2015年02月21日

【川柳】恥を脱ぐ22射

1-1)記稿.2015/02/21

「リコールか‥」
「恥を脱ぎましょう。それしかありません。」
「じゃキミ、その責任を内外にどう説明するつもりだね」
「そうだ、リコールするのは簡単だ、問題はその後始末だよ」


|‥責任を回避したくて隣見る
|丸投げじゃん。経営責任総入れ替え
|替えがないタンスの預金も人材も
|お手上げさ。鬱をほぐしに席を立つ


「じゃ、また明日と言うことでどうですか?」
「賛成」「異議無し」


|恥脱がず、噂が出回りゃ後手を取る
|リコールか。まだまだ居たき上等席


「じゃ、ボーナスカットに減給でどうだね」
「そうですね、経営の席こそが虎の子ですからね」


|張り子だな。虎を斬らずに皮算用
|減給罰、藪に隠した兜かな
|経営のしたたかこそが腐の扉
|同じ顔見たくもなけりゃ潮時か‥


「あ、馬場さん今ジョーカー引きましたよね」
「え、そんなことないだろう」
「駄目ですよ、一緒に仕事したくないような発言は退場です」
「そうだな、忠誠心無き言動は今後の経営にかかわってくる‥」
「とりあえず、馬場くんに記者会見は不向きと言うことだ」


|兜絞めじっと我慢だ記者会見
|ゲロ吐くもすっきりするまで問いただし
|冗談は以ての外の鬼の前
|介錯の苦を打ち下ろす国民主権
|地に落ちる。この後どうなる世間の目

|ブランドを守りたいのは皆同じ

|血の色をすっかり拭って元の鞘
|憂うより祓うが早し道理手順
|薄黒い地域の伝えは法螺扱い

|輝きは磨き直しの繰り返し
|どこまでも光に戻す轍の味
|またこれだ。ほんとに駄目なら投げられる

|道半ば、恥に思わずんば誇り得ず



1-1)1

 恥を脱ぐ【はじをぬぐ】:組織の悪事などを自ずから明らかにして謝罪すること。「一肌脱ぐ」からの連想。

 ※ 恥を掻き捨てる意や、汚名を晴らす意には、昔からの言い回しが色々とあるのでそちらを用いる。
 こちらは、指摘される前に腹を決めて、自白説明し、邪気を祓い身を清める意で用いるとする。


 轍の味【てつのあじ】:先の失敗を繰り返さない心掛けの意。「轍を踏む」からの連想。
posted by 木田舎滝ゆる里 at 14:05 | Comment(0) | 短歌・俳句・川柳 | 更新情報をチェックする
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