2013年01月30日

【参考】CGアニメに見る恐竜世紀の演出

1-3)記稿.2015/08/22...20130130...

 これは、NHKEテレ番組「恐竜たちの大移動 〜スカーとパッチの物語〜」を見た感想である。



1-3)1

> 恐竜は爬虫類である。爬虫類は変温動物である。


 だから夜は動きが鈍くなるし、まして北極の冬を大移動するなんてことは有り得ない。
 しかし、このアニメではそれを何の躊躇もなく平然と演出している。

 もう一つの疑問は

 「恐竜たちは、あれだけの巨躯でどれだけの全力ダッシュができたのだろうか?」

 チーターでさえせいぜい数百メートル、ライオンだってそんなに長くは走りたがらない。
 それ以上の長い距離を走ることになると、どう考えても草食獣の方に分がある。

 爬虫類で言えば、コモドドラゴンが結構な広範囲をのしのしと動き回るようだが、
 それにしても深追いをするような狩り行動ではない。
 自らに付着しまくっている細菌類の毒性を相手に触れてなすりつけて、後は‥
 獲物がくたばるのを待つ作戦だ。


> この番組で、最凶生物として登場したのはゴルゴザウルスだったが、夜行性で扱われていた。


 あの巨躯の爬虫類が、夜行性というのはどうなのだろうか?
 そいつが、気温の低い夜間に、所構わず全力ダッシュするんだ。
 しかも、しつこいくらいに頑張って走りまくっている‥2キロ3キロは当たり前って感じかな。

 狩りの常識を考えても、

 本気で当たろうとする時‥それにしたって、狩りの経験から確実性が得られると確信した時だけだ。
 ゾンビーみたいに無鉄砲にも食欲と本能に駆られただけの意図で、
 獲物めがけて見境なしにダッシュを仕掛けることはまず考えられない。

 ‥同種同士で共食いだって容赦ない世界である。
 どんなに追いかけたくても、そのあとの体力を残しておかなかったら、横取りされかねないのだ。
 相当に飢えてでも居なければそうはならない。(‥それが恐竜に対する私たちの思い込みでもある)



1-3)2

> CGアニメでの演出である点を考慮しても、その辺の想像性を欠いているのはどうかと思う。


 ‥ググってみると
 恐竜の生態の在り方から、常温タイプも居たのではないのかという意見もあるようだ。

 それにしても‥作中は、針葉樹の森が枯れたから北極圏の冬を大移動する‥設定だった。
 針葉樹は寒さに強い。広葉樹であるならまだしも、冬を前にして枯れるなどと言う話はお粗末すぎる。

 では、一体全体どこに向かっているのか?

 しかも、恐竜たちには寒さを防ぐ上での毛皮がない。そんなんで生き残れるのか?
 それでは、常温機能が身体に備わっていたって無理だ。
 とてもじゃないがエサもないのに大移動なんてできるわけがない。


> さらに


 ‥大移動の途中には河が登場した。
 渡河の途中にはワニタイプの大型生物が潜んでいた‥そいつらがなんと
 北極圏あたりの真冬の冷たい水の中に待機しているという‥とんでも忍者ぶりだった。

 その河が、またとてつもなく深そうで距離がほどほどに短め‥
 イメージとしては富士川の川幅ほどもないのに、いきなり湖の深さに思えた。
 ‥もの凄い水量の様子。雪も絡んだ演出で、相当に冷たそうだった。

 それにしても、どれだけ水が豊かだって言うのだろうか?
 それにしても、どんな日照りの状況にあるというのだろうか?

 ‥草食恐竜たちが歩いてきた大地は不毛の荒野に描かれていた。
 ‥水の豊かさなんてこれっぽっちも感じられないところに突然の水量だ。

 一方で

 コース途中に現れた崖の下には、草木が生い茂っていた。
 アンバランスにもその周辺だけに茂り、崖の上はもちろん不毛の荒野。どういう谷なんだ。
 ‥高地なら高地で、ますます爬虫類生物には寒暖の差が激しい厳しい環境になる。


 ‥この時代の雨はピンポイントで降るのか、まるでゲリラ豪雨である。
 それも山際にしか降らなそうな感じに思えてくる。
 水蒸気の移動の常識を考えても、
 恐竜たちが毎年毎年そんなコースしか選ばないというのでは、あまりにも知恵も本能も弱い。
 (どう考えたって、草のある川伝いを移動した方がなんぼか楽そうだ)


> 地球は、生態環境にそんなケチな作り込みをしない。


1-3)3

> ‥こんな演出をしたくなる理由として考えられるのが、恐竜化石の分布だろう


 世界中のあっちこっちに生息していた感じだし
 ‥どちらかと言えば寒い地方にその痕跡が多いように思う。

 一ヶ所に固まっていれば、
 そりゃ針葉樹林であれば、枯れる以前の話として、草食型が葉っぱを食いつくす可能性はあるだろう。
 それなら‥特定の季節でなくても大移動は考えられることになる。

 でも針葉樹が枯れるという話であれば、地球全体が暖かい時代だったとの見方もできる。


 ‥その当時
 地球の軌道が太陽よりにあり、やや内側コースを回っていたと考えれば、
 冬の間は赤道付近ですごし、夏になると極方向に向かって移動した‥なんて考えもできるだろう。
 針葉樹林の特徴としても、変温動物の特徴としてもそう考えるべきになる。

 それにしたって

 夏に涼しい方向に動くというのは変だ。
 恐竜の食欲が、生体を凌駕した適応力を持ち合わせていたとの前提でもない限り
 恐竜の身体的特徴に違和感を覚えるばかりになる。
 (‥私たちの知る常識とは、まったく異なっていた次第にも成り得る)
posted by 木田舎滝ゆる里 at 05:02 | Comment(0) | 考察 | 更新情報をチェックする
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