1-3)記稿.2015/01/06
> モンティ・ホール問題とは、
三択の扉があって、
それぞれの扉にイケメンが座っているのが見えているが、リッチボーイは一人しか居ない。
見事、リッチボーイを当てるとお持ち帰りできる。
‥という類いのゲームにちょっとした細工がある。
一度、どの扉を選択するのかを決めさせるのだが、
その後からわざと外れの扉を一つ教え、
残された二択で、チェンジをするかどうかを問い掛けるのである。
> 是の問いに対して、
マリリン・ボス・サヴァントとなる世界レベルでIQの高い女性が、
‥兎に角、変えた方が確率が上がると言い放ったのだ。
1-3)1
> 統計的検証でも、変えた方が確立が上がることの証明が済んでいる。
簡単な理屈として、選択肢三分の一の確率が、選択肢二分の一の確率に跳ね上がるからだ。
‥そうだ。
どことなくキツネにつままれたオチになっているのがモンティ・ホール問題である。
数学的な理屈としても、
改めて変えた方が確率が上がるというのが実際だとしても、
とても心理的に納得できる話ではない。
なぜなら、変えた結果の選択肢とて、100%の当たりを保証する程には無いからだ。
‥そこがモンティ・ホール問題の悩ましきポイントである。
1-3)2
> あまりにもスッキリしないので、こう考えてみよう。
> なにしろそこにある課題こそ、自分を信じるか、数字を信じるかになっているからだ。
三人のイケメンを見たとき、初見でピンと来た者が外れでない状況の時
二回目の選択で変える必要はない。
‥なぜなら、自分の勘に間違いはないと信じても良いからだ。
三人のイケメンを見たとき、彩りみどりに見えたなら、今の選択肢が外れでなかったとしても
二回目の選択で変えた方が当たる確立は上がるかもしれない。
‥なぜなら、自分の勘に多少の不確定要素が含まれていたからだ。
三人のイケメンを見たとき、彩りみどりに見えた上に一度目の外れを引いていたなら
二回目の選択から選んだとしても、当たる確率など信用に値しない。
‥なぜなら、始めから自分の勘に頼りようがないからだ。
(これは、初見のインスピレーションが外れだった状況とほぼ同じである)
とまぁこんな風に、自分の初見がどうだったかを盛り込んでみるのだ。
「最終的に信ずるべきは数字ではない。己である。」
1-3)3
> ‥そしてこう考えることになる
意識が集中していない、興味関心の無いことにまで、ずばり的中できる人間など居ないのだと。
もし居るとするなら、それは、当てることだけに関心のある変わり者であるか、神だけだと。
‥当てることだけに関心がある心境とは、常に初見が勝負にあるという事だ。
しかし実際の人間関係で、
初見だけでどれだけのことを推し量れるかはまったくの未知数である。
未知数と言うよりは、そんなトゲトゲした物の見方は、自身を狂わせるばかりだろう。
モンティ・ホール問題と言えども、
こいつは外れですと、以後情報の追加が加わるのだ。
それがお目当ての情報で無いとしても、以後の観察対象が減ったという経過は、
人間関係でも決定的な展開をもたらすものである。
‥ならば
初見で推し量っているのは、
相手ではなく自身の力量だったとの次第を、勘違いしてはならない。
瞬間的に力量が釣り合わないと感じたなら、そこにある縁は薄いのかも知れない。
モンティ・ホール問題の見方からすれば、道は別にあるということになるだろうか。
なにしろ‥初めっから獲物に目を付けて、標準の合っている存在を見落としてはならないからだ。
自身がそれに及ばないのだとする潔さを、人生観として忘れてはならない。
(尤も、斯様なライバルが居ないと判断できたなら、チャンスは残されていよう)
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