1-3)記稿.2015/02/18
否、識らぬ。呼ばれただけだ
学ぶこと、あるがゆえに呼ばれた‥
何を学ぶべきかなど、そもそもが自由だ
そもそもにして、学びきれていないからこそ、ここに居る
学びきれてなどいない
学びきりたいともまだ思っていない
ならば常に下っ端だ、それ以上でも、それ以下でも無い
中間ぐらいに居たいなどと思う事自体が自惚れだ
‥しかし不思議なことに
隣人から学ぶことがあるのなら
私からも学ぶことがあると言うことだ
ああ、そうだ。素直に心得るとしよう
クズでも研究の対象ぐらいにはなるのだと‥
そしてそれは見世物とも言うべき恥に染まっているだけということを‥
‥愛はそこにあるのだろうか?
1-3)1
学びを求めること自体が押しつけがましい
ぶらぶらと出会ったとしても、機嫌が良い時もあろう、悪い時もあろう
「お互いに、何を学ぶのか?」
‥愛はそこにあるのだろうか?
「君に出会えて良かった」などと、はじめから口にする出会いほど嘘くさいものは無い
答えを用意しているかのような心構えほど胡散臭いものは無い
ならば、無条件に友好的になる必要もあるまい
たばこ臭い奴、化粧臭い奴、俺は無条件でぶち切れる‥アレルギー反応さながらだ
それが俺なんだ、文句があるならはじめから近寄るんじゃねぇ
俺は、至って離れて静観するのみである
出会いとは、ニオイから始まってニオイで終わるのだ
好きなニオイが異なろうなら、はじめから交わるわけも無かろう
でも不思議にも、ニオイになれるとちっとも気にしなくなる
でも不思議にも、そのニオイのルール通りにやると、それは違うと罵りを受けるのだ
俺のニオイは、所詮はじめから交わらぬ運命にあるらしい
それでも‥なぜニオイをまとわぬ側が、ニオイを身に付けることを強要されるのだ
それは公平ではない、お前らこそが俺を見て、ニオイを落とすことを学ぶべきである
そうでなくては俺の存在に何の意味も無い
それはつまり‥お前らから学べることなど無いとした俺の鏡似性でもある
1-3)2
この世には、何かしらが、何かしらのニオイに染まっていくだけの過程があるだけだ
「‥自分を介してそれを知り得たい」‥ああ、そうだ
自分のニオイがなんであるかなど自分ではわからん
人と嗅ぎあってみて、始めてその違いがわかるというもの
つまりそれは、自分の始まりに、ニオイの概念はなかったと言うことだ
ニオイが違うことに気がつくのは、他者との接触から始まる
自分は嫌われるタイプのニオイ
集団に染まらないタイプのニオイ
つまらなさそうに避けられるタイプのニオイ
それがどうした、それがなんだ、無理に染まらなくてはならぬ理屈など無い
嫌なんだよ、その俺からして我慢できないニオイがさ
「毒ガスと思える前で立ち止まる」‥それが当然だ
耐性のある奴はなんともないだろう、フィルター機能を有している奴もそれなりに大丈夫だろう
でも基本的にそんな空気の中に住まおうなどと、どうして考えられるのだ。
そうだな、少しはその理由を知りたいと思うぐらいの気持ちはある。だからここに居るのだろう。
1-3)3
俺は特に、愛で無くても良い、慈悲で無くても良い
何を無理してそれに挑む必要があろうか
無理しなくても、悪では無い
無理すればどちらかと言えば汚れよう、洗わなければ臭くなるだけだ
キレイにしてしまうことを考えるよりも
‥如何にして、自分からキレイにしたくなるかを提供すべきである
キレイに在ることがたのしい‥それだけで好い
汚れるようになるしかなくなっている世界なんか絶対に認めん
無駄にキレイであれと言わんばかりの世の中もご免である、どっちも息苦しいだけだ
‥愛はそこにあるのだろうか?
愛に流れていくなどと言うお説は十分に聞き飽きた
愛を得るための過程、それももう聞き飽きた
そんな呪文では何も変わるまい、まぁそれでもダイレクトに愛が欲しかったなら
「自分で太陽やってみな」
周りがそう言うようになって来た
それはそれで良い‥だがそれでも、月のある意味を考えてなどいないのだ
光があれば影ができる‥否、対象があればできようか
太陽がいくつも立ち上ると、日陰が欲しくなる、微風が欲しくなる、小雨が欲しくなる
どうしたって、太陽だけでは、安らげる場所を与えることなど叶えられやせぬ
太陽のギラギラしている場所は戦場だ
‥ならば問おう
「月をやるにはどうしたら好い?」
「月を得るにはどうしたら好い?」
日の本の国であるがゆえに、月を問わざるに治まることなどない
私たちに足りない視点といったら、十分にそれだけだ
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