2016年08月28日

【勝手句帳】006 28-8-27 静岡新聞掲載分から

向宜詠吟.2016/08/28

> 今週分は短歌でした


 短歌は俳句とは異なり、人それぞれの日常の日記としての色合いが濃くなります。
 そんなのにいちいちあれこれいってもはじまらんのですが、上手い下手は確かにあります。
 ‥否否、ただ単に好き嫌いとした範囲でしょう。

 そういう意味では、そそる視点だけに注目するのが日常でしょうか‥

 ‥そそるといっても、熟達してくる程に
 言葉の言い回しが面白いとか、その視点に同じく俺も詠んでみようかなの好奇心でしょうか。


 ↓‥ということで、気になった一首がこちら


|金泥の赤の蓋つき漆椀けさの朝餉は殿様のごとし  藤枝市文化協会短歌会


 ※ 朝餉【あさげ】‥朝飯

 これは、旅行先の朝飯に驚いている様子を歌ったのでしょう。
 年配者なら、こんなの朝から見たことないといった感じに読み取れます。
 ‥時代もここまでサービスを考えないと客が来ないのかな(?)‥といった気持ちなんでしょうね。
 ‥若い人でも旅行をさほど経験したことが無いうちなら、そりゃ新鮮な感覚になるでしょうね。
 ‥外国人なら、それこそワンダフルのニコニコなんでしょうね。


> それにしても下手すぎです。


 「けさの朝餉」‥言葉が無駄すぎます。
 「金泥の赤の蓋つき漆椀」‥これも縮めてOKです。
 「殿様のごとし」‥あたまにもってくれば「殿様かい?」で済みます。
 ‥それで、だから、どう思ったのかを整えるべきです。


|「殿様かい?」金泥朱蓋漆椀 旅館の朝餉おらが前  手直し


 ‥まぁこんな気持ちだったんだと思われますが、どうなんでしょうね。

 ちなみにググってみたところ、"塗蓋椀"でググると
 その手の検索画像がダッダッとヒットしてくるようです。
 ‥まぁ当人が朱を主体に詠んでいるわけですから、そのままにしておきます。
 (といっても「赤」ですからね。赤はダメでしょう。どうしたって「朱」の間違いです。)


 ‥この「金泥朱蓋漆椀」にそそりました。


|時は今 金泥朱蓋漆椀 殿様飯ぞおらが前
|たまたまのホテル泊まりの朝飯の金泥朱蓋漆椀
|ここまでのデフレと思う旅館めし金泥朱蓋漆椀
|正月にやれば好いのに金泥朱蓋漆椀で食べ放題



> うた詠み終わります、ありがとうございました。



発想

 おせちの重箱がゆえに、師走に忙しい思いをするのなら
 いっそうのこと、正月に金泥朱蓋漆椀で食べ放題を売っても同じこと。
 ‥だって、あれって全部作り置きじゃん。
 ‥家族水入らずで好いんだから、重箱と酒を並べておけばいいわけだし。
 (呼び出し対応は必要だろうから、そこが追加料金になると)
 (セルフサービスにも、自分たちで下げ&取りに行く分には加算されない)


> ‥なら、おせちの重箱の食べ放題っすかね。
> 一品だけ狙い食いができないルールで、ひたすらに重箱単位での追加のみ。
> 選べるのは、松竹梅のランクだけ。(ただし、制限時間は特になくチェックアウトするまで)
> 土産売りも可‥そうすれば売れ残りにおののかずに済む。(どうせ作り置きだからな)
> 商売的には、年越し段階から始めないと客足は伸びないだろうな。
> 年越し前と後で、重箱の中身が違うって感じだろうか。(日に違ってたって別に好いよね)
> 間違ってもどれも同じ外面の重箱を前提に考えてはダメ。重箱鑑賞こそが売りの一つでもある。


 ‥まるでバブル絵図なのに、客が来ないからそこまでやらないとダメとか
 矛盾しすぎている気もするが、おせちの重箱だけ頼んでもマンネリと思ってる婦人層なら
 それなりの需要は期待できそうだけどな。どうなんだろうね。
posted by 木田舎滝ゆる里 at 20:57 | Comment(0) | 名句にポン/2016 | 更新情報をチェックする
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