↓9)向宜詠吟.2016/12/13...20161031...
|群蜻蛉空に信号あるごとし 菊川市倉沢
|群蜻蛉 失うデカさ「死ね!開発」
|群蜻蛉そらの浅瀬をわたりくる 澁谷道
|群蜻蛉そらの浅瀬をわたりくる 夕日に染まる水辺の恋路
‥「何が信号だよ」という違和感から、沸々と込み上げてしまいました。
まぁそれだけを詠んでもピンと来ないだろうとの付け合わせなのか、
澁谷道の俳句を知るに至り、短歌にリスペクトしてみましたとさ。
|草原の風の自在や赤蜻蛉 藤枝市郡
|ふるさとの水辺のアイドル赤蜻蛉
蜻蛉に草原を翔るほどの体力なんざあるわけねぇ!
蜻蛉は水辺の生きものなんだよ、わかってのかよおい!
‥DQNのお花畑にも程がある。自在なわけねぇじゃん。どこの世界を詠んでんだよ。
(明らかに、湿原との勘違いだと思う)
(‥昔に言えば、コンクリで固めない水田の水路は、湿原と同じだったのさ)
1-9)1
|ちよとだけ夕焼けがあつて日が暮れる 静岡市・清風俳句会
|夕焼雲 顔を隠して日の沈む 手直し
夕焼けは夏の季語。夏の夕暮れは、青の夕と表現できる程に日長です。
ちょっとだけだったなら、それは雲が厚いままの日和という事になります。
西日が弱まりますので、それはそれでOKです。
雲の状況次第では、それはそれでそれなりの味わいにも見えることでしょう。
‥この詠みに感じ取れる、夕焼けと日が暮れるの感覚は、秋の夕暮れかなと思わざるを得ません。
|夕映えに一山紅葉燃え立てり 静岡市・清風俳句会
|夕紅葉 やまそら赤濃し瞳ゆる
‥一山ってね、ほんと山に境目を置きたがるよな。阿呆かよ。
日本の原風景のどこに、山が一つにあるんだよ。「持って来いや!」
山一つに詠みたいなら、山の名を付するべきが基本です。
‥藁を一つかみするような案配とは、空気がまったく異なります。
‥山一つに適うような使い所といったら、発破で飛ばす光景ぐらいかと思います。
|月明かり手をつなぎ来る小さき影 藤枝市・時ヶ谷明句会
|月明かりたぬきの親子庭に影 リスペクト
今回はどうにも‥全体的に、DQNに発想を飛ばすわりには
地味なところには飛ばしてこないというやれやれの流れです。
‥そりゃもう、面白いようにブチ切れですわ。
1-9)2
|落ち鮎に優しく月は寄り添へりひらひらひらと共に閃き 吉田町川尻
|落ち鮎に梁漁びっくり取り放題ぴちぴちぴちとすのこ床 リスペクト
ググってみたら、鮎は夜寝ているので夜釣りはできません。
‥ということなので、勘違いな歌ということになるかと。
夜漁の鮎漁(紀州火入れ漁・秋のコロガシ釣り)やらがあるそうですが、
寝ている習性を利用して、産卵床に集まった鮎を一気に狙う漁だとのこと。
‥少なくとも、月が寄り添うなどというような光景はまずありえないかと思います。
‥そもそもにして、昏いし、暗いし、ひらひらしたとしても映えんでしょうね。(ライト前提)
> ということで、梁漁(やなりょう)の画像に辿り着き、こちらを詠んでみましたとさ。
鮎が産卵のため下ってくるので、
川に段差を設け下側すぐの先端を全部足場で覆っちまうんですよ。で、すのこに鮎が載るばかりと‥
‥昔からやっとるようです。(アイヌ語ではウライと呼ばれる)
> 物事の生態を理解しつつ発想を飛ばすように心掛けましょう。
> ‥そこに気がつかずに選考されちまってる句も選者も恥ずかしい限りだな。おい。
|稔り田の畦に灯せる千の燭峡空高く十六夜の月 菊川市倉沢
|刈田畦いざよい灯す千の燭 リスペクト
‥どうにも何かがおかしな歌だなと考え悩むこと‥しばし‥
「あ、まだ稲刈ってもいねぇのに火を焚く馬鹿はいねぇよな‥DQNかよ‥」
ということで、手直しすること俳句に縮まっちまいましたとさ。
その昔、害虫駆除に松明を使わざるを得ない事態もあったそうですが
それにしたって、苦肉の策だったかと思います。
‥下手すりゃ稲に火が付いて全焼しかねないのですから。
> 実を言うと著生は、この手のイベントが大嫌いである。
大体その手の蝋燭は石油由来なんだろ、くせぇだけじゃねぇか、排気ガスまきちらすのと同じ。
テメエで蜜蝋から作ってやれってねぇの、それなら感心してやるよ。(ちなみに高級品)
(‥つまりその分だけの花畑を浪費するも同然‥祭り気分なんざトンデモだろうに)
(気分やノリで焚いてんじゃねぇよ、もっと汗と祈りを込めてやれや!)
