2014年08月24日

【ガンダム】ビット兵器の進化はモビルスーツ不用論を招く

1-3)改稿.2015/09/23...20140824...

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 ガンダムサバーニャを見れば見るほど、疑問が湧いて来る。
 まず、「ガンダムに装備されるビット兵器の動力って何?」

 ググってみると、8.4mの本体内に熱核反応炉を内臓とある。
 ‥細かいことはこの際抜きにして、ビット兵器は非常に強力だ。
 ‥同時に、ガンダムサバーニャのビットは、大がかりな動的な装甲兵器でもある。


> ここを俺的に解釈すると


 何もガンダムじゃなくても母艦に直接、
 装甲タイプのビットを第二装甲として張り巡らせておけば好い。
 対モビルスーツ戦闘において、圧倒的な火力と防護壁を保持できるだろう。

 つまり、そのような戦闘様式におけるガンダムのメリットは、
 中・長距離射撃を用いた伏兵活用のみに絞られだす。

 「‥あ☆、モビルスーツ主流の時代が終わた。」orz



1-3)1

> もう一度、確認しよう


 ‥母艦の動力が許す限り、例えば、宇宙域での使用に限定。
 (重力圏からの脱出と大気圏の再突入を想定せず)
 船体の第二装甲代わりに、装甲タイプのビットをびっしり張り巡らせ、
 対モビルスーツ戦闘は、何百、何千ものビットを展開することで迎撃対応する。

 母艦のビットは、様々なフォーメイションとコンビネーションを可能とし、
 如何なる戦闘形式に置いても、強力且つ動的な火器&盾として使用できる。
 ‥それは、モビルスーツ戦闘に於いても同じだ。


> 同時に、この戦術を前提とした場合‥従来的な固定砲の類いの装備を排除可能。


 主砲と言えるような長射程大火器はあると心強いので艦首部等に備えるとするも
 ビット自体の攻撃はあくまで短距離戦闘向きだから、
 ‥その中間を補う兵器として、モビルスーツに期待する余地は残る。


> このような母艦のビット火力による攻防に注目した場合、


 母艦となる戦闘艦は、モビルスーツ兵器にしてみれば、陣地砲台と化する。
 ‥母艦から離脱して縦横無尽に動き回るビットは、モビルスーツのサポートも可能だ。
 ‥母艦ビットとモビルスーツを連携させた攻守一体のコンビネーションも見ものだろう。

 また

 母艦を砲台陣地にした戦闘は、数が物を言い始め、現場での持久力が欠かせない。
 そのような傾向は、再び長距離射程での火力を主流たらしめるものの
 メンテナンス性とコスト面から、バランスの取れた火器配備に目を向けざるを得ず制限される。


> つまりそれは


 数隻からなる艦隊を、動的な陣地砲台として活用する戦闘を主とする解釈になる。

 ‥イメージとしては、少数の戦闘母艦で陣形を組み、
 いくつかの艦隊を展開させ、宇宙空間にて睨み合う感じだろうか。


 ‥無論、モビルスーツを活かす上での戦闘になる。だが、
 陣地を近づけたり遠ざけたりし合う感覚は、従来の運用のそれとは異なる。

 作戦的にも、
 仮に母艦が大破中でも、モビルスーツが生き残っていれば、味方の別艦隊に合流すれば良い。


> このような戦闘での決定打を得るには、


 ガンダムにありがちな、単騎高速加速しての突撃ではなく、
 ビットでビットを叩く感覚になるから、陣地を陣地にぶつけ合う感覚だ。

 結果的に、母艦に備え付けられる切り札の主砲に出番は限られてくる。

 戦術上まったく重火器主砲を必要としない方向にはならないが、
 より多くのビットの積載もしくはモビルスーツの積載との選択を迫られることになる。

 ‥長距離主砲を主格に据えた運用生産では、
 小回りが利かなくなり、敵の奇襲に脆さを見せる。また選択できる作戦内容に制限が多くなる。


 一つの陣地つまり艦船または艦隊が壊滅すると、そこから前線域に穴が空く。
 そこから、ボロボロの敵艦隊からの襲撃だとしても、主砲をぶっ放されては厄介だ。
 ‥ギリギリで、ビットとモビルスーツと母艦のメリットがバランスしそうか。



1-3)2

 ‥じゃ、まぁ、そんな路線で何か描かんとしよう

 その時、問題点として上がるのは、
 艦船の装甲が、従来的なモビルスーツ兵器に対して脆すぎる点である。

 ガンダムにはその手のイメージが濃厚に植え付いてしまっている。
 ‥そのままにガンダムの世界観でやろうとすると、若干厳しいのかなと思われる。


> 陣地(母艦群)を以て、敵陣地に味方陣地ごと突撃していく戦闘スタイルを見せたい


 母艦の装甲が余りにも脆いというのではその意味を見いだせない。
 ‥かといって、艦船の装甲に対して役に立たない装備をモビルスーツに持たせても意味が無い。


> 一方で、敵母艦のビットの数が、攻撃モビルスーツに対して異常に多い場合


 ビットの装甲を以て、
 モビルスーツを包囲遮蔽した上で、遮蔽内部内で潰すとする戦術を、ビットに担わせることが可能。

 そこを前提とするなら

 無理に近づいて、敵艦の装甲をビームサーベルで切り裂こうなんてできなくなる。
 ‥途端に敵ビットに行く手を遮られ、包囲遮蔽されて潰されてしまうのが落ちになる。

 ならば

 如何にして敵の母艦ビットを削って先手を取り、
 手薄になった所を射撃して叩くかという感覚になるだろうか。
 ‥結果的に、モビルスーツにしても重装甲または重火器武装を強いられることになる。

 また

 母艦ビットをモビルスーツの側でも制御できるようにしておく対応も考えられる。
 (脱出時に、その制御の切り替えができないのでは、逃げ切るのは難しい)
 (処理能力的にも、母艦ビットをシェアして、モビルスーツ側でも扱えるようにした方が都合が良い)

 まぁそれにしても‥人間離れした印象は変わらない。



1-3)3

> そもそもにして、ビット兵器は無人兵器の特化型の特徴を有する


 ビットを操る能力者の人員数が上回った方が勝つ‥または、兵器生産能力の上回った方が勝つ。
 ‥という筋書きになりそうな次第でもある。

 敵ビットの通信回線を乗っ取って、逆利用する手口等も含め、
 ‥いろいろとした駆け引き優先が際立ち、火力自体の魅力を欠いてしまいそうな感じもする。
 ‥それはつまり、「ガンダムは詭道なり」だ。


> もっともな指摘をしておくなら


 ガンダムが格好いいなんて様相は、人の理解できる範囲での戦闘に限る。
 ガンダムを格好良く見せる為にも、ハッキングノウハウに左右される戦術を描きたいわけではない。

 人の理解できる範囲での戦闘を描くだけなら拳で十分だ。
 ‥兵器なんて代物はとくに骨子にあたらない。

 兵器の進化と常用を推し進めていくと、人間離れしはじめ、
 何を主張せんとしているのかに、甚だ不可解をもたらす。
 ‥ビット兵器を前面に押し出す戦闘は、その極端に足を突っ込みかねない微妙さが漂うのだ。


 「命を懸けて守りたい何かを表現する為の防衛火器のインフレは程ほどに限る。」
 「目的が手段に変わるのが戦争であり、そこを表現する必要があったとしてもである。」
 「その手の作品の存在性とは、命を懸けて守らんとする人の側の生き様の表現に尽きる。」
posted by 木田舎滝ゆる里 at 14:37 | Comment(0) | アニメ | 更新情報をチェックする
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