた物を取り外すのが楽になるだろうという推測に基づいているので、それで外れやすさに変化が見られないなら意味が無いわけなのであしからず。

 理屈を述べておけば、表面張力を巧く利用して、つるつる断面の状態で凍らせてしまえばいいという作戦となる。一見、辺に凹凸を設けるよりもつるつるに加工した方がよさそうに思えるが、そこが表面張力の特性で、凹凸があるのに凍った時につるつる面になってくれていれば良く、氷を抜く時に水を加えると思うが、ナノテクのデコボコが今度は逆にその水が隙間に流れ込んで、温度差で溶けて、スルッと抜けてくれるのではないかという考え‥
 上手く抜けないようならナノテクの凸凹の大きさを変えてみるしかない。この場合は汚れに強いではなく、氷を抜くことである点に注意。

 とはいえ、前提として氷を作る容器に、陶器は不向きなわけだから、プラスティック加工でできるかどうかがカギを握っている。これは一見、ナノテクレベルの金型を必要とするような発想だが、今や3Dプリンターの出回る時代である。難しく考える必要もなく、ナノテク加工できる精度の3Dプリンターを開発すればいい。

 結果として、食器にも応用が可能と言えそうだ。

 もっとも、プラステック製の食器は味気ないと思われがちな点が日本ではウケないかも知れないが、海外ではたぶん別。給食系ならまったく問題なし。

 洗剤メーカーとて、その辺りに目を付けるなら、異業種参入にて生き残りも有り得るかもしれない‥食器を洗うのに洗剤を必要としない時代‥まぁそういう話になるんじゃないのかな。

> 洗剤メーカーが、アンチカタツムリのままでは困るのだよ。


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 では次に、洗濯機の浴槽、浴槽、シンクの場合はどうか‥

※ ちなみにシンクでは、INAXにキッチンシンクの防汚技術「エクセラガード」というのがあるようです。こちらはファインセラミックスでコーティングの技術を応用しているようです。

 金属表面にカタツムリの殻構造を作り出すのは極めて難しいと思われる。
 塗装して凌ぐという方法もあるかもしれないが、どうしたって摩耗による機能損失が気になる所だ。
 その点便器は、その表面に重い物を乗せたりしないし、ゴシゴシこすりたいという欲求が小さい分だけ必要耐久の計算がしやすいと言えるのかな‥シンクにはまだまだいろんな付加価値を付け足したいという目標があるようで開発の余地があるような話‥塗装ゆえの合理性とも課題性ともいえるだろう。

 そもそもそれらが十分に耐えうるに可能ともなれば、黙っていないのが、車・船・飛行機のメーカーだ。顧客ニーズは売り込みをかけずとも、うなぎ登りにあること間違いなし。

 そして、そんな技術が登場しようものなら、洗剤メーカーは窮地に追いやられること必至。
 それでも、洗濯槽の黒カビ問題に終止符が打たれるならば、洗剤メーカーの窮地などどこ吹く風と言うぐらいのニーズはあるだろう。
 もっとも、洗濯槽の段階だけであれば、問題化しないんだけどね。それでも百均から洗濯槽洗剤は消え出すかもしれないな‥

> そして、ゴミ問題‥

 テレビでさえ廃棄費用が嫌われて路上放棄があとを絶たないのだから、それが洗濯機とて同じだと思う。

 しかし逆転の発想で言えば、黒カビに侵されていない洗濯槽であれば、コインランドリーの売りの一つとして理解もされるだろうから、誰かの使ったあとの‥という印象も随分と薄れて、共同利用理解も進むかもしれないな‥。



1-4)4
 という技術の裏付けを前提に、道管の内側をカタツムリの殻構造にしてしまえるとしたら、こんな感じになると思う。

 新しい管と取り替えるのが一番に手っ取り早いのかもしれないが、地球規模でそれを進めるとなるとそれは無理というものだ。ある意味そっちの方がコストが掛かってしまうのかもしれない。
 そなると、今時の水道工事に見られるロボットを送り込んで内面の汚れを削り取るという作業を、家庭の蛇口にまで及ばせれるとすればこんな感じになると思う。

 まずは水を止め、大雑把に汚れを落とし、次にマイクロロボットを送り込んで、細かい所を削り取る。で、乾燥させて、本命のカタツムリの殻の塗装をこれまたマイクロロボットを送り込んで施す。また乾燥。

 道路下の水道管から家庭の蛇口まで、日本だけでも世界を何周もする距離を持つという。
 サービスを利用するしないは別として、仕事の創造確保としては、膨大この上ない。
 まぁ、道路工事は苦情の定番なので、そこまでを望む声がどこまであるかは別としても、この手の事情ともなると有りだと思う。

 なんにしても水道管の内側は、赤さびに塗れるほどでなくとも、なぜか真っ黒。そんな水でも飲んで大丈夫なのが日常の理解でも、やっぱりキレイな方がいいと思うのがニーズという奴だ。
 世界を何周もするほどの水道管のメンテナンスともなれば、どうしたって意味も無く無限大に仕事量が確保されたような話だ。

 日本のあっちこっちで老朽化の進む水道管、どうせ置き換えるのなら、そこまでの技術を盛り込みたい所である。
posted by 木田舎滝ゆる里 at 06:00 | Comment(0) | 目の付け所をナス | 更新情報をチェックする
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