2016年07月21日

【プレバト】花火祭り、俺も詠んでみた2

記稿.2016/07/21

|夏宙や横かふ彩輪ふけし夢
|色とりどりに夜景を喰らう夏の音
|精魂と歓声ともの花火祭
|見上げては極彩色に集う夏



> うた詠み終わります、ありがとうございました。


稚草

 花火をバックに太鼓演舞を披露すれば、テレビ放送的に画になりそうだが
 ‥そういうのは見たことねぇなぁと思った。(ほとんど見てねぇけど)
 ‥はい、コラボしましょうね。(笙とか三味線もありかもな‥この場合は遠花火か‥)



手直し.2016/07/23

|光る影 火の粉を散らす花火師よ  藤吉久美子
|光る影 火の粉を走る花火師よ  手直し(夏井いつき)


 どうしたって、花火師は季語じゃないでしょ(使われてるみたいだが)
 花火師が季語なら、○○職人、○○農家だってそれぞれの繁忙期が季語になっちまうでしょうが
 縮めて○○家なんて使っても好いって話になってくる。
 ‥どう考えたって、おかしい。

 繁忙期にしたって、作る作業のピークを指すのか
 打上本番を指すのか、そんなの誰から見ても分かんねぇだろうが。

 田植えに置き換えてみれば良い。それぞれで季語が違うでしょう。

 百姓・農家では季語にはならない。それと同じ。
 季語にして良いのは、それぞれの作業の時節とそこに見られる定番たる光景。


> この場合で言えば、「玉点火」を季語とすべきか‥


 ‥そもそもだね
 「光る(影)」と「火の粉」がダブってしまってる次第を指摘すべきである。
 指摘がちゃんとなってれば、どちらかの言葉を削らざるを得まい。


↓‥というわけでキッチリした季語を放り込みましょう。


|花火師や火の粉を駆ける汗と闇

|闇すすぐ火の粉と走る玉点火






|ドドドーン 蚊、動き止まる 空の花  NON STYLE 井上
|‥お手上げ 添削不可‥ by 夏井いつき


 本人曰く
 「まず、音で攻めようと思った‥」
 「人間以外の蚊とか生きものすべてが魅とれるている感じ」‥で表現したかったそうです。

 ほうほう、着想は満点花丸だよね。
 でも実際、花火ってそんなに魅とれるほどなのか??
 ‥ある意味飽きるだろう、迷惑にだってなってるかもだぞ、モチベーション上げすぎだよね。


↓‥でも、面白そうだからやってみようか。


|ドドドーンと阿吽に還す江戸花火
|はぁはぁぁと茂みに連れ添ふ玉点火
|どぴゅっぴゅっと天まで届け玉点火
|ヌカ六の連続花火や錦宙






|湖に花火が照らす寂しさよ  大鶴義丹
|湖に花火が灯す寂しさよ  手直し(夏井いつき)

|大輪の轟き焼けて夏が散る  ミッツ・マングローブ
轟きの大輪焼けて夏が散る  手直し(夏井いつき)

|花火終へ湖上に現る大三角  FUJIWARA 藤本
|花火終へ湖上にひらく大三角  手直し(夏井いつき)


> ここまで適切な指導が続いて、いざ名人戦‥


|遠花火 音のみ響くビルの底  梅沢富美男


 是に、手直しが入らなかったのだが、
 詠み手は、オフィスビルでの残業中を想定して呼んだそうだ。
 ‥「ビルの底」って、やっぱり変だろう。
 ‥立ち位置が分かるからってな、ここは誉めましょうとか、安易だろう。


 ‥ビルの底なんてのは、格差社会を含み詠んでるみたいで気にくわんし
 そもそも、どこのビルだってんだよ、どんなビル想定してんだよ、分かんねぇだろうが,
 そんなんで気分出てるってんだったら、よっぽか地名を放り込んだ方が納得するだろうが,

 風景として見ても、全体としても、
 それは毎年のお約束のような位置関係なんだからさ、当然そう考えるべき事だ。


 よく知らんけどな、隅田川の花火大会あたりなら、
 さしずめ‥丸の内、有楽町、新橋あたりか。
 ‥その辺の地区名でもとくに詠みに適った象徴的な箇所を放り込む方が筋ってもんだろう。


↓‥ならこんな感じか


|遠花火 音のみ響く丸の内


 ‥まぁでも、丸の内のビル群の中には、多少は見える高層もあるかもな

 でも残業を前提に詠んでるって句だってんだから、
 余裕こいて、窓に近寄って花火鑑賞なんてしてる暇も無いわけで
 そういう気持ちを押さえて残業してるってのが画図なんだから、それで好いのだ。

 ‥しかもこっちなら、いつものように調子こきながら

 「皇居からの御仁を慮っても詠んでみました‥」なんてボケもできるんだぜ。
 TVとしても、やっぱり名人になるとひと味違うよねぇって思えたのにな。


 ‥それにしても
 「にも」とか「のみ」とか普通に使わないような視界を探してきて詠み込めるってのは
 器用というか勉強になるというかなかなかのセンスのようだが‥まだまだ踏み込み浅いよね。
posted by 木田舎滝ゆる里 at 20:42 | Comment(0) | プレバト俳句 | 更新情報をチェックする
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