1-2)記稿.2016/02/29
> 巨大富豪財閥の総裁が「這い上がってこい」との精神を鼓舞するのは、
> 格差社会の庶民に向かって「自己責任」を口にしたのと同じである。
一般向けアニメのプリンセスラバーの筋書きとは:
なぜか、庶民の中で普通に暮らしていた有馬哲平が、突如両親を亡くした直後から
自分が日本の巨大富豪財閥の跡取りだったという急展開で始まる。
‥両親を亡くした因果は、その後伏線となって物語全体にのし掛かる。
金持ちの存在を怨めしく感じている組織が、有馬財閥の崩壊を企んでいたという話の展開に
細々とした恋事情が挟み込まれ、エロゲー畑からの絡みで露出度多めになっている。
‥先に挙げたツッコミは
それなりに良く構成されており、こんなもんかなと思いつつ見ていたが
主人公が、犯行組織主犯の相手に最後の台詞を決める所で、コケており、
俺的に説得力無し&没の理由を示した。
主犯のそいつは、自分に尽くしてきた片腕(女史)を、女の嫉妬のゴタゴタを嫌い、切り捨てるべく
背後から銃を撃ち込んでいる。その辺を引っ張って、決め台詞を言えば良いのに
‥主犯のそいつの抱える有馬一心への怨みに対して、主人公はあーだこーだと持論を展開した。
「‥這い上がってこい」などと、血筋でいきなり成り上がった奴の口から聞かされても、
なんの説得力もありゃしない。そんなのは貴族が、こう言っているのと変わらない。
「君は、君の目指すべき事をすべきだ。でも鐚一文支援できないけどね。」チーン。
> 自らの恥を雪(そそ)ぐ為に、恥を掻かせたとした相手を貶めるのは間違っている。
> 自らが抱いた屈辱は、自らが誰かの為に何ができるのか‥でしか雪(そそ)げやしないのだ。
> お前は一体何を目指してここに居る?
> お前を慕いついてきた者にさえ、その銃口を向けて撃ち捨てた者に「恥を雪ぐ」など言語道断!
> お前は自らの味方ですら手放しているではないかっ、その恥の顛末をよく考えろ。
‥こんな感じで決め台詞吐いてくれれば、「さすが次期当主」としての貫禄が伝わるというのに
「‥這い上がってこい」てな言い訳は、ただの上から目線なだけだし
さすが、エロゲー作品の程度だなって落ちで、括られちまうだけじゃん。残念。
1-2)1
> この作品には4人のヒロインが登場する。
> どれが好みかを敢えて考えてみたら、今までに無い視界を得た。
‥シャルロット=ヘイゼルリンクの場合
典型的なお花畑お姫様で、普通の貴族らしく、自分のことをいい人とした思い込みで包みこんでいる。
シャルロットの性格はなんだかんだと厄を運んできてしまうタイプのようだ。
実際、心の傷を知らなさそうな部分が垣間見える。その振る舞いは、おしゃれでかわいく見えるが
同時に、当人が心の傷を負ったらどうなるのやらとした怪しさも垣間見せている。
※ 俺的には、素通りですごすのが吉であると思わせる。
‥鳳条院 聖華の場合
有馬家との因縁絡みが先行し、ギスギスしたインパクトを抱いて主人公と出会うことになる。
そんなギスギス感も、本人の恵まれた環境からの自信過剰から来ているように見える。
こういうタイプは、とことん人をアゴで使いそうな雰囲気だ。
* 俺的には、確実にスルーしたいタイプである。
‥シルヴィア=ファン・ホッセンの場合
所謂、武闘派のお姫様である。一見、男としては距離を置いておきたいタイプだ。
しかしよくよく考えてみると、フェアーな精神に掛けては骨の髄にまで沁み込んでいる様子。
武道に通じていると言うことはそういうことである。そこを買わずして、何を買うというのだろうか。
自分の身を自分で守れるタイプは、自立の精神に通じているのだから選択肢としてはありだ。
まぁそんなキャラは今時のアニメにはいくらでも蔓延っている次第だが、
あまりにも武を翳しているキャラが多い中で、シルヴィアの雰囲気には違うところが見られる。
* そういう視点で考えたことは一度もなかったな。でも、強くないとチャンスなし。
‥藤倉 優の場合
哲平の専属メイド。よくよく考えてみると執事やメイドの立場上、問答無用で階層社会を拒まない。
それは裏を返せば、立場を与えると、それは当然として受け取るとした性格を意味する。
つまり、嫁にすると一番に自分の立場をフルに活用し出すタイプと考えて良い。
筆頭メイドの立場からの慣れもあるし、自分の身を自分で守れるだけの素地もあるわけで
一番に身近で手の付けやすい距離にいるが、いつの間にか尻に敷かれてチーンてなニオイが漂う。
* 貴族人口 < 使用人人口 ‥それが人類の経た社会状況だ。
貴族もそうだが、メイドが好いなんて輩も、概ねで尻に敷かれてOKってことだな。
‥やだやだ。それなら、競争社会でも好いとかぬかしている女子も同類って事だ。
1-2)2
> 男は強くならないと選択肢は増えないが、
> 強くなったからと脱線しては、地雷に巻き込まれる。
> 公平にこだわる者なら、まずはかわいいよりフェアーな精神を基点に選ぶべし。
‥それはつまり
自分に自信が無いということ自体が、フェアー精神に対して不満を抱いちまっているわけだから
俺の選択肢からすると、候補のリストにすら載らないという理屈になる。
それは自分に対しても、納得できるまでリストに載る気が無いという意味でもある。チーン。
「なるほど、そういうことだったのか。恐るべし堅物の俺。」
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