1-6)記稿.2014/12/01...20141010.20100827...
誰もが政治への参加が可能だとする建前として立候補制度がある。
> しかし、無所属で当選してその後内閣まで上り詰めたという話はあるだろうか?
> まぁそれが実態だ。
豊臣秀吉が百姓の出自だったとする昔話が、
如何に希望的願望であったかという後世の無知がそこにあらんばかりである。
上絡みの支援や背景を得ずして、中央部への躍進など有りはしないのだ。
‥政党制度の必要性は、そんなところに根深く在り続けている。
1-6)1
> お互いをしかっりとした立場に押す上で、集団であるということは利点である。
ただし、政党として確立するには、それなりの方針を示さずして義が立つものではない。
其は当たり前なことだが‥それにしたとて、
資金力ですべてが決してしまう点は、民主社会としての理想を考えれば汚点であろう。
‥人気が集まれば、人もカネも集まると思われがちにあるが、実はそうではない。
言わずとも‥パトロンが居て、すべてが動かされていく。
その世間的構造に、政党も選挙も何ら影響など与えはしていないのだ。
姿を見せぬその背後の者が、己を貫いたかどうかが人臣に現れるばかりだろう。
賢ければ賢いほどそこを理解して、易きに立候補しないものだ。
政治が職業化(定番当選)してしまえば、
私腹のためにしか見えないであろうに。一体全体何がしたいというのだ。
社会に幸福感の増すことのない様を重ね見せるばかりでしかなかったなら
‥志を見せようとも、そこを理解しているのかさえ怪しいと思われれば、それまでである。
1-6)2
> 政治は所詮、富裕層もしくは実力者同士の商売道具にしかあれていないのだ。
その証拠に見よ、無関心なものほど縁遠い。選挙にだって参加しないのだ。
‥まぁ、不参加も自由の内ではある。
「過半数から支持が無い」と言うだけで、
他勢力から突き上げられるのが民主政治の面白いところでもある。
それにしたとて、突き上げる方も無責任でしかあれていない。
それに対抗できるだけの政治力を用意できていないのだから。
なぜそうかは‥一極化を狙った根っこが、そのように見せかけていたからとも言えるだろう。
(両建て策など、始めから当てになどしていないのだ。)
(意中の白羽の矢を、実の座につけてこそなんぼでいるのだ。)
それでも‥
政党とて、門戸を叩いてもらえなければ成り立つものではない。
”人材が居ない”=”実力が無い”である。実力が無ければ無いで見限られるのだ。
結果として、裏で操る側にしたとて、さじ加減の度合いが求められるのである。
‥それにしたって、気楽なものであろう。
自分たちの顔なじみだけが、政治に係わって行くだけのことだ。
選挙を経ずとも、試験をパスした官僚の間でそれは十分に機能することになる。
税金で飯を食い、それで育って、また税金を管理する立場になって一族が存続していく‥
1-6)3
> 多少の食い込みや突き上げが、下からあったとしてもそれが何だというのだろうか。
家柄という奴は、どうしたって魅力でしかない。皆で了解していれば、弱いのだ。
‥名に乏しき主張に、多勢に無勢で頑張ってくださいでは、夢物語も甚だしい限りである。
政治への無関心の多さこそ、その現れである。
投票率6割、比較的上流層の割合3割‥
家柄や名声に弱い率が過半数以上では、勝負は目に見えていよう。
‥あとは、上流層の間に発生する派閥応援の絵図の実際がどうなっているかだけである。
そこの所の実情が伏せられたままでは、
庶民に選挙権が与えられたって何の値打ちもない。
死に票に意味を見いだせずに潰えるのが、民主選挙での多数決にしかあれていないままだ。
> 多数決のための民主選挙ではない、民主政治を立たせるための選挙であり多数決であるべきだ。
> 「‥どこが」「‥誰が」ではなく、何をすべきかの票(アンケート)を別々に集計すべきである。
‥そうでないからこそ
勝った第一党の政党方針の勝手が認められたという形にしかなって行かないのだ。
そこには選挙があるのではない、支配と党争と戦があるばかりである。
> マニュフェストよりもまずは、国民アンケートの集計こそを民意とすべきであり、
> 民主政治は、その要望について集中的に協議すべきである。
第一党の政党原理勝手を許していては、死に票が浮かばれることなど一切無い。
其を認めて、どうして民主的であると言えるだろうか。
‥それこそ、政党の背後に座るパトロンである何者かの思うつぼにしか成らないだけである。
(政党など、後からいくらでも買収できるとの身勝手な)
1-6)4