|烏うりそのくれなゐの極限を峡に眺むる身の冷ゆるまで 吉田町住吉
|真田丸そのくれなゐの極まりを狭間に放ちつ敵ぞ怯むまで
※狭間(さま)、怯む(ひるむ)
‥先のと合わせ「峡」の意がよくわからないのですが、不要な気がするんですけどね。
烏瓜の花は夜に咲く花と言うことですが、
「花期は夏で、7月〜9月にかけての日没後から開花する」とあります。
咲く瞬間を見ようと夜な夜な頑張って観察している様でもなさそうです。
「極限」「身の冷ゆるまで」の掛かりがまるで分かりません。
‥そもそも、赤く生った実の方を詠んでるわけでして
まさかの烏瓜の実の気持ちになって詠んだとか??
湯上がりにも庭先のそれを見てたとか?
で、峡に意味はあるの?(文字化けですか?)‥とにかくわからん。
> ‥とにかくわからんが、別の詠みがダブって浮かんで来ましたとさ。
1-9)3
|梨を剥くお鉢巡りをして下山 伊豆の国市・田方野句会
|夏雲海お鉢巡りをして下山 手直し
梨は秋の季語、一般富士登山は夏のみの山開き。
‥どうして、そんなちぐはぐに詠むんでしょうかね。せめて桃ですよ。
|帰省子や母の味噌汁吹いて飲む 伊豆の国市・田方野句会
|帰省朝、婆の味噌汁孫にこり 手直し
‥はいはい、子供を連れて帰省したんですね。
で、自分の母の味噌汁を飲んでるのが、孫(吾が子)なのに、子と書いてはテメエのことだろうが!
帰省じゃなくてもええやん。
|入園や母の味噌汁吹いて飲む
まぁこんな感じか。
‥幼稚園早々の吾が子がさらっと詠んだ句ならびくっりだ。でも、
親が詠んでは‥ただの親ばか自慢。「ここの差を誰が埋めてくれるのか?」
句一句で詠んだつもりになるのは、浅はかとしか言いようが無い。
> 少なくとも‥十七音で満足できてしまえるというのでは細すぎます。
> もっと、詩情において貪欲になりましょう。それは本当に適切に表現できているのかと!?
> ‥表現の余地は、俳句の外にも広がっているんですからね。(そこのフレーズをまた拾ってくると)
1-9)4
|寒暖計一夜で漬かる茄子胡瓜 伊豆の国市・田方野句会
|○○や、一夜で漬かる茄子胡瓜
○○の中には二十四節気のどれかを当てはめるように願います。
‥せっかくのお婆ちゃんの知恵風情が、まるでわかりません。(教える気あるんすか?)
|新サンマ猫と分けあう晩の酒 島田市川根町
|新サンマ猫と分けあう晩の酌 手直し
「酒」と書いては、サンマだけでなく酒まで分けあってるように見えてきます。
‥ここは「酌」と書くべきが程ほどかと思います。
1-9)5
|しなやかに又したたかに芋の露 静岡市・清風俳句会
ここの芋とは里芋です。里芋自体季語で、芋の露でも季語ですが
なにやら「芋の露」は、七夕に絡んだ季語のようです。
(七夕っていつから秋の季語なんだよ?、夏じゃねぇのかよ!)
(芋が秋ということで、動かない分、芋の露=七夕=秋という図式にハマっておるようです)
(ふざけんな!、そんな昔の風習を基準にしてんじゃねぇ、そんなのは死に季語だ!)
