2011年11月22日

【夢考察】フライングモンキーの探訪

1-3)改稿.2015/08/26...20111122...

 俺は学校というのが嫌いだったので
 忌まわしき学校の夢を見ているとわかると同時に、即行ずらかることにしていた。

 夢の中だから飛んで逃げる感じになるわけなんだが
 俺の夢を観察している奴がいたらしく‥
 そいつがそれを伝えたかったのかどうかしらないが‥


> その時、夢の中で飛んでいる俺の様子に、「フライングモンキー」と罵る声が聞こえた。


 ‥それ以来、俺は自分の見る夢そのものに疑問を感じ、客観的にならざるを得なくなった。
 (夢なんてまぁ妄想みたいなもんだし、ほとんどが主観とは言えない代物だ)




1-3)1

 夢の中で飛ぶことは大したことではない。
 でも、なぜか飛べない時がある。そしてまた、電線みたいのに引っかかる。
 (‥なんだかんだで規制がある感じ)


> だから、歩いたって好いんだってことに、最近になってようやく気が付いた。


 前にばかり進まずに、夢の流れを考えて、ヤバイと思ったら元来た道を引き返したって良い。
 ただし、夢の流れは曖昧で適当なので、戻ろうとしても物理的な意味で正確には戻れない。
 (戻れないケースの方が多い)

 俺はまったくの観察にしか興味がないので、夢の中でも独りで過ごす。会話なんてほとんどない。

 つまり、俺の好奇心の範囲でしか、夢は展開し得ない。
 俺はそういう意味では、飛んだつもりになっているだけの猿だったのだ。


 ゆえに「フライングモンキー」‥か。


 ‥俺は、夢を散歩するのが好きなだけで、ただ移動して満足なだけのフライングモンキーだった。
 そんなだから俺は、夢の中でさえ、人寂しく人恋しいなんてほとんど思わない。
 (否‥何かを求めて彷徨っているような節はある)



1-3)2

> そこはリアルな光景だった。


 どことなく昭和を思わせるような雰囲気で、人の気配がまばらに感じられた。
 まぁ昭和と言っても田舎風情という感じだった。
 思わず、スタスタとあっちこっちを駆け巡りたくなって移動を始めているうちに、
 誰かにこの世界はいつ頃の世界なのかを思い切って訊いてみた。

 向こうは言いたくなさそうな顔をしていた。

 やっぱり、夢の中で年代を確認することは御法度なのだと言うことを確認した。
 今度は逆に、未来のことを聞きたいかという内容で訊いてみたら、とんでもない回答を得たのだ。


> 生まれ変わりに差し支えないように、わざとこの世の事に対して無関心を決め込んでいるらしく
> 戦争が起こるか起こらないか以外の情報には興味がないとの返答だった。


 それって‥つまり、
 生まれ変わってきても、自分が楽しく暮らせれば良いだけの関心しかないってこと?

 夢の中のその昭和のような光景の人たちの生活風景に
 一様と似た空気を感じて、そう思ったわけだが、
 それが、夢の中の住人=あの世の特定世界の人たちの考え‥だとすると、
 この世の人間のくらしなんて、いつまで経っても行き当たりばったりで
 ‥自分さえ良ければいい的な感覚しか根付かないってことになる。



1-3)3

> そう思えば‥


 あの世の上層世界に行くには、
 世の中をリアルに、あるがままの関心に目を向けられない者は、
 その向いていない意識ゆえに、
 ぼんやりとした世界にしか招かれることがないということを思った。

 なぜそう思ったかと言えば

 夢に出てくる亀裂の崖のような空間の裂け目から見下ろして見える場所は、
 その都度、自分の居る場所と比べて、
 如何にも日が差しておらず寂しい場所として感じられるからだ。
 (‥お約束のように、屋根がきちんとすし詰めに並んで見えている)


 またそう見える程に、下に行けば行くほどぼんやりで、
 上に行くほど輪郭のはっきりした空間になると予想できるし‥また知る範囲においてそんな感じだ。

 夢の中で、もの凄い高度から何度か飛び降りて移動した経緯と照らし合わせてもそう思うしかない。
 (そのかなりの落差を‥飛び降りるのを怖いと思う時もあれば、全く動じない時もある)


 何かのビルの中を移動している夢を見ていても、
 階段やらエスカレーターやらの階層の境目らしき所で、必ずもやもやと途切れている。
 ‥飛んでなんとか上に上がってみると、まったく違う光景に出くわしたなんてことも何度かある。
 (より立体感が強まることがほとんど‥夢の展開が全く変わる状況とは異なる)


> なぜ、途中もやもやと階層状に途切れているのかを考えてみても


 ‥それがあの世の「層の狭間」って奴なんだろうと思うほかない。
 (下に行くほどシュールな色彩に緊張し、上に行くほどビビッドな色彩にほぐれる)
posted by 木田舎滝ゆる里 at 06:59 | Comment(0) | 考察 | 更新情報をチェックする
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