> 裏の情報を発信する者たちに対する目利きが、まだまだ庶民にできていない。
情報を発する者たちにしてもそうだ。
陰謀として発信するばかりでは、何が是で何が非なのか、まるで見えてこないままだ。
簡単に足を掬われるのは、革命を志す側ではない、其を聞く側である。
かの者らが、批判や曝露ばかりするのは、自分たちの正当化でもある。
‥ただでさえ、その姿は怪しい。真贋が問われるところだ。
それでは誰を支持するべきかとの主張を加えてみせるべきところだが、
その名指したる者がどうなるかなんて保証もまたないのだ。
指名されたならされたで、指名された方としても迷惑でしかない。
‥本来なら、組んで事の次第にあたるべきであろう。
そうであれば、誰も迷うことは無い。
しかし不思議なことに、革命に頭角を現す者は、それゆえに疑心暗鬼を這いずるものだ。
安易に名声や過去の実績を、鵜呑みにして信用することはまず無い。
それこそ意気投合する者同士で出会ったにせよ、お互いに素寒貧であることの方が多い。
弱小勢力からの出発であるがゆえに、それぞれの道を選びがちなのが実際だ。
> ‥それを聞く側が目移りしたところで、仕方あるまい。そういうものだ。
これは恋愛にも通じるところがあろう。
お互いにリッチになってからまた出会いましょうでは、何の意味も無い。
苦労を重ね合う気が無いのが現代の大衆でしかないのなら、村社会の方がまだ筋が通っている。
‥それにしたって、村社会の村の中の賢い者の数など高が知れていよう。同じことだ。
分散の後に出会った方が、支持層の数も割り増しするということだ。
恋愛にしたとて、力及ばずの者同士で出会っても空しいことの方が多い‥
特殊な忍者村の如し村の一つや二つの集団からの頭角が何だというのか‥
‥いくら地域主体にあるべしとは言え、それ以上のうねりを得ることはまずあるまい。
なぜなら、誰しもはどこぞの村のなぁなぁに成り下がりたいとは思っていないからだ。
連携を取り合うにしても、今ある暮らしに多くの者が保守的でもある。
”保守的”=”外に懐疑的”ということだ。
誰を支持して、誰に票を入れるかは、自分で調べて自分で考えるしかないのだ。
そこからしてマスコミ任せでしかないのなら、選挙なんぞ過ぎた代物なだけであろう。
‥上からの勢力図に目移りしてばかりでは、
人も地域もそれに下並ぶばかりでは、何も変わることはない。
1-6)5
‥そもそも
地域に足がかりを持たぬままでも良いとする体質が資本競争の形としてある。
カネさえつぎ込めば、何とでもなるとの甘い考えで満ち満ちている。
それで、天下の安定を目指そうなんて考えがそもそもに間違っているのだ。
異国と異国とを結ぼうとのラブロマンスでもあるまいに、
地場に根付くところを得ずして何ができようか。
異国と異国を繋ぐにしてもそこに根ざしたるは、人と人との繋がりでしかあるまい。
‥決して、カネとカネ、利害と利害の一致でもたらされるものではないのだ。
そんなものは、分が悪いと知れれば、有無を言わずに自然消滅するだけの関係だ。
”Winwinwin”を連呼して見せたところで、どれだけの信頼がそこに得られているというのか?
所詮カネと利害と立場しか見えておらぬ者は、
自らの足と熱意で、一人一人の暮らしを見て回ることを省くのだ。
‥データを元に、茶々っとした場で、茶々と話せば、伝わるものだと勘違いしておる。
‥反骨的に
「馬鹿だ、外道だ」と愚痴をこぼしてみようとも、繋がっておらぬ者も同義である。
「繋がっておる者と繋がりを欠いた者との格差を無くさずして、民主選挙に何の意味があろうか。」
1-6)6
‥お互いに、より良い生活がしたいがゆえに
「儲かりさえすれば、お互いに自由勝手でも構いませんよね」では、
どうしてお互いが成り立つというのだろうか‥成り立つわけが無いのだ。
> ‥して、それは一体誰の論理であったのか?
言うまでもない、搾取する側の論理がそこにあるばかりであった。
まさに人臣として現れ出でただけのこと。誰が裏で糸を引こうが、そこが変わる事など無い。
‥空気が変わったと思うなら、糸の引き方が変わったと言うことである。
その引き手が、如何なる善意で事に当たろうとも、
そこに現れた形にお互いが群がるだけであったなら、いずれ同じように腐るばかりである。
‥なぜ腐るかと言えば、
私たち一人一人が、一角の立役者にすがろうとする考えが善意の灯火を消すからだ。
それは、一つの時代の終わりに対して、民衆の肝が据わっていない集団的脆さである。
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