‥とはいえ、ここの芋の露はそのままに芋の露を表現しています。
里芋の大きな葉に付いた露が、落ちそうで落ちない‥そういう詠みですね。
大変結構なお手前だと思います。
|事終えし目線すがしや秋の空 島田市中河町
|ドル詐欺の崩壊すがし星しずく 「すがし」でリスペクト
‥「事終えし」と、なんだかよく分からずに、知りたいと思わせる所ですが
その詠み欲張らなさが、潔くて好いですね。
「すがし」‥「清々しい」だけかと思ったら短縮もあったんですね。清し(すがし)。
‥じゃ、どうして「清々しい」の方が一般的になったんだ?
1、須賀氏とやらが居て、それとの勘違いが嫌われたから?
2、素菓子と銘打った菓子と間違えやすかったから?
3、州河岸の意と混同されがちだったから?
4、「姿+死」とした印象が忌み嫌われたから?
‥海人族との絡みや当時の地形の絡みでいっても、3番あたりかな(わからん)
1-9)6
|夕端居猫の毛玉の影の濃し 湖西市鷲津
|夕端居一人か二人か三人か リスペクト
*夕端居(ゆうばしい)
端居(はしい)‥家屋の端近く出ていること。特に、夏の夕方、涼を求めて縁側などにいること。
「夕端居」‥なるほどそういう言い回しも有ったか‥勉強になりました。
|縁側に妻と静かな月見かな 藤枝市・時ヶ谷明句会
|妻を呼び眺むる月のまどかなり 浜松市東区恒武町
|吾が妻と月見端居この先も
似たような詠みが重なっていたので並べてみました。
‥あまりのもじもじ詠みに、プチっと来まして、ツッコミを載せておくとします。
> こんな状況なら、月がどうのと詠んでもしょうがないですよね。
> 気持ちを押し出して添えてみたい所です。
1-9)7
|覗かれた瞳にどうしてもつけぬ嘘 富士市厚原
‥嘘も方便とは言いますが
普段から嘘をたくらんだことの無い人には、思いもつかない句ですよね。
整っていようとも、詠んだ時点で、自分の心掛けを晒しているようで、なんとも複雑な味わいです。
|独り言本音を吐いて楽になり 藤枝市・時ヶ谷明句会
‥こちらもまたまた複雑です。どの辺がというと
はじめから腹が決まっているだけの選択肢にそれほど重さなんてありません。
自分の本音というより、そこにある流れがよくわからないから、悩みとして抱え込むわけです。
自分の考えとは違った流れに乗るべきか否かです。
ということは「吐く」より、「掴む」としたイメージです。
でもまぁ、それで「楽になり」の意に流れ込むかというとそれもまた違うと思います。
その点、独り言ですから、何でも好いわけです。
頭の中だけでごちゃごちゃと考えるより、呟いてみた方がすっきりするというだけでもあります。
‥つまり、これは
今時で言えば、ネット書き込みを想定して味わうのも範疇になってきます。
> で、不適切とか言われて炎上したりと
‥ここを大家族的に準えて語れば
愚痴だろうと何だろうと家族に言い放てる環境があって、諭し役も居たという形の
世間拡大版というのがネット社会だと思うわけですが、
誰しも、怒られるのも怒鳴られるのも遠慮しますからね、かといって
説教しか語らずの叔父も叔母も兄やも姉やもいらねぇとか思っちまってるわけですよね。
「ん?」‥どうしてそんな風に思ってるんだ?
余計なお世話だから?‥それとも、成績や評価過敏症候群なの?
