雑誌「ムー」に載っていた、金鴉の話の内容が、
あまりにもキリスト教を主軸とした例えだったのに違和感を覚えたので、
いろいろと考えてみた。
違和感について一言言っておくと、
俗に古神道と分類される以前から、神道はあったとする解釈に基づく。
著生の指しているそれは、10万年ぐらい前に遡っての話。
そもそも、太古の日本において文字は降ろされておらず口伝が基本だった。
‥ムー大陸とも繋がっていたとか、変な古代文字もあるにはある。
> で、その文字の主流になった漢字にしても、
文字の意味を成すための起源として前提になっているのは、なんらかの宗教時代。
もしかしたら、象形文字が海を渡って行き来した挙げ句の果てに、
ようやくにして、漢字が見いだされたとか‥なんて考えも涌いてくる。
‥夏の国が漢字の発祥と言われても、
夏の国の宗教的価値観だけで、漢字の様々な説明は難しいのではないのかと。
なにしろ多民族世界である。まるで漢字に示された宗教観は単一民族的であるとしか思えない。
そもそもにして、中華で行き着いた宗教と言ったら、無宗教じゃないか。
漢字文化に対する恥そのものだ。
1-6)1
では本題に‥
八咫烏の組織がいつからあったのかは一般人の知るところではない。
それでも古事記にその名が上がることを鑑みるに、
起源をその頃からと思うのも一般人解釈と言える。
‥お粗末ながら、著生もその範囲であることになんら変わりはない。
で、八咫烏は、情報収集組織でもある。
だから、戦国の世において、聖書を手に入れ、翻訳を試みるなり、
現地に人材を送り込むなり、いろいろと手を尽くしたとしよう。
‥一番早いのが、信者にまぎれ込むって奴ね。
> 鎖国の体制下にあったとはいえ、江戸幕府はすでに内々において、
> ペリーでさえ舌を巻くほどに世界情勢に通じていたという。
その中に、キリスト教に感化されてしまったメンバーが居たとしよう。
いつしか、その者が次第に頭角を表し、金鴉の一人に収まったとする。
しかし、一人では教義のすり替えは不可能だ。
どうしても、もう一人いる。
どういう流れかはこの際どうでも良いと思うが、
‥二人揃った。
一人が死ぬと下から繰り上がるという仕組みであれば、
ちょうど、キリスト教にも何かを見いだしていた二人が目論めば、
三人目はカマをかけられるはずだ。
次第に、その三人目が不名誉にも、疑うことなく取り込まれ、
神道の要である三神の出現を、キリスト教風に置き換える流れが生じた。
とまぁ想像しちゃったわけである。
しかも、そのまま文明開化と共に、
そのすり替えが、ドーンと標準化。チーン。
1-6)2
もちろん、別の見方も可能。
金鴉三人が、いつ頃となく、日本の外の状勢に驚異を感じ、
将来的な存続を吟味した挙げ句、
三神の扱いに手心を加えた。そうすることで、
神道との距離感をキリスト教やイスラム教寄りに近づけてしまった。
しかし、この考えはあまりにも深読みしすぎで、
未来でも見通せないとお話にならない要素が絡む。
1-6)3
三つめの見方としては、
神代の時代。出雲が伊勢に政権を明け渡したような筋書きの時代。
国譲りと書かれていても、実際は無血開城に近いことがあったと思われる。
しかし、そこに至るだけの文化的な差というものを見いだすことができない。
> あえていうなら、古墳か?金か?
古墳を簡単に造ってしまう技能があった。
「どうだ。すごいだろう。」
‥やはり何か足りない。
金を大量に産出して見せつけた。
「どうだ。すごいだろう。」
‥金にどれだけのインパクトがあったのかがよくわからない。
もう少し後の時代になれば、稲作が入ってくるわけだから、
国民の信望が、そちらに移ってしまったという筋立ては立つだろう。
しかし、その中途に位置する出雲と伊勢のそれは、まったくもってよく分からない。
そもそも、出雲にしても外から来た文明だ。
その文化的な違いは明らかに鉄であろう。
> 鉄と稲作の間に位置する何か?、そこが問題。
その頃から、外の教えが混じり込み、
口伝だったことから、混乱が有ったのではないかと推測される。
出雲の神はこだわりがなかったから、多神教とする形が今に至るように思われる。
ここで肝心なのは、この伊勢を名乗った勢力。
この伊勢の勢力はアマテラスのなんとかとなっているが、実はここがすり替えであって、
まったく以て、アマテラスとは関係のない何かを教義に抱え持った存在。
すり替えたのは、藤原不比等の頃か、それとも、
始めからカマをかけたのかは、知りようがない。
未だに天の岩戸が口にされている焦点がここにあるように思われる。
> それにしても、わざわざ封じた次第を残すとは、何を意味しているのだろうか?
義理堅いのか、それとも、とんちが好きなのか、
それとも、陰謀でもあるのか、それが、呪術の作法なのだろうか‥
1-6)4
それでも、
出雲と伊勢の勢力は、お互いに仲良くやっていた‥
そこにもう一つの勢力が、攻め上ってきた。
三すくみとなった事で、戦が勃発。
八咫烏が招いたという記述にしても、
実は敗北したか、取引を持ちかけたかの何かがあって、
その実際の中身をすり替えたものである可能性も否定できない。
> とりあえず、その結果登場することになったのが、大和朝廷。天皇の国体。
仮に、後から来た勢力が圧倒的に強かったなら、
八咫烏の話はなかった事だろう。
1-6)5
さらに怪しい話を続けよう。
三すくみだった状況に決着がついた理由として、
所謂、裏切りという形が思い浮かぶ。
中国地方のポジションはどことなく、そんな気配が漂う。
あくまで憶測ないし妄想の範囲でしかないが、
毛利が台頭した因果となったのは、敵方に裏切りがあったから、
毛利家が存続できたのは、裏切りを起こしたから、
そんないわくの付きまくっているのが、中国地方。「なんとーw」
> ということで、伊勢と出雲の仲の悪さという次第に相成ったとさ。
なんて考えをしたとして、裏付けはあるだろうか‥
裏切ったのが逆という見方だって有り得る。
自分側が裏切ったから、相手からの仕返しが恐い。
1-6)6
はい、そこで、仕返しとばかりに、
百済から仏教をもたらした勢力が居たことになる。
または、ひっくり返しを狙ったか。
> その間に、伊勢の勢力は、勢力の拡大を東北に向けた?
東北にはなぜか、南方より海を上ってきた勢力が多かった。
潮の流れと関係があるものと思われるが、
日本語と南洋の言葉には、類似点が多すぎるのだという。
(※参考サイトに辿り着きました。
ポリネシア語で解く日本の地名・日本の古典・日本語の語源)
大方、日本と朝鮮・中華との大きな違いは、
南方系の穏やかな血の交わり具合に因るものと思われる。
なにしろ、日本を越えてそこから先に行っても寒いだけだったろうし、
中華に渡るにしても、島伝いにやって来たなら、島の方が落ち着いたということだろうか。
> 実に謎めいていて、よくわからん。
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