2014年09月22日

【刮目】就業率55.555…%の収束性

1-3)記稿.2014/09/22
 人間は、決して蟻ではありません。まぁ参考に。



1-3)1
 蟻や蜂の社会では、その群個体の内の三分の一しか働いていない。
 残りの多くが待機だと言われている。
 (軍隊蟻を見ていると‥必ずしもそうであるとは言えない所はあるかと。)

 その働いている三分の一を取り除くと、

 残された内の三分の一が働き出す。
 その一方で、働いていた方の三分の一の内三分の二が待機を始めると言われている。


> これを人間社会に当てはめると、


 三分の一は就業でき、
 残りの三分の二の内の三分の一はサブとして何とか食らいついている‥
 まぁそんな感じになるだろうか。

 その数の合計が、
 三分の一+(三分の二×三分の一)=九分の五≒55.555…である。

 つまり、残りの44.444…%は、にっちもさっちも行かないと言うことになる。

 ※裏返すと、
 男性雇用当たり前の100%男性社会の経済状態をここでの50%と見立てれば、
 その時代下での女性の進出は、
 5.555…%(およそ全体の十八分の一)は、普通に有り得たと言えるだろうか。
 (女性だけの率に直せば、九分の一)女性の九人に一人は、何かと就業していたことになる。

 ‥ちなみに、日本女性の現労働力率は三分の二を少し下回るレベルで推移する。
 日本男性は90%を下回るレベルで推移している模様。
 上と下を足すと、78%を下回り、今や全体の36%超が非正規雇用に置かれる。

 つまり、日本でさえ定職率40%近辺の域と言えようか。
 世界平均に直せば、日本の事情を下回るのは避けようがない。それが実態となる。
 (あながち蟻社会の構造だからということではなさそうである。)



1-3)2
 これを投票で考えると、

 競争経済を主にした政策を掲げたところで、
 44.444…%は、常に置いてきぼり感を抱いて生きざるを得ないということになる‥
 ‥好景気であっても、この置いてきぼり感は絶望的と言うことだ。


 一方で残りの44.444…%を

 幼い者、育児する者、老いた者、学生などの構成率として捉えるにせよ、
 それが層を重ねれば同じである。
 ‥世界的な先進国、新興国、後発国に置き換えても同じである。


> さらにロボット化が加わることで、


 この数字の余剰扱いである(三分の二×三分の一)の分は、就業環境を失う方向に置かれる‥

 自動化ばかりの便利と並行して、人の手で作業すべき部分を創出していかないと、
 格差を抱えた豊かさは、必然的に空中分解を始めるのが流れと化する。

 ‥とはいえ、

 それにしたとて、(三分の二×三分の一)の分を保つ程度の効果しか得られないのだ。
 ‥近現代における政治観とは、単に(三分の二×三分の一)の分のこねくり回し論に過ぎない。


> 言ってしまえば、ロボットによる自動化が瀬戸際まで推し進められた結果、


 就業率55.555…%の収束性が崩壊して世界全体で50%を割り始め、
 迷走しているのが今社会の世界観と言えるだろうか。
 ‥従来手法による民衆操作もままならず、茶番はもうたくさんの時代に突入しているのだ。



1-3)3
 人類はここに於いて、
 科学技術の進歩と環境の両立は不可欠である次第を学んだのだから、
 もはや、下克上的競争原理による社会観を卒業すべき時期と言える。


> 幸福の追求と言ったって、


 誰が、残りの44.444…%に対して、生存の礎を保障できるというのか!?
 競争原理のもたらす幸福の追求は、奪い合いの原理でしかあれていないのだ。
 それで構わないとか、それが当たり前というのでは、

 ‥なにゆえに科学を学んだのかというそれだけのことで、

 科学に溺れた結果、科学によって滅ばざるを得まい。

 「迷信を信じていただけの時代と何が違わないと言うのだろうか?」
 ‥科学を万能と思い込んだ結果の迷妄があるばかりだろう。


> 本当に必要なのは、科学的な進展競争でも、経済下克上でもない。


 人類は蟻では無いと言うのなら、尚更に‥
 「どう共存して生きるべきか?」「どう切り返すか?」である。
posted by 木田舎滝ゆる里 at 14:15 | Comment(0) | 刮目/2014 | 更新情報をチェックする
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