旧日本帝国軍隊の縦構図と来れば、
上から順にこんな感じ。
将校クラス
士官クラス
下士官
一般兵
銃後の一般庶民
士官クラスに上るには、
士官学校を出ていないと士官には至らない。
士官とは、少尉から上の身分を指す。
下士官とは、ベテランの熟練パイロットでもその程度の待遇であり、教官になったりした。
> ただし、これは日本の事情で、
世界的な傾向としては、優秀であれば尉官クラスぐらいまでは上がれる。
‥戦争を積極的に輸出しまくってきた他国の事情など、ここではどうでもいい。
1-3)1
この日本の縦構図の思考の傾向を、
現代社会の形に置き直すと、上から次のように酷似する。
上場企業経営幹部クラス
経営側役職クラス(課長以上)
一般正規社員層
非正規層
消費税を払うだけの非労働者層
‥とまぁこんな感じに映るかと。
> 経営者側の人材になるには、確実に大学もしくは修士課程を出ていることが求められる。
勿論、例外もあるだろうが、実情はコネとやる気のどちらか。
部下の功績は上司の実績。戦争がそもそもにしてその形。
実績を顔にしたければ、それこそ起業しかない。
起業して人気を博することが求められている。
一見当たり前のようだが、
中小企業への風当たりは決して優しくはない。
それにしても、この縦構造は、
今や世界的に共通したところであるかと。
1-3)2
ついでに、悪ノリ半分の対比を並べてみよう。
第一次信長包囲網。
大坂冬の陣。
黒船来航一回目。
大本営イケイケの大東亜戦争初期。
‥昭和自民党全盛期。
第二次信長包囲網。
大坂夏の陣。
黒船来航二回目。
大本営敗退一色、大東亜戦争後期。
‥平成自民党不人気期。
> その後の顛末。
豊臣秀吉が太閤になる。
徳川家康が将軍になる。
開国。文明開化。明治憲法。
マッカーサーが民主主義憲法を日本にもたらす。
‥ジェイコブ・ロスチャイルドが日本に新憲法を要求?
太閤検地、刀狩り。兵農分離。士族の固定化。
五人組制度の延長から、士農工商が意識されるようになった‥?
大名身分の華族化。平民解釈採用。
一億層中流が唱えられるに至る。
‥勝ち組負け組が唱えられるに至る。格差の再発‥その後の展開は?
秀吉の出自の弱さから集権化には至らず。五大老政により領地主権。
幕府一極化を見せるものの藩主権は存続。ただし、お取り潰し等の強制措置あり。
中央集権化するも、実質的には、財閥主権の傾向を見せる。
東京一極化。大企業主軸化。
‥大企業病あるも多国籍企業主軸化。地方の没落。地域再生が課題。‥その後の展開は?
> 近隣外交。
朝鮮出兵。
表向きは鎖国策。
朝鮮併合。
朝鮮戦争勃発。軍事境界線の発生。在日の国内潜伏。
在日の排除?‥大高句麗統一戦争勃発?
キリシタン追放。(仏教回帰?、国風化したような気もするが‥)
儒学、朱子学重視。
日中戦争突入。
中国共産党一党独裁台頭。政冷経熱。
‥中国動乱?により新しき中華国家の誕生?
> なかなかどうして、やっぱりパターンである。
この歴史のパターンに習って伏線を構成すれば、小説等の話作りもリアルに盛り上がる?
1-3)3
身分差というのはある意味で、思い込みから育っているようなところがある。
だから、身分という奴は有るようにしかならない。
無くそうとしても、私たち人類は、身分差のない思考というものになじみが薄い。
それの意味合いからすれば、
身分差があることに問題があるのではなく、
身分差を意識するあまり、固定化させてしまう心理的傾向に課題があると言える。
‥そこには何であれ、不満が蓄積してしまうことから、いじめ・虐待へと繋がる。
> 身分差意識の根本と心理を改善させないことには、いじめ・虐待の問題も解消に向かわない。
能力差があるのだから、生活レベルに差ができるのは成り行きでしかない。
課題があるとすれば、どちらかに偏ることで共倒れにしかならないという現実である。
そこに、勝手に身分差や不公平を私たちが創造してしまうのである。
‥明らかに、そこには自我の認識不足がある。
(※ 自分にすぎた必要なき真似事ができないとばかりに、
不満に染まっては精神上の不衛生。)
「自分が何をしたいのか?」
その問いに対して、ただぼんやりとしたままに時を過ごし、
勝手に回りの雰囲気に飲み込まれ、漂うだけの平均的な幸福感に誘導されてしまう。
そもそもにして、
私たち人類は、競争を焚きつけられないと奮起しない傾向を抱え持つ。
皆がその気になって乗ってこないと、誰も共通した価値を見いだそうとしない。
共通した価値が生まれないと文化にはならないし、
文化が形成されることで、格差も生ずる。それはある意味で自然体である。
> 世の中を動かす発言権が誰にあるのか?
身分差を求めがちに陥るのも、その一点にあると言える。
多くの民衆は、そんな発言権に興味などなく、
楽しく平和に暮らせればそれで良いと思っている。
それでも、なぜか‥
秩序の乱れを正そうとすると、
発言権の所在が求められ、その基準はどうしたってカリスマ人気(派閥)に陥る。
私たち人類は、それ以外の選択支をまるで知らない。
‥かように思うところである。
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