記稿.2015/08/08
世の中にはお金が溢れているように見えます。
それはお金のカラクリがよく理解できていないからです。
> 資本社会の世に出回るお金はすべて貸すことで生み出されています
> つまり借金の総額です
・自身の負債(支払い)に、何らかの債権(受け取り)を差し出すことで支払うことが可能です。
・債権を渡すことで支払いに充てられたとて、それに受け取り価値が無ければただの紙屑です。
・債権を生かすも殺すもアイデア次第ですが、債権よりも担保の方がおいしい場合があります。
・そんな時は、債権を白紙に戻して、担保を取られて終わりです。
・多くの場合‥債権だろうと担保だろうとなんだろうと換金した方が身軽です。
・債権並びに担保は維持もされます。そうなると負債から逃れることは険しくなります。
・時として、担保はちゃっかり裏で売り払われ、債権だけを押さえている場合も見られます。
・その最悪銘柄は米国国債です。
・USDに並んで、すべての通貨には国債なり借款が絡みます。つまり担保です。
・国債の担保は金塊または相当現物であるべきと思われていますが、多くは税金からの充当です。
・もしくは、国家財政の運用の権限を含みます。(この場合、基本的人権は必ずしも優先されません)
・一般に紙幣の裏付けが国債との認知ですが‥{紙幣}={金塊}、{国債}={国力}と解釈すべきです。
・その事実として、金塊を抱え保持しても、国力に乏しい国家に多くの国債発行は了承されません。
・米国はどうですか?‥その軍事力の右に出る存在は地上にありません。{国債}={国力}です。
・このような債権と担保を前提にした貸付経済の特徴は、
金塊を金庫に納めたまま‥債権を餌に、自らが傷つかず且つ他人の資本で運用が可能になる点です。
(‥例え金庫が空っぽでも、有ると言い張り&既成認知が大きく蔓延れば、裸の王様が通るのです)
(‥仮に其を見せられても、了承することでお互いに利得なら、裸の王様劇場は続投されるのです)
(つまり、正当な裏付け論など始めから無いも同然です。従う意義も怪しい限りと言ったところです)
このような事象は、貸し手でもある希有の銀行家がお金をたくさん持っていたからではありません。
権利を獲得したことから始まります。それは戦費の肩代わりから始まると言われます。
‥まずは、加勢した戦争での勝利の暁に、その報酬として国家財政の運用権限を任されて
‥次第に、債権を刻んだ債券で売買できる仕組みが人々に広く認知され
‥銀行群から国家への貸付が屋台骨に成りましたとさ。
1-6)1
貸し手が借り手の要求する分の資本を用意できていなくても、担保があれば認められます。
借りた分を返せないままでも、金利分さえ支払えれば、その場を凌ぐことができます。
‥それが金貸しの基本的なルールとネットワークです。
権利を持っている側がそれで勘弁できるなら、お金が空っぽから生み出されて貸し与えられるのです。
あなたの汚れたパンツを見て、一億円の価値があるとして認められれば、
それを担保に一億円が貸し与えられるのです。
‥経済資本として世に出回るお金のほとんどが、そんな感じの池の水みたいなものです。
> でも、ただで与えられたわけではありません。返さなくてはなりません
> 皆で競って池の水を汲み出せば、池はやがて干からびることでしょう
誰かが無駄遣いでもすれば、トリクルダウンする‥それは勘違いです。
借りたお金は返さなくてはなりません。儲けたとて街中で大手を振るなんて二の次です。
銀行群の帳簿をトントンにして消えるのです。無から生じて無に帰るのです。
それでなくても、毎年毎年金利分が回収されて市中から消えてなくなります。
(銀行群に投資先が無かったなら尚更になります)
‥池の水掻きだしゲームの一番は常に銀行群です。それが金利の効果というものです。
全体の平均金利が年率3%なら、三十三年も経てばすっかり干からびて空っぽの勘定です。
それはそうでしょう。
‥銀行群が自分たちで貸し付けて、金利で回収してしまうのですから。仕組み自体が鬼畜同然です。
ここが一番に悩ましい所です。どう考えても池の水は減ってしまいます。
だからこそ誰かがまた借金をしてくれないと困るのです。
だからこそ、借金の証書を売買できるようにしてあるのです。
リスクだろうとなんだろうとお得意様には借りて頂かなくてはなりません。
リスクだろうとなんだろうと債権の引き受けは財産の扱いでなくてはなりません。
こうして池の中の水は、増えもすれば減りもします。自由自在というほどには及びませんが
それでも、池の水の中で溺れるのは常に庶民からです。それが国債と税金の関係です。
1-6)2
> では、なぜ池の水は干からびるように見えてこないのでしょうか?
