2016年03月06日

【詩】心の中の季節

記稿.2016/03/06

人の心の中には四季がある
四季と言っても、順繰りになんかやって来ない
それはもう気まぐれだ

自分の好きなように、気分次第でいろいろに変わる
移ろいなんて気の利いた変化なんかありゃしない
いきなり冬が来て、夏が来て、時にはずっと毎日が嵐だったりとする

自分でさえ、そんな当てずっぽうな季節の変化に向き合うのはたいへんだ
せめて変わり始めには、移ろいを見せてほしいものである

でも、人の心の中の季節は、突然に変わるのだ

順繰りすらなく、いつの日かの風を追い求めても
二度と巡ってこない‥それっきりの季節もある

戻ってくる季節‥戻ってこない季節‥
そんな戸惑いへの整理の暇もなく、次の季節はやって来る


自分に住まうだけでは、季節はただやって来るだけ‥
でも、私から訪れることもできる
それが人の心の中の季節でもある

どうせ突然に見舞われるのだ
ならばこちらから訪れる季節の風になるのも好い
ご機嫌な風として、季節の向きがわかるようになる頃には‥
お約束の季節が、私の心の中をちゃんと巡るようになっている

「また、やって来ましたよ♪」
たったそれだけを待ち望んでいるあなたも居るのだから
posted by 木田舎滝ゆる里 at 10:25 | Comment(0) | | 更新情報をチェックする
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