2014年11月12日

【アニメ】ビームの哲学

1-4)記稿.2014/11/12

 "ビームの哲学"と言っても、目からビームのような超人的もしくは魔法タイプのビームではない。
 レーザー・ビームのような物理的タイプのビーム兵器の話である。


> 私たちの持つビーム兵器のイメージは、実にいい加減である。


 ‥そこの所の思い込みを排除して
 このようなビーム兵器の使用方法はあり得ないとか、
 このようなビーム兵器は物理原理から見て不可解すぎるとか、
 そのような視点で論じる上での理解基準が求められるのである。



1-4)1

 ビーム兵器をレーザー光線の収束した延長線上で考えることは、
 素手で力一杯殴りつける事を思い込んだだけの稚拙な発想である。
 (‥素手やビームサーベルでの決闘は、たくましく見えるけどな)


> なぜなら、ビーム兵器とは、
> 熱爆発エネルギーを閉じ込めた熱Aを、推進させるために発生させた熱Bをぶつけることで
> 始めて成り立つエネルギー弾放銃たれる作用だからである。


 宇宙戦艦ヤマトに出てくる波動砲の発射までの工程は、それに準じた基本を示している。
 ‥と言いたいところだが、
 波動砲の先端で発光してくるエネルギーが何なのかについてはまったく触れられていない。
 とにかく‥波動エンジンの出力を発射推進力に転化していると考えればそう言えるのだ。


 この特徴は、すべての射出兵器に共通した原理である。


 ビーム兵器だけがどうして、素手で力一杯殴りつけるだけの筋力さえ鍛えれば、
 破壊力が得られるというのだろうか。
 ビームの出力を上げるだけでは、どうしたって装置そのものが保つわけが無いのだ。
 そこの技術的解決を見いだそうとすれば、
 自ずと、熱Aに熱Bをぶつけて放銃するとしておいた方が説明に困らないのである。


> すると、


・ 熱Bの勢いが保てる距離が基本的な最大射程である。
・ 熱Aが熱Bの干渉を受けて、放たれる間に崩壊するまでが臨界射程である。
・ 熱Aも熱Bも特定の抵抗を受けることで摩耗するわけだから、エネルギー摩耗の激しい時空間では、
  臨界射程に影響を及ぼし、どこまでが最大射程であるかなんて分からなくなって来ようか。
  ‥ゆえに、異空間でのビーム兵器戦闘では、注意が喚起されるべきである。


 ※ ビーム兵器は、レーザーやプラズマに見られるように高エネルギー粒子を扱う兵器である。
 だからこそ、操作を加えて調整して用いられるようにすべきと考えられるのである。
 ‥その操作の技術的前提として
 エネルギーを封じ込める性質と、エネルギーを吹き飛ばす性質とを見いだす必要がある。
 どう考えたって両方無いと成立しないのである。(※個人的哲学)



1-4)2

> 超長距離射程のガンダムが、地上から衛星軌道上の目標を狙い撃つ場合


 ビーム射出速度に、第一宇宙速度が求められる。(秒速7.9km→時速28,400km)
 それ以下だと、衛星軌道上に届く前にションベン弾にしか成らない。
 ‥アニメだから技術的には可能としよう。


> では、どのような技術的壁が表現されるべきだろうか?


 時速二万八千四百キロは、一時間に地球を0.7周ほど回る勢いを有する。
 ‥他のビーム兵器との違いとして、どこが違って演出されているかである。

 ビーム兵器ゆえに、どのビームの速度も同じに思い込んでいる。
 そこがナンセンスだと言うことだ。


 宇宙空間で使用する場合、抵抗が極めて小さい分、速度に影響は出ない。
 だから、通常のビームライフル程度なら、射出速度も人的反応に合わせたレベルでも構わないだろう。
 しかし、地上から狙い撃てるようなライフル型のビーム兵器ともなると、
 目にもとまらない速度で射出されるわけで、いろんな意味で扱いづらさが演出されるべきである。

 また、それだけの速度で射出される場合の熱Aの構造にも注意が必要だ。

 どんなに熱Bに勢いを持たせることができたとしても、それを推進力にできていないのでは意味が無い。
 とくに大気&重力下での影響を撥ねのけて、熱Aを運び上げる場合、
 熱Aにも空気摩擦等で、熱A自体が崩壊してしまうような貧弱な構造でも困るのである。
 つまり、粘り強い構造に組成させるためにも、熱Aの爆発熱量はある程度でしか無いと考えられる。


> ‥それこそ狙い撃てないようでは、兵器として成り立たないと言えることになるだろうか。


 宇宙空間では、抵抗が極めて小さいことから、

 そこに求められる加速度も、爆発熱量も可変させて用いれば好い‥だとすれば、
 それぞれの長距離型兵器には、空間性質ごとに武器使用設定が求められてくるのだ。
 ‥大気圏内で言うなら、上から下に向けた方がそれなりにビーム火力を上げられるという意味である。
 (まぁ、そんな話は聞いた例しがない)
 (セムヤーゼ情報に出てきたハンドタイプのビーム・ガンでは、熱量調整の機能が語られていた)