経済成長率というのがあります。
平均金利が3%なら、経済成長率3%でトントンです。
そうです、池の水を維持するのに必要と予想される差し引きです。
なぜ、予想なのかと言えば
そのようにうまく経済成長が果たされるわけではないからです。
首尾良く先に返済が済んだ者らは、黒字分のお金を貯め込みます。(其もまた池の水が減る要因です)
それは経済成長率とは何の関係もありません。むしろ担保の有用としての扱いになります。
銀行群からしてみれば、逃がした分の池の水でしかありません。
是が非でも自分たちの帳簿に取り戻したいと思っています。
‥世の中に出回るお金は自分たちが貸し付けた借金のほぼ総額だから
それらすべて自分たちに管理する権利があると考えています。それが資本主義経済の本質です。
> 然れども
お金に相当する何かは、何もお金に限定されて取引されるわけではありません。
これは所謂物々交換を意味しますが、物々交換された規模は経済指標に現れなくなります。
‥それでは、困るので、お金に換金するという手間を要求するわけです。
‥それの利便性に慣れきって、誰もがそうするものだと思い込んでいます。
‥そうすると在庫は常に赤字の扱いです。お金相当なのに価値がないとして扱われてしまうのです。
そんな暮らしにモチベーションは維持できないでしょう。
次第に経済成長率の低迷は慢性的になってきます。
その時、経済成長率を高く望めなくなると分かると
銀行群も、金利を下げざるを得なくなるのです。
‥でも、そうなれば、銀行群の儲けが減ってしまいます。
> 銀行群がなぜそう易々と潰れないかと言えば、
国際的にお金の価値観の辻褄合わせをするからです。
支払いの先送りを認めるか認めないかは、自然現象でも物理反応でもありません。
‥お互いがその信用を了承するかどうかの判断に基づきます。
万国通貨の価値が、公平になっていないのも
何も生産力が有るとか無いからだけではありません、
そんな時のために、海外投資の理屈づけにできるからと言う次第になっています。
※ 経済成長率の低迷により金利を得難いから、安い労働力の意味付けを必要とするのです。
早い話が、権利を有する者の考え方次第では、いつでも簡単に不公平に成り下がります。
「あんたは能力が有るので先送りを認めても、あんたはメリット無しだからダメ」
‥とまぁそんな感じです。銀行群と能力主義は、切り離すことができない定めになっています。
1-6)3
> 能力主義とは、銀行群の都合である
お互いの支払い能力と支払いの積み重ねが、お互いの信用を形にします。
商売は人と人の集まりです。お金の貸し借りとなれば尚のことです。
‥何でもかんでも独りの実力者だけで事の判断が決められるなんて次第では通りません。
決め事自体、{人の闇}={組織の闇}を含みます。
‥それでも、銀行群の組織は至って合議です。
なぜなら、才を有する者の意見も滞りなく聞いて採用するようでないと
才ある者は、すぐにどこかへと消えてしまいます。
後から彼らの才の開花がなれの果てとして、自らの首を絞めるようになるぐらいなら
始めから合議を通して、お互いの才を出し尽くすように努めた方が、結果有利に働きます。
才ある者は意見をぶつけ合える事で納得もするし、それに見合った給与を得られれば尚留まります。
結果
自分たちのやり方に、欠陥・理不尽・鬼畜の性分のあることが分かっていたにせよ
そんな集まりの誰にも打開策を得られないなら‥仕方がないとの認識がされるのも日常茶飯事です。
‥まぁそれだけ自分たちの能力にプライドを持っているということになりますが
利益さえ得られればとりあえずOKな雑多な性分の集まりでもあるわけです。
(そもそもにして、銀行群らにできることは、貸し付ける権利という程度のことだけですから)
1-6)4
> 金融市場とは、銀行群の賭場である
金融市場での競争とは早い話が賭場です。誰が見てもそう見えるでしょう。
‥なぜそうなってしまうのかと言えば
経済成長の時期には限りが有るからです。
「では、その後はどうしますか?」
彼らはそれでなくても、能力主義者らの集まりです。
自分たちの成果を主張できない世界観では生きていけない人たちの集まりでもあるのです。
お互いの間での貸し借りも当然として
ゲームを拡張する次第にならざるを得ません。
ここでのゲームとは、池の水のかさ増しをするゲームです。所謂投資です。
自分たちがゲーム(投資)で盛り上がっていると、外から参加者がやって来ます。
‥もちろん、獲物としての鴨に見られもしますが、実力があるなら取り込むのも手になります。
‥取り合わないようなら、組織を上げて目の敵にされるでしょう。
