【法則】趣味五十万円の壁

1-3)記稿.2014/08/21
　趣味五十万円の壁とは、
　カネの掛かる趣味は別として、
　‥大体そのぐらいの金額を一つの趣味で使い込むと購買意欲が一息つくとする見方である。


＞　マンガ本400円だと大体1250冊。平均25冊完結なら50タイトル分。
＞　ガンプラ1300円だと384体。制作時間一体3時間なら丸48日間分。
＞　ゲーム7000円だと72本。ガンプラ48日を参考にすると１タイトル辺り16時間平均。


　とにかくそのぐらい買うと置き場所に困り出すことになる。
　これは胃袋の大きさよりも許容が小さい傾向を抱えているとも言える。



1-3)1
　いや、なんか暑さにやられて、ガンプラに興味を抱いちゃってさ、
　値段を見に行くとさすがに県内だからさ、ネット価格より安いかなって思ったわけだ。

　まぁ店ごとで取り扱いというか売りが違うわけで、
　在庫処分の季節に束なってるのを見ると、ネット価格に引けを取らないと思った。
　さすが県内。ガンプラしないのは損かなと‥

　‥しかし、

　やっぱり買うならグレードの高い奴の方が好いかななんて考え始めると、
　いくらぐらいつぎ込むとスッキリするのかなって思って、つい試算しちまった。
　（値段の高い奴はパーツの量も半端ないし、制作時間も掛かるという話）

　そんなこんなで、
　満足度は制作時間に比例するとして、384体も買う奴は希だろうから、
　丸48日間もガンプラを作り続ければ、大抵の人は飽きると考えた。
　（もっとも3時間は個人的な希望というか、着色する玄人でも凝ればそんな感じかと）

　これは総計時間だから、何年掛けても構わないわけだけど、15年で割ると76.8時間。
　物好きが夏休みにン万円のガンプラを一つ買って作って満足するのと、
　安いのを20体程度を一年掛けて作りつつ満悦するのとを同じと考えることが出来る。


＞　バンダイはユーザーの関心が一巡し出すと売れ行きが落ちるので、
＞　新しいガンダムシリーズを手掛けざるを得ない。


　でも、どうころんでも一人辺り大体５０万円を越すと売れ行きが怪しくなるのかなと。



1-3)2
＞　ちなみに、


　俺は初代ガンダムには興味の無かった小学生だった。
　ガンダムWからのガンダムファンという年代層的にもちょっと変わった趣向を持つ。

　‥戦闘の最中に命がどうとかを台詞で見聞せざるを得ない展開が嫌いな小学生だった。
　その点、ガンダムWになるとかなりキャラが違っていて、すんなり入れたっす。

　「命のやり取りの最中に、俺の方が上だからお前は下がれなんて失礼千万でしかない。」
　「そういうのを自惚れと言わずになんというのか。」

　そんなこんなんで、ガンプラを冷やかしながら
　「戦国アストレイ頑駄無」って結構好い感じじゃないかと‥
　何気に思う自分に気がついちまったっす。


＞　その割には、


　仮面ライダー龍騎の場合は、主人公の姿勢に好感をもって見てたかな。
　主人公の城戸真司が、とにかく強いというタイプでは無かったせいかもしれないけどね。



1-3)3
＞　話を戻そう。


　‥そこで50万円やらその分の制作時間やらをマンガやゲームに置き換えてみて、
　どうも大体同じような傾向があるのではないかと‥思った。

　それぞれの懐事情なり育った環境なりで多少とも金額の幅に違いはあっても、
　特定の金額分を使い込むと意外と一息ついている自分を発見できるのでは‥

　まぁそう考えていくと、
　CDとかDVDとかの大量消費時代には、始めから賞味期限があったことになる。


＞　ハードの価格が下がったことで、


　電波で見ずとも、レンタルだけでも十分に見られる時代でもある。
　その金額を百円で試算しても、週に３本借りて一年で15600円。
　ハード代を5万程度と見積もって‥30年もすれば、
　見たい物が一巡するよりも先に、レンタル行為自体に飽きが来る計算だ。

　（その前に、ハードが1~2度へたるから、もう少し短くなる。）

　お一人様をどんなに持ち上げても、
　お家族様の持つ好奇心の持続力には及ばない。

　一方で、マニア層だけを対象にしても革新は得られず、
　マンネリと共に衰退しかねない危機を抱え込むことになる。


＞　それにしても、通りで厳しいわけだ。
＞　コンテンツ産業なんか、妄想にすぎねぇだけじゃんかよ。


　金額がどうのこうのを一切気にしなくていいなら、
　誰しもは、程度無駄に、手に取り続けることは間違いないのにね。