とてもよくわかる、壁際の懲りない拝金の章 はじめに
人類がお金の概念を共有してから、モノとモノ、モノとサービス、サービスとサービスとの交換だけはスムーズになったものの、なぜかそれ以上に多くの問題を抱えたままだ。
とくに、人口増加の絡んだ生産と分配においては、まるで無知であるかのように、足踏みの状態が続いている。
それが、お金を供給しようとすると、常に蛇口の前に金融という巨大なプールが置かれていて、人の暮らしの底辺にまで行き渡らないという矛盾である。貸すことでしかお金を刷れないというシステム上のジレンマである。
なぜ人類は、もう一段階上の仕組みを求めて、お金の在り方を再構築することを試みないのだろうか?
資本主義が当然だと思っているから‥
市場原理が最善だと思っているから‥
裏付けがないと誰も請け負わないから‥
確かに、そこに見いだされてきた利権を手にすれば、手放したくはないと思うのが普通なのだろう。
しかし、そこにあるのは一部の資産家や成功者たちだけが、モノとモノ、モノとサービス、サービスとサービスとの交換をしやすくできるようになったというそれだけの‥小さな楽園を目の前にしてほくそ笑んでいる段階にすぎない。
地球全体で見れば、ほんのわずかな既成の至福にしがみついた有様にも見えるのだ。
> なんてちっぽけで軟弱などん欲であろうか!
> 市場の独占を自分たちで禁じておきながら、それを目指すという奇怪な愚かさに、いつまでも絆されているべきではない!
> もっと多くの生命が、幸福の再生産を繰り広げられるようにあるべきだ。
目指すべきは、もっと公正広大な視点からの生産と分配・安心と安全・教育と医療‥を交換できるように整えるべきである。
人類は今より、それの交換がスームズに成り立つように整えたいというどん欲を目論むしかあるまい。否、お金の概念に新たなる認識を追加するべき段階に来たと言えるだろう。
> ここに示す章は、人類がお金に対して、如何に不器用に接してきたかという反省を一目瞭然化できるようにと、記すことを試みたものである。
2012年03月16日
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