2016年08月28日

【大地構造】トンボのはねと自然はなぜ真っ平らでないのか

記稿.2016/08/28

> イタリア トスカーナ州の放牧‥大地をそのままに利用している写真を見て思った。
> ‥なにかこう、トンボのはねの凸凹みたいだなと。


 TuscanSheep.png

 tonnbo112.png
  稜線見たいのがトンボのはね。青い線が外側の風のながれ。渦巻きが対流。

 chapter6_2.gif
 なんでも模型飛行機の方が空気抵抗が大きいそうだ。



 ‥造成になれきった現代なら
 農地にしても真っ平らに整地して利用することを考えるだろう。(排水斜面は織り込むが)
 そうすると、航空力学的に無駄に空気抵抗の大きい構造になってしまう。(今や常識)

 つまり

 台風などで強風が吹き荒れると、途端にその整地構造の脆弱性が浮き彫りになるのだ。

 ‥農地の大地利用とは、結局はそれら風とのやりくりでもある。
 ‥風のスポットが盆地構造の方が、なにかと生育が良いのは山梨県等をみても当然。
 ‥規模が小さかろうと、それは言えるのだろう。(そんなポイントこそが癒し地か)


> 春日大社の山の斜面をそのままに利用した建築様式がなぜ長きに渡り保たれたかを考えても
> ‥トンボのはねの空気力学に答えがあると見て良いのだろう。


 1.kasugataisha  hikaku1.png

 2.kasugataisha  hikaku2.png
  通常は2のように造成してから直線的に工事をするが、春日大社はそのまま曲線に寄り添った。

  ちなみに

  ‥盛土の場合は、地震に弱くなるので石垣等で強化しておく必要がある。
  ‥切土にしても、切り取った側が崩れないようにしておく必要がある。


> 真っ平らな整地では、異常気象には耐えられない。
> 自然は、そのままに森羅万象のあらゆる点において、無理なき大地波紋を形成していた。


 一見、人には住みにくいように思えても
 だからこその生命の営みが生じていた。

 人が考え、偏った合理主義に基づいた造成は、
 大地が成し得てきた空気力学的なメリットを壊してしまっただけ。

 ‥と同時に、そこにあった生命環境すらも消し去ってしまったのだから
 現代の人間には計り知れない恩恵が、その当時にはあったはずである。


 ‥現代人は頑張ってそこをゼロにしてしまって、大地の扶けすらも要らぬとばかりに
 ‥いつの間にか脅威に曝されるばかりで、何もかも一からやり直しざるを得ず大忙しだ。
 (それはそのままに、知らぬとばかりに、無駄に、税のカラクリに織り込まれてきたと)
posted by 木田舎滝ゆる里 at 01:35 | Comment(0) | 刮目/2016 | 更新情報をチェックする
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