1-4)3

 銀河英雄伝説に登場する戦艦級は、
・ 最大移動力8000キロ
・ 戦闘移動力6000キロ
・ 最大射程7000キロ
 なんてある。

 これは、ゲーム中の一つの設定であるため、一ターン辺りの想定でしかないわけだが、
 8000キロともなると、一ターンに地球を0.2周する勘定だ。
 ‥日本列島を北から南までほぼ一往復してくる勘定になる。

 その一ターンを一時間と考えるか三十分と考えるかでも
 最大射程7000キロのビーム兵器またはミサイル兵器の印象も随分と変わることになる。

 それにしたって、随分と高速だ。
 一息で動ける距離感が、射程距離であるという感覚は、なかなかどうして日常感を誘うところである。


> しかしである。


 上空6000mから見下ろす周囲数十キロ程度の小さな島は、
 それこそ豆粒以下の大きさにしか見えないという。
 たかだか6キロほどの距離感でも、そうなってしまうのだ。
 ‥6000キロも先の標的を早々易々と狙い撃てるわけがない。

 ともなれば、命中精度を上げるための装置は欠かせないはずだ。
 ‥例えるなら、電波探信儀の銀河戦争版と言った感じになるだろうか。

 そこの辻褄を合わせるかのように、銀河英雄伝説では、
 バリアー兵器にしても、そういった類いの物を一切排除して、
 それこそ、下手な鉄砲数打ちゃ当たるの壮大なスペースオペラを表現していると言えるだろうか。
 ‥まぁそうしないと、提督の質の差という奴をおもしろおかしく魅力的に描くことができない。

 (戦争経済からすると、異様に大げさすぎて、そこの銀河庶民が気の毒にしか見えないけどな)
 (もしくは銀河庶民の過半数が、戦艦建造を異様に愛するキチガイ職人ばかりということだろうか)
 (戦艦職人もあの短時間睡眠器で寝起きして、ほぼ二十四時間建造しまくりの日々ということだろうか)


> これはビーム兵器の話だから、ミサイルの感覚とは随分と違っている。


 ‥銀河英雄伝説には、ミサイル兵器も登場する。
 それらミサイル兵器はどうしたって誘導電波を発して飛んでくるのだから
 その6000キロもの間になにも対処できないということは考えられないことだ。

 ‥敵ミサイルの誘導波を混乱させて、命中させないという程度のことは十分に可能だろう。

 近づいてくるミサイルに対する電波的妨害は、近づいていくる側にそれなりに有利である。
 土地である島や領土防衛とは違って、艦隊は動けるのだから。
 (当たらなければ、流れ弾になるだけのことだ)

 6000キロの距離があるともなれば、
 どうしたって、向こうで何が起きたかなんてわかりようもあるまい。
 「‥ミサイルの効果が得られていないようです」という回答だけが、敵のビーム量なり、
 レーダー映像に示されるばかりだろう。


 ‥このような技術感覚に置ける違いは、銀河英雄伝説が描かれた時期にも影響している。



1-4)4

> ビーム兵器とは、ビーム的エネルギーを加工して使えるようにするというのが、ここでの哲学である。


 ならば、飛んでくるビームをはじき返す加工として
 ビーム的エネルギーを用いたバリアー兵器の登場は当然である。

 ビーム的エネルギーを閉じ込めるエネルギーを造り出せると言うことは、
 ビーム的エネルギーを収束させることで、ビームの壁を造り出すことも可能と言うことである。


 そこで次のステップが考えられる。


 ビーム的エネルギーをそっくりそのまま亜空間に放り込み、
 標的の中心部に出現させるようにすることも可能だろうか。

 ‥そのような手立てがある段階に達すると、
 今度は、標的となる自機体の周りに結界を張り巡らして、亜空間が開かれないように、
 セキュリティを施しておくための厳重措置が必要になってくる。

 亜空間を開けられると言うことは、開けられないようにもできるということである。


> ‥UFOはなにも宇宙空間を超えて飛んでくることだけがすごいと言うことではない。


 ガンダムでは、戦争をしているのが時代背景なのに、
 宇宙コロニー程の施設に、攻撃の脅威から守ろうという配慮なり設定は、ほとんど無い。

 まるで、民間人の安全を最優先にしないのが、戦争経済であると言わんばかりである。

 ‥皮肉なのか、それとも、そういうことでしかあれないのが戦争経済なのかは別として
 そういう部分を見ていると腹立たしくてしょうがない。

 なぜなら、そんな貧弱建造センスは、日本人の技術センスでは無いと断言できるからだ。
 グローバル化なんて推進するもんじゃねぇって、つくづく思うよ。
 経済や技術の推進以前の問題として、地球人としての民度をまず先に上げるべきである。
 (もっとも、民度が向上していないからこそガンダムの世界観でしかあれていないわけだが‥)
posted by 木田舎滝ゆる里 at 05:09 | Comment(0) | アニメ | 更新情報をチェックする
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