2016年07月03日

【詩】憧哭&一首

向宜詠吟.2016/07/03

思い出すほどに泣いている
誰しも産まれ来て泣くんだよ、笑う子を望むなんて三年早い
別れこそが基本で、出会いこそがオマケ
骨が折れて当然、馴染まなくて当然、なつかない子のなんと大半
泣くほどに懐いていたという本則
泣きて辿りなつけた貴重さをないがしろにして、笑いを本則に求むは不可解なり
笑っていても懐いているわけではない、それは他愛の無いやりすごし
泣いている顔が近寄ってくるという‥そこに温もりの本則がある
泣いている顔が近づいてきて、困るのか?笑うのか?嗤うのか?背負うのか?
泣いている本質、受け止める本質、そこに己としてのオマケが付く
泣ける懐と出会って始めて立てり、笑える懐から始めても他人沙汰ばかり


|泣き止まぬ‥ここに来刻むまっさらを なついて染みつきしぬくもりと


> うた詠み終わります、ありがとうございました。


語稚草

憧哭【どうこく】‥独り久しく思い出して哭ける様。(対象が既に存在しない場合に用いる)
posted by 木田舎滝ゆる里 at 11:20 | Comment(0) | | 更新情報をチェックする
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