2014年09月20日

【アイデア】ショールーミング街という視点

1-4)記稿.2014/09/20
 ショッピングモールは実に魅力的な買い物環境だが、
 今やネットを敵に打つ手無しと言った様相である。
 ‥それ程に、まずは価格が気になる時代になってしまっている。

 それでも、

 買い物には出かけたいし、
 実物を手にして確かめてもみたいのだ。
 ‥そんなこんなで、ショールーミングの勢いは止まらない。


> ならば、もっと合理的に行ってみよう。罪悪感なんて打ち壊せ!



1-4)1
 かつての工業団地は衰退した。
 理由は簡単、気がつけば、仕事が海外の賃金の安いところに流れたからだ。
 ‥そうだ。今や先進国の工業団地には閑古鳥が鳴いている。
 ショッピングモールだってその二の舞に成りかねないのである。


> そんなこんなで‥ショールーミング街の創出に、場所は困らない。


 ショールーミング街には、基本方針で、商品の在庫を置かない。
 あくまで展示品の範囲だけだ。
 (特売品や新商品の売れ筋ぐらいは先着分の数を置いてもいいだろう)

 お客は、手にした商品が気に入れば、スマホから商品のバーコードを撮影して、
 ネットのカートに入れて、ポチッと発注を掛ければいい。

 値段なんかもはや気にするなかれ、
 生産元にそのまま注文が行って、工場から直通もしくは配送センターから即時出荷となる。
 ‥嫌でも、それ以上に安いとなると、今度は生産者側と共倒れになりかねない。


> 配送料と振り込み代金は、適度な交通費と考えれば、同じことだ。


 近場にショールーミング街が企画されれば、同時にバスルートが策定されるだろう。
 そこまでのバス代にしたって、家族で出かける分にはレジャーと変わらない。
 しかも、手ぶらで帰って来られるのだ。
 (ニトリで見て、その場で注文して、手ぶらで帰るのと似たようなものだ。)


 ※ 店舗は商品を持っていないも同然なのだから、生産元に支払うのが基本となる。


 生産元は、発注の度に現金を得られる形になるので、
 先にいくらか生産した分を逐次回収しながら活動することが可能と言える。
 ただし、手を抜いていると、ネットで評判が即行で流れる次第にあるから、
 悪い評判が立たないように努めざるを得ない。

 先に生産した分を上手く回すにはそれなりのノウハウが求められることになるが、
 その結果、中間に位置する配送センターに実権を握られてしまわないようにする上でも、
 ある程度の納品待ちは仕方のないことだ。

 実権を握られていくと、値段に影響を及ぼしていくことになる‥
 結果の慢性的な技術者の不足&低下では意味が無い。

 ‥誰もが配送センターを自前で確保できる訳ではないのだ。

 その上で、生産者を育てる環境を第一と考えるなら、それはそれだし、程度待つのも流れだ。
 ならば、お持ち帰りを押した商法もやりようと言うことだ。
 (その辺のノウハウは勿論商売だ、大口発注は勝負所として見極めて行くのが流れになる。)



1-4)2
> 店舗の売り上げをどうするかだか、


 バーコードを、
 商品バーコードと店舗バーコードに分けて、撮影を一回で出来るようにしておく。
 そうすることで、どこの店舗からお客が発注してきたかが判別できる。

 ‥その店舗に対して、生産元は単価の%を還元するのだ。(もちろん契約)
 そういう形にしないと、売る方も面白くならない。

 自分の店にどんな商品を並べるかよりも、
 ショールーミング街の誰々に聞けば、
 それに関しては間違いが無いと言わしめることがツボになる。
 ‥そんな店員をどれだけ多く配置できるかが、そのまんま繁盛の秘訣、店の顔になる。


> 問題になるとすれば、


 すべての仕入れ先に自己店舗を登録しなければならない点だろう。

 そのままで行くと、向こうも毎日振り込むわけにも行かないので、
 ‥カネの融通が、生産元次第になってしまう点である。

 商品を仕入れて手元に置かないのだから、大きな損は発生しないが、

 売れたのに、生産元が赤字だと、
 その分の商品の取り分がキチンと落ちてこないという事は有り得るのだ。
 売れない在庫を抱えなくて良い分、そういうケースを想定する必要がある。
 ‥それがたまたま地域色の強い商品だったりした場合は、泣きを見ることに成りかねない。


 お客が店舗の端末から発注して、店舗に代金を納める形なら、
 今度は、店舗側が振込代金を持たなくては成らない。どっちらかを選ばざるを得ない。
 ‥どうなってるかなんて知らないけど、銀行にもそれ向けの金額での契約もあるんだろうな。


 それにしたって、お客が店舗に居る時に発注をしてくれないと意味が無いのだ。
 家に帰ってから「やっぱ買おう」では、店員に存在感なんて無しになってしまうのだ。

 そこの対策で言うなら、

 一度撮影したバーコードは、
 自宅からの発注をする場合でも効果を持つようにシステム化しておく必要がある。
 ようするに、「あの商品は‥」と思い出したときに、直ぐアクセスが利くように、
 バーコードが商品映像にもなって選択できるようにしておく必要があるということだ。



1-4)3
 ショールーミング街にまとめて、修理と破棄の引き受け場所を一括で設けることで、
 地域に、その手の人材を育てる環境を得る事が出来る。
 (店舗の人員が直に兼ねるのはサービスの範囲)

 それは、被災時においても、縁の下の支えになるはずだ。

 誰に頼めば良いかが分かりやすい環境を、地域で得ていることが肝心なのだ。
 ‥そりゃ、技術者はいっぱい居る。でも窓口となる担当的存在の確保は欠かせないのだ。


> ‥言うならば、道の駅の第二波バージョンということになるだろうか。


 第一波と違うのは、
 遠出をしても品物が直に手に入ることを前提にしていないから、
 近場の道の駅でないと意味が無い。そこが、まったく異なって来るのだ。
 (‥工場が近くにあるなら、その分、雰囲気は違ってくるけどね)



1-4)4
 ショールーミング街は、在庫を持たないから、ほとんど空洞の空の状態だ。

 でも、もったいなんて思うべからず。
 その空いているスペースを利用して、避難所に打ってつけの構造にしておけるのだ。

 在庫を抱えない分、スカスカで落ち着かないなら、

 被災時対応に、機材や食料、衣料をしまい込んでおけば良い。
 とりあえず、展示品の分だけは確保が利いていることになる。何も問題ない。
 ‥ついでに、ソーラー発電等を常時運用していれば、尚安心だ。


> 何かあったら、そこに行けば良い状態にしておけるのだ。
> ショール―ミング街の可能性とて、見逃せない利を備えていることになる。


 ‥これがショールーミング街という視点である。
posted by 木田舎滝ゆる里 at 02:44 | Comment(0) | 目の付け所をナス | 更新情報をチェックする
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