1-3)記稿.2014/10/20
アメリカやオーストラリアの広大な大地を用いた特定種目一極集中大規模栽培は、
大量生産に適しているようでいて、実はとんでもない落とし穴を抱えていた。
> 食物連鎖を考えてみた場合
上位に位置する生物ほど、広い縄張りを持つ。
その縄張りにおける密度は一定を保つ。それゆえ拡大性に難しさが伴う。
下位に位置する生物ほど、縄張り意識は希薄となり移動性が目立つ。
その拡大性は、上位の生物より圧倒的に条件が単純である。
つまり、
特定種目一極集中大規模栽培は、
特定箇所に特定生物を大量発生させ、そのまま、そこに存在する生態に影響を与える。
その影響の結果、特定プラントの外に置いて、
連鎖的に、特定の生態系における疎密が生じることになる。
> 近年に見られる、爆発的な小動物の特定地区における大発生の要因は
> その蓄積の結果なのではないのか?
1-3)1
その昔の人口を検討する必要は十分にあるが、
小規模栽培が点々としているばかりか、雑木林も点々とする自然環境であれば、
害虫に対する天敵の数も十分に散らばって存在が可能である。
とくに、
渡り鳥の立場からしてみれば、特定箇所に集中していないことで、
同じ種同士の縄張り争いを避けることが出来る。
これはまた、その上の猛禽類にしてみれば、自らの種も集中させずに済むのである。
ところが、エサ場が一点に集中するような作付け環境を人間が造り出したことで、
だんだんと野生の生態の在り方が、シフトを余儀なくされたと言えるだろう。
その結果、
特定箇所に天敵が薄くなった地域で、猛烈な特定種だけの繁殖が生じたり、
その上位だった生物が次から次に居なくなったことで、
下位生物が優位に転じたりしたものと思われる。
> ‥そう言った偏りを生み出さんばかりだったのが、
> 特定種目一極集中大規模栽培の欠落した思考だったと言える。
鳥が、まんべんなく各地を巡らなくなったことで、植物の種の落とされる率が下がり、
その結果、その土地に新しい交配が促進されず、世代の循環が失われ、
結果として、獣の餌も乏しくなった。(若木と古木の実の付け方は当然異なる)
1-3)2
臨海開発&森林開発・伐採による破壊ばかりに注目が集まるが、
実のところ、植物の環境を創出してきた鳥の移動性をシフトしてしまった次第に、
一番の大きな要因があると言えるだろう。
その最たる因果とは、言うまでもなく、一次産業の小規模集中とした、
私たち人間の一次産業への過疎意識の現れと言える。
> 鳥が各地をまんべんなく巡れるようにしておくことは、
それこそが結果として、
自然環境を再生させる上で、一番に効率の良い見方である。
人間の作付け環境の有り方が、
そこに関わる生物のバランスに大きく影響を与え、
しいては、私たちの豊かさの基盤をも失いかねないほどの顛末をもたらすのだ。
私たちは、その循環の在り方について、もっと多くの理解を得る必要がある。
「競争だけを前提にした大規模栽培に未来は無い。」
1-3)3
「皆で耕せるようにしますか?、それとも農薬を頼りにしたまま共に自滅しますか?」
人類が害虫を避け、ビル内での栽培に奔走するばするほどに、
鳥のエサ場はさらに乏しくなり、山林に種をもたらすことも乏しくなり、
結果として、砂漠化がもたらされるものと思われる。
> 遺伝子改良しても、蜂が離れて居なくなり、
> ビル内栽培でさらに鳥が居なくなる。
かといって、宇宙への夢を思えば、ビル内栽培技術とて欠かせない視点である。
私たちは、技術開拓への好奇心に邁進することよりも、
まずこれの問題からして取り組まないと、未来は無いとのことである。
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