[読書]20年後世界人口は半分になる_04

1-4)記稿.2014/06/29
　陰始の基本的な能力として、潜在能力を読み取るというのが書かれている。

　スタンドに例えれば岸部露伴だが、
　露伴のスタンド能力は１対１でしか効かないが、
　陰始のそれは全人類に向かって、居ながらにしてサーチ可能な状態で説明されている‥
　ドラゴンボールで気をサーチする能力以上の脅威だ。

　ただし、露伴のスタンドのように技を掛ければコントロールできると言うわけではなく、
　あくまで、契約が基本らしい。

　‥それでなくても、
　弱みをちらつかせたり、餌を撒くことで、瞑想や夢の中から取引や脅迫を持ちかけるという。


＞　これらの能力は陰糸や陰四も同様である。



1-4)1
　瞑想や夢の中の取引の形というのは、千差万別だと思うが、
　俺のようにとくに突出した尊敬人物も得ず、世間的な立場もなく、
　飽きっぽいことから無駄に欲しい物がない場合の例を上げておこう。

　まず始めにそれが感じられたのは、

　挨拶代わりとばかりに、
　どろどろの真っ黒のべたべたな如何にも魔とわかりやすい形で夢の中に現れたことがある。

　金縛りのような威圧感を放ち、直に、我に従えとばかりの脅しを掛けながら、
　腕を掴んで引きずり込もうとしてきた。
　（上半身だけ異空間からのぞいている状態だった）

　‥まぁなんとか、その時は事なきを得たのだが、
　その後も何回か金縛りで威圧される夢を見る羽目になった。


　３Dゲームのロボットに乗り込まされていて、対戦モードというのがあった。
　別に俺は、その手のゲームをやりこんでいるわけではないのだが、
　何も知らないとそのまま、遊んでしまうところだ。
　‥今から思えば、好奇心を試されたと考えて良いと思う。

　そういうのが一切効かないと分かったのか、とてもダイレクトなやり口に変わった。

　なんと、金縛りのような威圧感と共に、契約証のような紙だけが見えていて、
　そこに名前と住所をただ書けと言わんばかりの夢。
　‥そういう夢が２〜３回ほどあった。



1-4)2
　陰始や陰糸・陰四、あとその下の幹部五人にはそういう能力があるそうだ。
　それに加えて、寿命を更新できることから、記憶や経験を維持しながらに居る。

　‥多少忘れっぽくても、ポイントを忘れることはないだろうから、
　記憶を失って生まれてくる人類のルールに比べれば、圧倒的に有利である。


＞　よくわからなかったのは、


　通常、能力やパワーを奪ったにせよ、
　その奪った物を維持管理するには、
　それなりの能力が釣り合っていないと物理的に成り立たないはずだ。

　その奪ったエネルギーを、自らのボディに蓄積しながら、
　延延とした右肩上がり状態に貪欲な感じなのだが‥


＞　そのようなエネルギー量をどこに蓄えているのかがまったくの謎。
＞　憑代なんかヒョロヒョロの弱っちいのが好みの型だっていうし、


　その一方で、
　そいつらに対抗するには、満々と鍛え上げた精神と肉体が必要だなんて言うのでは、
　余りにも釣り合わなさすぎる。

　大体そんなにエネルギーを蓄えて存在していたら、

　どこぞの宇宙人から丸見えで、気軽に地球観光に来ましたなんて有り得ないと思うのだが‥
　奪うためにも来ていただいた方がお得なわけでして、
　‥つまり気配を消す方法を身に付けていると判断しても良いだろうか。



1-4)3
＞　‥マンガの悪キャラの設定にしてもとんでもすぎる能力だ。バランス悪すぎっすね。
＞　ようするに、人間の空想力でもなかなかに届かない陰湿さってわけである。


　人類の生活レベルの欲望を全部吸い上げて成長していく最強のボスキャラ。
　‥さらに配下への能力の割り振りが自由自在。（理解不能‥読者退くぞ）

　もちろん、ただで分け与えるということはしない、それが悪だ。
　‥という筋書きになる。わかりやすいと言えばそうだろうけど、能力的に不可解だ。

　科学的に言えば、DNAの書き換えレベルなんだぞ。
　経済的に言えば、単なる成果主義に能力主義なだけだけどな。
　‥で、いつも失敗ばかりで、切羽詰まるのが悪の雑魚幹部というのも筋書きだ。


＞　で、そんなエネルギーを溜め込んでいた物を一抜けして全部お返ししました‥


　‥というのが日本を縄張りにしていた陰糸の話になるのだが、
　このエネルギーのやり取りが、まるでお金の性質みたいな話っぷりだった。
　利子まで付いて返済。（返済された側の感謝こそが利子‥それも返済）


　全部返しても、普段は気配を消していたわけだから、誰にも分からない。
　お互いに分からない状態だったということになるだろうか‥
　（分かっているのは力の差だけ？）

　潜在能力をサーチしても、お互いに網に引っかからないってどういうことですか？
　‥矛盾していると思うのだが、
　著者の側から詳しくサーチすると居所がたちまちに知れて、憑代が制裁されると書いている。
　（潜在能力を読む＝記憶を遡れる‥である）


　‥やっぱり矛盾に思うのだが、お互いに本音を隠す手段というのは、
　テレパシーが日常の宇宙人の間でも、情報にセキュリティを掛けるのは常識だってことだから、
　まぁそういう技術も持っているということになるのだろうか。
　（潜在能力にサーチロックを掛けられる能力‥結界ともまた違った感じかな）


＞　最強すぎて退くぞオラッ！！



1-4)4
　元々のユダヤ民族の魂群が地球にやって来る前の話が書かれているのだが、
　そのユダヤ集団の魂たちは、余り賢くなかったと言うことで、
　どこぞの悪の取引に応じてしまったそうだ。
　‥で、印が付いたという感じの筋書き。


＞　‥ということはだ、


　地球くんが陰糸の一人（日本を縄張りにしていた陰糸）と契約下の状態だったのだから、
　その陰糸が一抜けしたことと、地球が”NO”を口にできたことは釣り合っている話になる。

　そもそもにして、地球くん＝地球なんだから、
　地球くんとの契約は、地球自体との契約でもあったという解釈にもなる。


＞　うお、スゲーなんて落ちだ。著者も気がついてない。
＞　そういう解釈も視点からの説明も一切うかがえない。なにしろ我慢の限界とか言ってるし。


　マンガで通してもスゲー辻褄だ。すごすぎて凄すぎる‥orz
　‥地球の歴史はマンガ以上にマンガだった。


＞　その陰糸の一抜けする確率が3000分の１。それが三千世界の本質か‥
＞　どれだけの魔力なんだよ。


　地球が、人類を思いやればやるほど、呪縛も強力になる感じだな。

　‥やれやれ、やる気なんか出るわけねぇんだよ。
　‥すべては、地球くんに術を掛けた陰糸の気分次第だった。
　‥翻せば、日本人次第だったということにもなるだろうか。
　（一抜けできるだけの鉄壁よすがが日本に得られていないと一抜けできない）


＞　おそるべしは、天之御中主神の視点か‥
＞　まぁそういう見方も可能になるよな。すんげースパルタだ。orz


　獅子の我が子谷落としどころの話ではない。
　龍神の我が子地獄落としだった。orz

　‥素晴らしき自立の構図。小さな善から超絶悪までお互い様の構図。
　‥あのう、誰もそこまで考えてないんですけど。（そこにこだわるのがオーム宇宙）orz