1-2)記稿.2015/09/24
“人生にあそびなんかないッ”
そう思い始めると、途端に息が詰まり出す。
その緊張に耐えられなくなると、大概の者らがズルを始めることになる。
ズルはズルを呼び、ウソはウソを呼ぶ。
次第にその世界では、こう呼ばれることになる。
“ルール無用”‥それがルールだと。
「でもそれは本当だろうか?」
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すべてには許容が有り、それは‘あそび’と呼ばれている。
その許容をお互いに失うまでの何かの方がおかしいのだ。
そのキーワードこそ‘自由’である。
自由の解釈は、ルール無用とも解釈される。
だからだろう。その隣にはいつも‘平等’が添えられている。
‥平等という名のブレーキを踏むかどうかはその人次第なのだ‥
「そのように多くの者が解釈するのはなぜだろうか?」
「そこにある平等の姿とは、なんだろうか?」
ルール無用の世界には、“力こそ正義”が幅を利かす。
‥それに釘を刺すだけの平等ということだろうか‥
確かにそれでは何の魅力も無い。
適当に自分をルールと思って生きるだけになる。
‥アクセルを踏むべきタイミングは各々の自由だと‥
まぁ確かにそれは自由の本質だろう。
そしてそこにも、自由もまた息が詰まるとしたかかわりが絡みだす。
ブレーキを踏むことになるのは当然だ。その時、
そこにカベがあり続くように見えるのは、多くの者がアクセルを主流にするからだ。
「あそびを失った理由は何だ?」
「息が詰まり出したのは何だ?」
そこには、誰しもが同じにあるべきだとする違和感が漂っている。
‥私の意見にも従うべきである‥
‥私という存在も同じように扱われるべきである‥
‥私も同じ体験がしたいのだ‥
物理的に、そのような考えには無理がある。
そこに心の針が向くばかりなら、自分を脅迫するも同じになる。
それはまた、代わりに自分ではない誰かが自分を脅しても同じことだ。
だからだろう。自分がどう思おうと、自らを支配世界に誘ってしまっている。
「やすき自由を欲する裏には、過度の同じを求めている」
“やすき自由”=“過度の同じ”のインフレーション。即ち、物理的不能への道のり。
人としての和が貧しき理由の一つには、物理世界への無知がある。
人は其を、妄想とも思い込みとも言う。
そもそもにして、物理世界の全てを知り尽くした者など人類に非ず、其を神と呼べり。
仮に神々と対話できたとしても
数学なり物理をどれ程に理解しているだろうか。
理解できるレベルに無いのなら、石橋を叩いて渡るように生きるべしと、言い渡されたようなものだ。
「そもそもにして、神々が私たちを有限に招いた次第をどう見るべきだろうか?」
物理世界の完全理解はそれの創造に等しい。
だが、その物理世界の使い方を如何に心得ていたかどうかはまた別の問題である。
たかが物理世界の仕組みを理解した程度だろう。
神とて、‘しあわせ’を創造できていたわけではない。
‥そこに生わす神を‘混沌’と呼べり‥
そうだ。私たちは未だ混沌としてあるだけだ。
否、それにも及ばぬ立場じゃないか。
ならば、私たちが‘慎ましさ’を美学とするのは当然のことである。
1-2)2
「慎ましさを以て、許容は保たれるはずである‥」
尤も、それをお気に召すかどうかは別の話だ。
気に入らなければ、自らの必要は自らが‘革新’すべきとの次第に置かれている。
各々には、それを成すだけの余力が与えられている。
ただし
慎ましく満足している方々にまで、新しきを促すのは失礼というものだ。
「そうは思わないかね?」
『無駄すぎる更新とそれへの要求は、慎ましくある人の余力を奪うのと同じである』
『それはリピートを繰り返すばかりだ。先に進んでなどいない。謂わばフリーズだ』
『フリーズに置かれるばかりなら、閉じ込められたも同じだ』
『一体誰がそうしているかって?‥言っただろうお前だ。アクセル全開を讃えんばかりのお前だ』
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