2012年09月09日

プーチン時代にしか成り立たない対ロ政策案 改訂

1-2)0
 北方領土の全島返還をあきらめる代わりに、ロシア領土内に、日本国内で生じた核廃棄物の全引受を前提にした最終処分場所を提供して頂くとする。

 当然、ロシア側は、自国向けの言い分けにする意味でも、チェルノブイリ原子力発電所の共同解体を求めて来るだろうから、それはそれで協力を了承すればいいだろう。

 結果として、超危険物の取り扱いを2国間で共有し合う形になるのだから、これは名実ともに、平和協定を約束したも同然とする解釈が可能だ。世界中がそう思うだろう。



1-2)1
 ただし、ロシア側がプーチンの影響力に幕を下ろした時代になってから、協定の反故を言い出さないとも限らないのだから、恒久的なレベルで、管理費用の負担は2国間で配分せざるを得ない。

> それまでの間に、できるだけ日本から核廃棄物を運び出してしまえば良い。
> ゆえに、国内で原発推進を言い合っている場合ではない。今現在の状況は、そういう可能性を有しているのである。

 そうして、それらのゴミが大方に片付く頃合いになってから、ロシア側が協定を一方的に反故する様な事態に陥ったなら、それを理由に、再び北方領土問題を持ち出せば良いことになる。

> 北方四島をまるっきりあきらめた姿勢を示す必要はない。

 ロシア側にしても、間際になれば、さらに搾り取ろうとして画策を謀らないとも限らない。何が起きるか分からないのだから、そういう見方を持って事に当たるべきところだ。

 もう一つ考えられることは、これらの条件に拒絶を示して、逆に、四島返還の条件に、チェルノブイリ原子力発電所の最終処分に至るまで付き合って欲しいを滑り込ませようとするのかもしれない‥もしくはそれへの最後までの協力を得るための人質として、四島の2国間統治という考え方もあるだろう。それはそれで振り出しになる。

 理屈から言っても、最終処分の容器を今や空冷にする方向にあるのだから、より寒い地方で保管した方が、地球規模でのリスクが減る道理だ。そういう意味でも六ヶ所村は、本州の最北に位置しているのが理解できる。しかし現状は温暖化傾向にあるのだから、日本に最終処分場所の適地は見当たらない。北端が欲しければ、それこそ北方四島はその候補に挙がるのかもしれないが、しかし、せっかくの漁場にその手の施設を準備しようなどとは、頭から考えないのが普通である。それでも四島を返還した矢先から、日本でそんな行動を見せるのではなかろうかと睨めば、ロシアだって良い返事はしないだろう。それもまた日本の差し迫った要素としてあるのだ。



1-2)2
 一見、外道な取引にも映るだろうが、ロシア側にしてもチェルノブイリ原子力発電所の最終処分は頭の痛い中身でもあるのだから、それほどに選択支があるようには思えない。
 それに‥米ソ対立時代に掘ったシェルター穴がごまんとあるのは明らかなのだから、それの一つを提供することに何の躊躇があるというのだろうか‥
 そしてこれはプーチンの親日度を推し量る物差しにもできるだろう。


 その協力の結果、日ロが共同してリスクの低い核施設解体処理方法を編み出せば、それはそれで、世界に向けたとてつもないメッセージになるはずだ。そしてそれは新たなビジネスへと繋がる‥
 日本人は兎も角としても、プーチンにしてみれば、それはそれで儲け話の可能性に映るだろうし、また、ロシアが世界に対して指導力を発揮できるチャンスにも成り得るとぐらいは思うかもしれないな。


> もっとも、そこに至るまでの人材確保をどうするかの問題は、慢性的な課題としてあり続けるだろうけどね‥(まぁそこは、国内だけで処理する場合でも変わりはない。)
posted by 木田舎滝ゆる里 at 09:14 | Comment(0) | 目の付け所をナス | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。