2016年10月07日

【つけたし短歌】あの俳句を短歌にリスペクト2‥10射

向宜詠吟.2016/10/07

|雀の子そこのけそこのけお馬が通る     小林一茶

|雀の子そこのけそこのけお馬が通る 別れるつらきであわぬように




|あらたふと青葉わか葉の日のひかり     松尾芭蕉

|あらたふと青葉わか葉の日のひかり 太平見下ろす東照宮




|夏草や兵どもが夢の跡           松尾芭蕉

|夏草や兵どもが夢の跡 浄土をもとめし平泉


 ※兵(つわもの)


|五月雨をあつめて早し最上川        松尾芭蕉

|五月雨をあつめて早し最上川 ...日和を待たず...いざ川下り
|五月雨をあつめて早し最上川 日取りを待てずいざ川下り  (2017/04/25)


 ‥李白の川下り気分を味合わんとしたのだろうか?
 芭蕉も結構やんちゃなんだなと思った。(やんちゃと云うより無鉄砲)




|荒海や佐渡によこたふ天河         松尾芭蕉

|荒海や佐渡によこたふ天河 この先無明およばずの浪


 ‥なかなか難しいので、五月雨の句に引っかけてみた。
 最上川では、五月雨の中を川下りしたのに、佐渡には渡らなかった。
 芭蕉もさすがに肝を冷やしていたのだろうかと思わざるを得ない。
 まぁ川下りは終点がハッキリしてるが、海はさすがにどこに流されるかなんて分からないからね。

 李白の真似はしてみたくとも、無理に鑑真までにはなりたくないと。
 ‥視力を欠いては詠めないからね。




|旅に病んで夢は枯野をかけ廻る       松尾芭蕉

|旅に病んで夢は枯野をかけ廻る 生きたし行きたし風にならむ


 ※廻る(めぐる)

 死ぬ間際まで句作に励んでいたそうで、これはなにも辞世の句ではないと解釈されているが
 ‥こんな感じに詠み閉じて往生したとしたら、はまりすぎとしか思わざるを得ない。




|雪の朝二の字二の字の下駄のあと      田捨女

|雪の朝二の字二の字の下駄のあと かかの見えけり大根しょっとる


 なんでも六才の少女の頃の句作だそうで、おったまげです。
 如何様な暮らしだったのかは、武家の流れ程度にしかわかりませんが、
 雪の朝にどうして下駄の足あとがあるのかを、子どもっぽく辿ってみました。

 ※かか(おかあさん)
 下駄は追いかけて来た自分の足あとの見立てです。お間違いなく。
 ‥かあちゃんは雪大根をとりにでかけていたのさ。(裏庭あたりが畑のイメージかなと)




|梅一輪一輪ほどの暖かさ          服部嵐雪

|梅一輪一輪ほどの暖かさ どこもかしこもまだ眠りたり


 原句について学校の先生が事細かい授業解説をネットに載せており感心しました。
 「梅、一輪一輪‥」で切るんだそうです。(トリックな句またがり)
 付近の梅の木のどれを見ても、
 そこそこチラホラと咲き始めてはいるようだが、まだ眠っているかのようでもある。
 ‥とまぁそういう風にまでは、原句の解釈には到っていないようなので、ツッコんでみました。




|梅の花一輪咲いても梅は梅         土方歳三

|梅の花一輪咲いても梅は梅 屋敷で咲かずと葵武士


 何やら土方さん、俳句を詠んでたらしいのですが、周りからは首を捻られていたようです。
 確かに‥十七音しかないのに梅の連発ってどうなんだろうなと思わせます。(字余りだし)
 ‥京に上る前の句だって言うし、まぁこんな所かなと。(彼は農民出身です)




|春の海終日のたりのたりかな        与謝蕪村

|春の海終日のたりのたりかな 橋立のたりのたりと小舟   (2016/10/09)



 ※終日(ひねもす)、橋立(はしだて)‥なせか天立になっており修正しました。

 ‥大した資料もなさそうで
 さてさて、どうつなげるべきか、目の付け所こそ「ひねもす」でした。

 一日中、まだちょっと寒い風も混ざってくる春の外に、ただ居るのってどうなんでしょう。
 しかも浜辺です。浜辺を歩いた様を詠んだようには思えません。

 そこで、この「のたり」は、波の上に浮いている様を詠んでいるのであって
 ‥打ち寄せる波とした見立ては半分程度にしかないと思い始めました。


 江戸時代の漁は今と違って、とても豊かだったし、
 漁法ものんびりだったし、漁獲制限なんぞなかっただろうから
 「ひねもす」の如し波間に揺れていることもしばしばあったと考えれば、うなずけます。

 (想定は、さやで貝を拾い上げる漁だと思いましたが、どうなんでしょうね)
posted by 木田舎滝ゆる里 at 15:56 | Comment(0) | 短歌・俳句・川柳 | 更新情報をチェックする
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