2015年11月01日

【想定内】自動運転のもたらす変化と弊害

記稿.2015/11/01

> まず‥一般車自動運転の定着は、教習所教官を削減する。


 自動運転と並んでシミュレーションの用意が求められるが、
 どちらにしたって、教官の必要性は、手動運転時の免許認可の判断ということになる。
 ‥それはそれで、経費的に言うと安いか高いかは何とも言えない。

 ※ 自動運転ができるとしても、手動運転の必要を無くすと誰も教習を受けに来なくなる。


> 教習所のシミュレーションのシステムは、自動運転車に備えることもできる。


 ペーパードライバーが気まぐれにもドライブ気分を出そうなら、それは求められる。
 運転しながら再学習ができるように、運転操作ナビゲーションしてくれちゃうという中身だ。

 自動運転に任せきりになると、言うまでもなくペーパー化していくわけだから
 そういう意味でも、再学習ができる案内モードは求められるだろう。


 ‥子供がそれを面白がるかも知れないが、手足が届く範囲で日常となれば、
 教習所はただの試験所と化する。ただし、世界事情を考えれば概ね必須だ。

 ‥それにしたって、悪路が前提の未整備道路地帯でのサポートを前提にするかどうかは白紙だろう。
 ‥その辺の理解をどう植え付けるのかも、自動運転での課題に上っているはずだ。


> 一般車自動運転は、警察の交通違反切符業務を不要化に向かわせる。


 ‥収益要素の面でもそうだが、自動運転は、警察の交通意識を激変させる。
 考え方としては、パトカーを自動運転化させる案もあるだろうか。
 でもまぁ、現場即時対応が成り立たないのは考え所である。


 そこで、パトカーの形が変わることになる。

 前方に一人。運転操作&前方警備&無線連絡担当。
 後方に一人。パトカーに設置した監視カメラの映像チェック並びにネット通信担当。

 電子管理による兼ね合いから、一般車自動運転車両に対して
 違反のあった場合、電子マーキングすることが可能。
 ‥尤も、自動運転に違反も糞も無いわけで、もっぱら監視カメラの共有台数の増強という中身になる。


 逃走車両へのマーキングがもっぱらの焦点にされるだろう。
 マーキング車に対して、車内音声モードアナウンスを促すこともできるし、
 サイレントに泳がすこともできる。
 ‥まぁそんなことになると、端末車が増えることで、警察内でのサイバー対策需要も増大する。

 体力派と知能派という得手不手の使い分けに神経質に成らざるを得ない。

 監視カメラの動点化は、必要があれば増やすこともできるし
 監視の対象を、車両の動きから路上の人の動きに向けられるので、市民へのインパクトが大きい。

 ‥路上を行き交う人に切符を切るなんて事には成らないだろうが
 成績云々と収益に変わる要素を求めて、警察側が何を考えるかは未知数だ。


> 運転免許の発行が形骸化するだろうとしても、車両の所有者管理は求められるだろう。


 「その時それは、警察の仕事たり得るだろうか?」
 自動車販売店の代行という方向性もあるのではないのか‥
 マイナンバーシステムによるそれは、顔写真の手間を共有しているので検討の範囲とされる。

 またそこから

 教習所の機能を自動車販売店が兼ねてしまうなんて方向性も登場するかも知れない。
 なぜなら、運転免許の初発行が教習所で、再発行は自動車販売店だとするような事態は有り得ない。
 ‥自動運転ゆえに車両のシェア人口が増えたなら、販売所ではなくレンタル拠点ということにも。

 しかし、セキュリティということになると、交番でということも。
 ‥レンタル拠点地域の周辺に交番が出張してきて、並んでいるなんて感じだろうか。
 ‥警察の存在感を前面にだそうと狙えば、そんな感じにもなるだろう。


> 観光人口の増大と自動運転の兼ね合いは、外国人の海外運転自由化を否応なく後押しする。


 予算次第では、空港から即車両を借りて、ナビゲーションに行きたいところを入力し
 あとは好き勝手に移動すれば好いだけという形に成りかねない。

 ‥旅行会社の立場なら、ツアーに求められる要素が激変するということでもある。
 ‥そのまま車両内で宿泊する傾向ともなれば、経済効果も治安維持も糞もない。
 ‥世界の難民問題はそこにも絡んでくるはずだ。ガソリン価格の下落はそういう意味では悩ましい。
posted by 木田舎滝ゆる里 at 08:55 | Comment(0) | 目の付け所をナス/2015 | 更新情報をチェックする
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