↓2)2016/06/09
タッタッタッタ

「ボディの奴、ちゃんと校門の前に突っ立てるかしら?
わたしも何だかんだっ言って、どうなるのか楽しみなのよね
‥それにしても
タイミングを見計らって登場する為にもこうして、いつもより早く出てるのよ
外野がからっきしだったんじゃ意味が無いもの、ほんと付き合う方も大変よ」
その頃、一方のボディはと言うと
学年の男子から校門の前で根掘り葉掘り問い出されていた。
1-2)1
「おい保谷木(ぼやき)、なんでそんな格好してんだよ」
「大体、その幟なんだよ‥『大好き♥』とか、お前まさか、その格好で告白する気か?」
「え、マジーwww」
「うわぁ、お前のお目当て誰だよ」
「‥告白ではありません
好きなことは確かですが、まずは親衛隊にしてもらうつもりです」
「だからさ、お前のその好きな奴って誰なんだよ」
「来ればわかることです」
「かぁ、なに?、そんな格好までして恥ずかしいとかまだ言ってんの、こりゃ先は見えたな
お前らもそう思うよな」‥うんうん
「でも、なんでまた親衛隊なんだ?」‥うんうん
「そうだぞ保谷木(ぼやき)、俺たちの後学の為にもちゃんと説明しろよな」
「え、それは・・・
いきなり告白しても、フラれたらそれっきりですし
ダメ元でも何度もアタックできると言えば、差し当たり親衛隊にして頂くのが道理かと‥
親衛隊にして頂ければ、嫌でも後ろからとはいえ
一緒に付いて行動することが許されますからね
地方でも、活性化とばかりにアイドルユニットで盛り上がってますし
なにもワンツーワンの恋愛から始めなくても、親衛隊から始めるのもありかな‥とそう考えました」
「うおっ、すげー、保谷木のくせに考えたな
いつもお堅い口調でしゃべるから、そういう事はまるっきりかと思ってたぜ‥」
「なるほどな、それであからさまに、やる気満々のはっぴに鉢巻きの親衛隊の格好かよ」
「‥そういう事なら、こっちの見方も変わってくるよな
告白っつうとさ、相手によっては盗られたとか、先を越されたとか嫉妬しちまうけど
親衛隊だってんなら、相手によっては俺も親衛隊に入れて貰いてぇって感じになるもんな‥」
「そうだな、それに
親衛隊にしてもらうんなら、そりゃ、みんなの前でアピールしないとわかんねーからな
相手も説得力無くて困っちまうってもんだろうぜ、スゲーな保谷木、そこまで考えたんだ」
「どっちかっつうと、できれば2〜3人で組んでやりたい所だぜ
一人でやるって、保谷木のくせに相当だな」
「で、誰なんだよ保谷木
そろそろ言ってくれないとさ
なんなら、相手次第によっては、俺たちも親衛隊に連れだってやっても好いんだぞ」
「赤くなってないでさ、言っちゃえよ、どうせ時間の問題だろう
来たら土下座でお願いするんだろう、どうせ、俺たちだって見てんだからよ」
「なんならあれだ、上手く行ったらさ、みんなで拍手してやっても好いんだぞ」
1-2)2
「・・どろ・・ん・じょ・・」
「ええ☆、マジー、ど・ろ・ん・じょ!!
お前、あの見た目極かわいいけど、中身、極毒舌口を叩く
あの泥論場(どろんじょ)が目当てだったのかよ」
「だー、ダメだな、俺にあいつの親衛隊は無理」
「同じく同意」
「まぁ頑張れよ、保谷木
せいぜい、破れてうなだれてるところから見せてくれよな」
「え、破れてうなだれてるところからって‥嫌な言い方しないで下さい」
「でもよう、泥論場がどうでるのか楽しみだな」‥うんうん
「まさに、やつの本性がうかがえるってもんだぜ」‥うんうん
「ところで、保谷木さぁ、今日がダメでも明日もやるんだろう?」
「もちろんです、この格好にしたってお金掛かってますからね
一日や二日で、諦めるわけにも行きませんよ」
「でもよ、あんまりしつこすぎて、嫌われちまったらどうすんのさ?」
「そうだぜ、泥論場だぜ、嫌われるどころか逆恨みされちまったりしてな」‥はははっは
「そういうパターンの予防の為にも、人数で攻めないと親衛隊にならんだろう」
「・・そ、そこは考えてませんでした
でもそれって、先に男同士で告白し合うんですよね、何かとズルする奴も居ますよね‥」
・・・・
「でもよ、親衛隊だぜ、その辺の女子でもかわいきゃ親衛隊を率いるって極かっこよくねー?」
「それもそうだな、ありかもな」
「時代の空気が、あたしを呼んでいる〜‥なんて思い込んでる女子もいっぱいいそうだしな」
「だろう、あの泥論場がさぁ、見栄張らねえわけねぇんじゃねぇ」
「それもそうだよっ、来るかもな」
「まぁ、一人だと格好も付かねーけど、二人三人に増えたらそれこそ自慢げじゃねぇ」
「でも、泥論場だぜ、自分の男子ウケぐらいわかってんじゃねぇの」
「そうだよな、あいつの口の悪さは半端ねぇからな‥」
「どう考えたって、二人目なんかいねぇだろう」
「そうだぜ、どっちかっつうと、もし二人目が現れたとしたらそっちの方が見物だな」
「それにしても、保谷木、お前も物好きだよな」
「‥ええ、まぁソレほどでも」
「おい、あっち見ろよ、泥論場が来たぜッ」
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