記稿.2015/06/12
ニーチェ
「客観的事実なんてない、あるのは一人一人の解釈だけ」
木田舎滝
「主観的事実だって怪しいもんさ、あるのは一人一人の都合と忘却と後悔と心の成長とやり直しだけ」
「事実は、瞬間的且つ点でしか存在できていない」
「事実が欲しいのではない、解釈が欲しいのだ」
ニーチェ
「『物事には本質がある』という考え方は絶対ではない」
木田舎滝
「本質のそもそもは、人が知りたいと思うところにある」
「人の理解の前提には、その理解はすべての人にとっても同じだと思い込むところにある」
「しかしそれがどうして正しいかについて、誰しもが、等しく注意深くあるかは考慮されていない」
「誰もが同じ注意深さを保つ前提などどこにも無い。つまり、解釈としての等しさなど存在しない」
「誰しもが考える本質とは、時代的地域的多数派的思い込みに陥りがちである」
「つまり、そのような本質とは、ピントを合わせようとする行為そのものだ」
ニーチェ
「『自我』なんて、実はただの思い込みでしかない!」
木田舎滝
「自我を思い込みと定義するとは、とんだ端折りである」
「ならば、『自分とは何か?』‥否否、個を識別する意図をどう考えるというのか?」
「個に意味もなく、目的もなしとするなら、どうして物事の種別は存在しうるのか?」
「お主が、哲学者として回答する‥生への活欲を持たせる意味も又必要あるまい。」
「考えることの主体の放棄を勧め、欲望の赴くままにあるべしとは、倫理無き他力本願だ」
「否否、心も又無いとするわけだから、獣以下への脳天気誘導に過ぎん‥」
「人生のすべてを受け入れろと言いつつ、全否定しているのはお前だ!!」
「お主の説く運命愛とは、蓄群をそれの信仰へとすり替えただけの超人一択教ではないか!」
「生に目的など無いなどと満足げに言い放ちつつ、目標を求めよるわい‥このクズが」
「そういうのを‥お主こそが、始終、思い込みだと言い放っていたであろうに」
「ならば、最後まで目標など掲げず、骸のままに生きることを本懐にすべきであろう」
「‥哲学者として其は死である。神が死んだのではない、お主が哲学者として死んだだけにあろう」
ニーチェ
「『自分探し』は私たち自身を苦しめてしまう」
木田舎滝
「自身の本質を知ろうとしなければ、もっと苦しむことになる」
「それこそ‥知りたいを閉ざしたただの骸だ」
「閃いたように欲に走ってみようと、そこに本質などない」
「そもそも、どうして欲だけを本質に扱えるのだ?‥客観的事実にも本質にも絶対は無いのだろうに」
「もっともっと○○とか‥其もまた虚無と言うことだ」
「人としてピントを合わせるにしても、人が何かを分かっていなければ意味が無い」
「人を知るには、まず、人としての性質をまんべんなく心得ることだ」
「貪ることはその一つにすぎん。そのためにもまずは、貪ってみないことには分かるまい」
「その意味で言うなら、まぁ確かに善悪の価値概念に絶対など無いわ」
「行為や形に本質などあるわけがない。あるのは自分の心が何を感じ取ったかだ。そこに本質が在る」
「真っ直ぐの自分、そこから生まれた価値観を大切にしよう。着られなくなったら着替えよう」
> 「まんがと図解でわかるニーチェ」より
エリザベートは、病床の兄に無断でニーチェの原稿を集めて勝手に編纂し
ニーチェの思想がナチズムに悪用されるにまかせた。
つまり、歴史的に変容した可能性もあるにせよ
ニーチェの哲学は、自我を無い物と思い込んだ時点で失速している。
結局、彼が哲学を通して目指していたものが、キリスト的な呪縛からの解放だったにせよ
‥生きとし生けるものすべてを生かしめる力が働いているのは至極当然のことである。
それを神という言葉を使わずに、哲学的に表現してみたということになるだろうか。
‥そもそもの力への意思が、個人差を有する因果や意図については、何ら思索が無い。
自分の否定していた形に、ミイラ取りがミイラになるが如く返り咲いている点に気がつかないのでは
まだまだとしか言いようが無い。
> 神が居るのは不可解 → 神が居なくても納得
> 神を捨てよう → 私に頼ろう
これの思考と選択の流れに、客観的事実はもとより不能だから、なんら哲学など絡まない。
それこそ、自身の都合的な解釈としての差し替えだ。
‥まぁニーチェの解釈は、最終的にそんなのばっかじゃん。
「是のどこが哲学なの?‥ただの誘導じゃん」
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