1-1)記稿.2015/08/16
> 一般に、供養=成仏と誰もがそう思っている‥それは本当だろうか?
成仏できないから供養する‥「はて、成仏できないとは何か?」
‥命の真実とは、分かち合いに行き着く。
それは、精も糧も肉も生も死も分かち合うと言う事である。
生きている間にさんざんに他の生物からの生を受けてきた。食してきた。
ならば、死んだ時に‥魂ごと食われたってどってことなき公平感だ。
‥そう言われると、無神論者だって身をすくめる事になろう。
小心者や迷信にこだわる者なら、それこそ死ぬのが恐いと思う事になる。
それはつまり
最後の最後で分かち合う姿勢を拒絶したという意味合いに見て取れる。
‥本当の意味で、心の底から分かち合っていないという事だ。
(でも、普通に考えても、自分の魂が食われてお終いになるなんてのは、身も蓋も無い話さ)
> だから
供養とは、生きとし生けるものすべてに再生を祈る心を指す。
すると、自らが死んで魂を食われたとしても、再生を祈る心を分かち合うのなら
‥たとえ、自身の魂が食われたとしても、転生すれば良しの判断に至る。
転生が可能かどうかなんてそんな事は分からないにせよ
そこに説法的な形での輪廻なんぞ無く
有るのは、ただただお互いの再生を望む姿勢が縁を紡ぐという分かち合いのルールという事になる。
奪い合いが好いというままの態度でいては、喜縁に恵まれるわけがない。
(そもそもにして‥当の本人が拒否してしまっているようなものだからどうしようもない)
生まれ変わりが生命の仕組みだとするなら
‥拒否している者が再び生まれ出る世界はいたって、刹那な価値観を含むのだろう。
‥拒否していずとも
再生を祈る姿勢の如何によっては、不公平から学ばざるを得ない気持ちを抱える事になりそうだ。
‥基本的に
お互いの再生を祈る気持ちが強ければ強いほど、物事を粗雑に扱う事に腹が立つということになる。
でもそれも‥過ぎたれば、過保護につながろう。
それはそれで、公平にあれているかどうかもまた怪しくなるわけだ。
当の本人に、成長が見られないとか、感謝の気持ちがなかったなら尚更だ。
(そんな状態では‥誰が見たって不健全極まりないではないか)
「如何にして、宇宙的に見て公平とは何か?」
其を考えられぬ者に、本当の意味での再生などやって来ないと言えるだろう。
それは、正解がどこにあるかを識る事ではない、正解への道を歩まんとする心掛けが有るか無いかだ。
1-1)1
> 釈迦は言った、この世において苦しみとは「生老病死」だと
> では、釈迦の供養とはなんだったのだろうか?
‥ここでの思索と比べると、ある意味で矛盾を抱える事になる。
でも、釈迦は解脱を促すかのように修行を勧めている。
それでいて、全ての者がそこに至れるわけではないことも理解している。
それでは、そんな仏教的供養では、単に哀れみにしか見えてこない。
ハッキリ言って、そんな哀れみは
資本主義経済‥幸福的価値観の前に、いとも簡単に崩壊をもたらした。
誰しもは、哀れみで救われるかどうかに疑問があったと言う事になろうか‥
‥確かにそうだ
ただ単に、哀れみを感情に乗せれば良いのではない、改善すべき事は改善すべきだった。
それが、民主的合理化を求められた先にようやくにして身につけた人類の回答だ。
(自身に対しても、物事に対してもである)
結局のところ
私たちの幸福感は、自分勝手で傲慢でどうしようもない矛盾に満ちた妄想だった。
‥そこに供養なんかありゃしない。公害問題なんかとくに良い例だった。
‥原発維持なんぞ、全く以てその範疇じゃないか。
‥そんな有り様のどこに、お互いの再生についての祈りがあるというのだろうか。
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