これが普通の賭場と異なって見えてしまう次第です。
実経済に密着しているように映るだけに、合理的に思えたとて仕方ありません。
‥ゆえに、実経済の動きを操作することで、様々な出来レース劇場の成り立つ素地を併せ持ちます。
> 誰もがこう言います。「理論的に暴落の要因は不可解かつ不明慮だと‥」
不景気の要因は推し量れるのに、暴落の必然性が分からないということです。
それはそうでしょう。誰しもは、天変地異を望まないのだから暴落ともなれば尚更です。
‥それでも暴落は発生します。原因は理論の外にあります。それこそが権利所有側の都合です。
‥それを可能にできるだけの動きを図れる資金源(合意)があるということですね。
(無論、そんな輩は自己中な存在極まりありません。そして利を得て自慢するわけです、はい)
誰が何を意図して仕掛けるかは理論じゃありません、勝負です。度胸です。陰謀です。
‥理詰めでしか考えていないのでは、銀行群に隠された闇は見えてきません。
それでも、庶民の暮らしを抜きにした経済論も有り得ません。
また何よりも厄介なのは、銀行群の組織内部が、能力主義で固まっている点にあります。
経済が行き詰まった段階で、能力主義を計るには、博打が一番ということになります。
‥申し上げるまでもありません。商売は博打同然です。人生もまた是然りです。
1-6)5
パパやママが商売で負けたからとて責めてはいけません。
人生はゼロサムゲームです。誰にでも起こり得ることです。
> ただし、博打に溺れているようなら責めてあげましょう。博打はお互いの光を閉ざすばかりです。
‥ならばこそです。資本主義を支持しないことです。
できれば、参加しなくても生きて行ける手立てを考えましょう。
でなければ、いつまで経っても博打に溺れきった資本社会からの脱却は果たせないでしょう。
だってそうでしょう。世の中のど真ん中からして博打に溺れきっているのですから。
> 借りた資本を元手に、倍増を夢見て、増やしながらやり繰りする‥(出し抜く)
そんなのは、下手な博打の心理そのまんまではありませんか。
しっかりと汗を掻こうと、チャッカリと勝ち抜こうと同じことです。
皆が皆、考えることが同じなら、池の水は満たされるばかりでしょう。
そしてそれは、お互いの首を絞め続けるためだけの仕組みとして有り続けます。
‥まだまだ行ける大丈夫だと思うのは、あまりにも無責任で無知というものです。
不幸を生産し続ける元凶は、そんな博打な在り方に賛同してしまっている私たちに始まるのです。
「お金を借りたことがないって?」‥そんなことは有り得ません。
国家経営に用いられている公債、その返済としての税金‥あなたはすでに借りてしまったも同然です。
上場企業と公開株式‥あなたはすでに借りてしまったも同然です。
我が社が赤字経営だと言うのに、給与を貰っているのなら尚のことです。
‥そのお金、どこから湧いて降ったというのですか?‥あなたはすでに借りてしまったも同然です。
1-6)6
法律に示された個人の権利を盾に主張することは自由ですが
国民一人一人よりも、諸外国との関係を優先するかどうかは政治家の采配です。
‥家族関係にも似たようなところがあります。
それでも
家族を蔑ろにして得られた幸せなど、どこかしらで行き詰まるのは周知の事実です。
外面ばかりを取り繕っても、できる関係は外面ばかりの関係です。
能力主義の方が効率的だなんて言ってみたところで、所詮そんなところです。
‥すべてを家族としてみるなら、尚のこと能力主義に用はありますまい。
‥それが平道ということです。
> 平道を実経済の形に現したらどうなるか?
‥そんな未来な社会像を、私たちの誰も知らないのです。
誰かが考えてくれるとか、天から降りてくるとか思っているうちは、やって来ないでしょう。
なにしろ、人類の多くはおあずけよりも、奪い合いの方がお好みのようです。
自分で考えるよりも、人の情報から探すことしか頭に無いようです。
自分を凡人だとしても、一つの事に20年も費やせば、何らかの形を得るはずです。
人としてそれに挑まないのは、人としての思考を半分も使いこなしていないことになります。
使いこなした実感を得ないうちは、常に自分に対して凡人のレッテルを貼り続けるばかりでしょう。
自分の頭で考える事ができないのなら、裏切らない、腐らないが目下の注目です。
‥まぁそういう意味では、エリートと呼ばれる人たちは、実に忠実且つ立派ですよね。
‥尤も、歴史的に、悪役の窓口に立っていたって次第でしかありませんけどね。(残念!)
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