記稿.2015/07/09
LED照明の基本的な特性として
回路=照明=発熱というのがある。
> これは、CPUと同じで
一箇所に集積して用いるなら、熱を籠もらせるばかりになる。
そこで
LEDシーリングライトの蓋を開けてみればわかるが
従来のような蛍光灯リングは存在せず、点々が数多く散らばる形状になっている。
これは、熱を減衰させると同時に
発熱の小さい点を数多く配置することで、灯りの減衰をカバーしている。
‥シーリングカバーで覆わざるを得ないのは、光源としての一体感を演出するためである。
それゆえに、ある程度の最低限コストが求められると同時に
10年(それ以上)の耐久性を鑑みれば、それ以上の値下がりはあり得ない。
また
その構造から、一つ一つの球を交換するよりは
一括で交換していただいた方が、結果的に、光源として安定した状態を提案する。
> 一方、交換型球の場合
これはシーリングライトとは異なり
好きなところに好きな角度から必要と思われる光源を配置する用途に向く。
形状的にも、扱いやすさから従来の球である点が採用されたと思われる。
‥結果として
狭い容積に回路が集中する形は避けられず、その発熱量は、従来の球よりも熱が籠もる感じだ。
水銀灯タイプと比べて、熱は少ないと思われるにせよ
CPUと同じ特徴を持つ点は、避けようがない。
そのような事情から
‥小さいワット数の交換型球を用いる場合
光源からの光の拡散の仕方と、用いられる容積に対して求められる明るさとの係わりから
使用用途想定外域に大きめの影が発生しやすい。
それゆえ、影を減らそうとすると、用途に適った程度の明るさが求められる。
> メーカー照明の基準としては
‥目立つような影の生じないレベルが、一つの基準または推奨にあるらしく
それに見合った提案と販売をしていることになるが、それは到ってメーカー側のこだわりでしかない。
まぁそういう意味では
シーリングライトの最暗レベルが、遜色のない推奨レベルでの暗さということになるだろうか。
それでも、ワット数に換算して鑑みる分には、交換型球の方が圧倒的にお得だ。
‥つまり
なんとなく暗いからとワット数の小さい交換型球を複数用いる場合
明るさは程度確保されようとも、数の分の発熱量倍増は避けられず
結果的に、照明に対する影の解消などの総合面でのバランスを欠くことになる。
‥そのような場合には、素直にシーリングライトの方がオススメだ。
この二分する要素は、LED照明において、とくに理解されるべき特性である。
「‥影のできる差の違いにムードが宿るのであり、影が無くなるばかりが正しいとする都合は無い」
「影を生み出さない照明が、私たちから物事への観察力や注意深さを奪っているとしたら‥かなり損」
「どのような照明を好むかも一人一人や年齢で違うし、照明の在り方が脳に影響するなら尚更か‥」
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