2014年09月26日

【ガンダム】「お前が悪いんだ」の台詞について

改稿.2015/09/23...20140926...

 ‥初代ガンダム三部作に見られた
 つまり人を殺っちまったことから、動揺する主人公らが口にする「お前が悪いんだ」
 そこに渦巻いていた個人的な違和感の正体が判明した。


> 己が人を殺めた次第を受け入れられない心理は、
> 泥棒しなければ生き延びられない心理と同じである。


 敵が攻撃して来たから正当防衛せざるを得ないにせよ、人殺しは人殺しだ。
 それを向こうのせいにするのは、責任転嫁であり、相手への罪のなすり付けにある。

 (‥心のどこかで、これは戦争だからとの言い訳をしているのだ)

 初期に於いてそのショックをそのように口にしてしまうのは、程度普通かも知れない。

 しかし、それが成長を見せずに慢性化するようなら、どうしたって、責任転換そのものだ。
 ‥自らが手に掛けた刹那な現実を受け止めていないのなら、交戦に参加すべきではない。


 これは、泥棒しなければ生き延びられない状況に置き換えても同じだ。
 そのままに「盗まれた奴が悪い」の責任転嫁と同じになる。


 子どもが、そんな状況に追い込まれて、そう思うのは仕方のないことかも知れない。
 だが、慢性化してそれが普通になってしまえば、悲しいだけのことだ。
 ‥アムロ以来の台詞はそこが被るのだ。「悲しい奴らだと‥」


> 初代ガンダム三部作を見ていないので、何とも言えないが、


 ‥その後の主人公たちが
 そんな当時の自分を振り返った言葉を紹介記事でも見かけたことはないので、
 結局の所、犯した罪の次第を受け入れ切れていないものとして判断せざるを得ない。

 かの者らに、物語の中で、命の重さを背負わせている矛盾が後を引く。

 「純粋だからニュータイプ‥」
 「ニュータイプなら、一時的な責任転嫁も許される‥何言ってんだか‥」

 責任転嫁こそが、そもそもの戦争屋の根っこなのだ。
 「騙されているお前らが、カスだから悪い」ってな。


 「うわぁww、ぼくが背負うことになる罪を、あまり大きくしないでくれ!!」
 「ビビーッ、ボーン!!!」‥ってぐらいが、適当だったんじゃないのかなと。


> 罪を恐れて背負う気のない正義なんぞ、のっけから糞である。


 そもそもがそこに悪がのさばるのだ。例えばシロアリ官僚たちがそうだ。
 それが今現在、初代ガンダムを見てよろこんでた世代のオツムって次第なのだろう。
 (ユニコーンガンダムでも多少吐いてるよな)


> とにかく俺は、あの台詞が「大嫌いなんだよ!」


 で、当時見なかったと。
 で、アニメに改めて目覚めてから、見たガンダムが「ガンダムW」だった。

 ‥あれは実にバリバリに覚悟を決めた連中の溜まりで、違和感が無かった。
 むしろ、呆れたな。

 ヒイロ・ユイは誰が見たってキチガイさ。あすこまでに至ると同感を通り越して敬服だ。
posted by 木田舎滝ゆる里 at 03:16 | Comment(0) | アニメ | 更新情報をチェックする
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