1-3)記稿.2014/12/09
議会制民主主義は、なんと言っても数である。
であるならば、こぞって直接候補を立てるのが戦法である。
その反面、お互いに死に票も増えることになる。
‥だからこその連立というのが、小沢一郎の議会制民主主義に対する哲学だった。
> その愚直さは、小沢王国以外に直接候補を立てずの姿勢こそ一番の証明であろう。
この一点を見ても、この男のフェアーな心掛けの心証は覆せるものではない。
1-3)1
しかしである。
これを企業同士の連合で考えてみると、非常にとんでもない勘違いの様相を呈する。
政治政党は異業種の集まりではない。
同じ業種の集まりである。
異業種間での連合はいろいろな面で、お互いのメリットを見いだせはしても、
政党の連立はただの数である。数だけが目的でしかない。
(人脈もその一つではあるが、変なところでダブれば派閥割れの要因にしかならぬ)
> ただの数が目的でしかない連立に何の意味があるのか?
企業間での、同じ業種間の連合はM&Aを意味する。
それでも、お互いに結託する上でのメリットが見いだせなければ成り立つものではない。
‥資産価値での勢いだけを目指しても、そんなものは下手な企業買収にしか映らないものだ。
政党間での連立に意味があるとすれば、
ある程度自分のところに頭数があることが前提だ。それ以上でもそれ以下でもない。
その頭数の確保が優先されるというのに、小沢王国以外には直接候補を立てないのでは、
やる気があるのかどうかと言う面で非常に疑わしい限りである。
なぜそうなって来たかといえば、いつも連立して自民党に一泡吹かせることしか頭に無かったからだ。
本来的な意味で倒そうと思ったなら、
王国の規模を手入れして太くしておくぐらいの姿勢があって然るべきであった。
‥一度もそれをしなかったのは、一泡ふかした後のことを何も考えていなかったということでもある。
そんなのは、
投機的投資家への利益しか押していない企業経営の如しである。
‥誰が見ても今やそんな経営は糞なのだ。
国民が望むことは、安定した与党への一票であって、
小沢一郎が考える、打倒与党が機能する議会制民主主義の創出現場では無いのだ。
‥薄っぺらい連合に信用を抱けるほどに、人間はお互いに安くないのだ。
> そもそもにして、小沢王国の売りとはなんぞ?
それこそ、「俺」でしかあるまい。ならば、尚更に安く何ぞ結託できまいて。
組織同士で組するとはそういうものだ。
1-3)2
> 小沢一郎の連立哲学とは、
如何に己の誠実さをその中に垣間見せていようとも、
本当の意味で、勝ちに行っている戦術にはあれていないのだ。
ただ強大与党に一泡吹かせたいだけの議会制民主主義の火付け役を自負するだけでは、
どうしたって、仲間割れ等で足元を掬われることにだってなるのだ。(実際そうなったし)
その弱さ含みゆえに、本当の意味で国民の生活の改善を考えているとは言えないのである。
> 薄っぺらいだけの即席野党連立に期待する者など多くないと言うことだ。
本当の意味で改革に挑む気なら、自身に課した哲学を覆してでも、
俺の党を太くする上でも、議席を取りに行くべきである。
周りがどんなに期待しようとも、
当の本人が自分の限界に挑んでないのでは、覆るわけが無い。
「そんなにも、自身の力をセーブしたままに勝てる相手なのか?」
生活の党に入れたくても、
直接候補も比例の人数も少ないのでは、誰だって諦めざるを得まい。
‥当の本人にしたって、首の皮一枚から肩が落ちている程度に回復したご様子らしい。
応援団の音頭にしても、ある意味で嘘くさく見えてしまうのもそういうことになろうか‥
1-3)3
‥そもそもにして、
裏の手引きだけで内閣に収まっちまう脳天気さを抱いているのだとすれば、
「自民党とどこが違っているというのだろうか‥」まぁそういう話になって来よう。
小沢一郎を熱愛する連中には、兎に角、そんな脳天気さが見え隠れするばかりだ。
> 周りがそんなだと、
> 党首が「連立しましょう」の音頭を唱える先から、臭いニオイにしか思えまいて。
連立ってのは、小沢一郎はただの仲人役でしかなく、主役にはなれないってことだ。
(そもそもの議席数からして断片である、まぁ無理な話だ、その段階で説得力が無い)
党首が主役で無いのが嫌なら、努力して全国に小沢王国を広げるべきであった。
党首に酔狂してなあなあだから、
党首の哲学を撥ねのけてでも、全国拡大に足を運んだ者も居ないのであろうな。
居なかったのが実際なんじゃないのかと‥
(まぁ東北人の気質というのもあるだろうか‥やむなしであるのかな)
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