2013年07月15日

【想定内】宇宙旅行にリピーターがつかない問題点

1-2)0
 宇宙旅行に行ってみたい期待感はおそらく、地上全体の観光需要と同じぐらいにあるだろう。
 しかしどうか、8時間も乗り継ぎをするだけでうんざりする旅行者はざらに居る。
 その上、それが身動きの取れない空の上ともなれば、何を好きこのんで宇宙旅行などと思うだろうか。

 宇宙に上がって2〜3時間の星見をして還るというプランならまだしも、周回軌道のうんちくと着陸地点のうんちくを考えれば、それが如何に難しい要望であるかは明らかだ。

> では、何を目的として宇宙旅行などと言っているのだろうか?



1-2)1
 その時、24時間天体観測ばかりしていても飽きませんというお客ばかりなら、何も考える必要はない。一人に一つ、天体望遠鏡等の観測機材を使えるようにすればいいだけだ。
 合間の食事にしたって、居住空間にしたって、狭いままでも何もぼやかれることはないだろう。

 ところが、言うまでも無いが、単に旅行をしたいだけのお客はそうではない。
 それはもう高い金を払うのだ、それに見合ったおもてなしがなければ、誰がリピーターになるというのだろうか。
 リピーターがつかない‥それはインターネットの情報高速伝達の時代、風評被害さながらだ。はっきり言って、ビジネスプランとしてはお手上げになる。

 富豪がカネを出してくれるから数億円のフライト料金だとしても客がつくだろうって‥

 富豪であればあるほど、2〜3時間もすれば、もう十分だ。であれば、富豪だからこそ、さっさと下ろせと言い出さんばかりだろう。なにしろ時間がもったいないと思う事の方が、カネを出すより嫌なのが富豪なのだから。

 それとも何か、宇宙に上がると、誰しもがずっとそこに居たいと思うようになるから大丈夫だとでも言うつもりだろうか。
 それにしたって、食事の時間にでもなれば魔法は解けるだろう。
 なんにしても、それのおもてなしのなさに我慢ができないと思えば、地上でのプライドを撒き散らし、「私に恥を掻かせるつもりかね?」と言わんばかりになる。
 それが単身で乗り込むなんて事をしないのも富豪だからだ。
 宇宙の上で絶景を見ながら風呂に入れるわけでもなし、メイクラブできるわけでもない。



1-2)2
 狭い中での耐久時間を考えた場合、船乗りでも陸は恋しくなる。
 そして、船の中よりも飛行機の中はもっと狭い。宇宙に積んでいける荷物の大きさはさらに限られる。

 前座として、人類の認知、狭い中での許容を事前学習しておけるような旅行プランになれておく必要がある。

 そこで、海底が考えられる。
 深海にまで潜るようなプランではなく、せいぜいが大陸棚めぐりだ。
 それにしたとて、リピーターがつくとは限らない。なにしろ退屈な時間になりそうなだけだからだ。

> ならば、海底調査を兼ねてみてはどうだろうか。

 海底調査には、莫大な資金が掛かるだけでなく範囲が広すぎるがゆえにそれ以上に時間が掛かる。それの目の数を少しでも増やしておきたいのなら、海底旅行を採用した方が現実的だ。

 ただし、ここにもクリアーすべき課題はある。
 潜水艇並びに潜水鑑は、その気密性を高めるために窓が少ない。その窓をどれだけ多くできるかだ‥
 カメラの数を増やして擬似的に外をスクリーン化して見せるにせよ、新しいシステムが求められる事に変わりはない。

 環境意識を高める上でも、あるべきプランだと思う。
posted by 木田舎滝ゆる里 at 17:35 | Comment(0) | 目の付け所をナス | 更新情報をチェックする
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