‥それはそれで、どうしてだろうね?‥そりゃ、躾がDQNだからだろう。
‥いつから躾DQNが増えたんだ?‥そりゃ、昭和を訪ねずには通らねぇって話です。
1-9)8
> 戦後昭和の屋台骨は自民党、自民党こそが躾DQNの温床だったのです。
その中でも、一番に大きいのは減反政策だったかと思います。
下落がどうとかの理由付けを行政が先手を打って、ダメを押した代わりに、小遣いを増やしたのです。
小遣いは貰えても、友達と交流できる幅が広がったのかというとそんなこともなく
農家は農家同士でしか付き合いが広がらず、新しい雇用が創出されずに来てしまったのです。
‥まぁ、頭からダメを叩き付ける親の失敗のようなお手本だったかと思われます。
その閉鎖的な将来方向が、益々、農家を農協依存に仕向けたと言えるでしょう。
(それが結果的に、陰謀論世界からの視点で眺めれば、防波堤だったのかも知れませんけどね)
一方で、
一次産業とした選択肢を失った庶民は、
狭い視野で二次・三次産業からの人生観を選ばなければならなくなりました。
それはそれで、人間として知らないことの方が多くなるばかりか、
田舎を小馬鹿にする意識付けにもなりました。
> これを躾の観点からして見たら大失敗社会です。
‥さらに、鍵っ子が増えました。
親が如何なる仕事をしているのかもよく分からないまま、野放しの時間が過ぎるのです。
帰宅しても誰も居ないのであれば、ある意味やりたい放題のお留守番ワンちゃんです。
主人が帰ってくるとチャッカリしている性格がどこかに形成されてしまうのでしょうか‥
入社したはいいけど、どこかズレている感覚の第一歩とも言えるかと思います。
そこを不足だったと思えば、学童保育の待機児童という形に繋がっているのだと思います。
‥一人で居るよりまとまっていた方が良いに決まっていると、強く感じたわけですね。
‥過半数が同じ思いを感じていたからそんな具合になっているのだと思います。
しかし、それがシステム化し始めて、こんどは社会がそこにおんぶしてくれと言わんばかりです。
‥早い話が、躾DQN症候群として発症しているとも見てとれてしまう流れなんですよ。
「仕事があるから預けときゃ良い」‥つまりはそういうことです。
親としてどう接して良いのか、根っこの所で、何も分かっていないということです。
‥子育てに怯えている女子など特にそうなのでしょう。でも男子も実はその程度ということです。
‥一人っ子だった同士なら、尚更なんだと思います。
もっとも、お勉強一筋になんら迷うことなく上席に座ることになった今時の閣僚や
政治屋にそこが分かるかというと、彼らにしても同じ躾DQNだったことでしょう。
そこに期待しても解決には結びつくわけもありません。
そもそも、彼らは与えられた要素を上手に組み合わせることができてそこに居るのです。
組み合わすことができないという論理の失敗がどういうことかをよく知らないのです。
与えることしか頭になき馬鹿親の典型のような御仁の方が多いのでしょう。
つまり、一次産業を疎かにして欠いた流れが、社会全体で躾DQN症候群を形成してしまったのです。
今じゃ、虫嫌いの子が多勢と、小さな命とのつながりにすら無頓着の流れにあるばかりのようです。
(おっと話が逸れました。この辺にしておくとしませう‥)
1-9)9
|病床の母の寝顔や遠花火 掛川市小鷹町
|木の実落ち幽かに山の声をなす 静岡市・清風俳句会
|秋扇一礼深き能舞台 静岡市・清風俳句会
|真青な空久し振り曼珠沙華 静岡市・清風俳句会
|坂道を木犀の香が降りてくる 静岡市・清風俳句会
|停車五分急く駅弁の茸飯 静岡市・清風俳句会
|かなかなや奥の院まで千余段 藤枝市茶町
|名月の雲と遊ぶや見え隠れ 藤枝市・時ヶ谷明句会
|供へても隠れしままの今日の月 藤枝市・時ヶ谷明句会
|雷に右往左往の猫二匹 藤枝市・時ヶ谷明句会
|次の田へ案山子運ばる荷台より見上げる空の鰯雲 袋井市浅羽
|潔く白きを誇る夕顔の一夜かぎりの命愛しむ 磐田市中泉
※ 幽か(かすか)、木犀(もくせい)、案山子(かかし)
> うた詠み終わります、ありがとうございました。
【名句にポン/2016の最新記事】
- 【勝手句帳】066 28-12-27 其..
- 【勝手句帳】065 28-12-27 其..
- 【理解】助動詞「つ」「ぬ」が完了として他..
- 【勝手句帳】064 28-12-20/1..
- 【勝手句帳】063 28-12-20 静..
- 【勝手句帳】062 28-12-17 其..
- 【勝手句帳】061 28-12-17 其..
- 【勝手句帳】060 28-12-16 静..
- 【勝手句帳】059 28-12-13 静..
- 【勝手句帳】058 28-12-10 静..
- 【勝手句帳】057 28-12-9 其の..
- 【疑問】[名詞+する]が、なぜ基本サ変な..
- 【勝手句帳】056 28-12-9 其の..
- 【勝手句帳】055 28-12-6 静岡..
- 【勝手句帳】054 28-12-3 静岡..
- 【勝手句帳】053 28-12-2 其の..
- 【勝手句帳】052 28-12-2 其の..
- 【勝手句帳】051 28-11-29 其..
- 【勝手句帳】050 28-11-29 其..
- 【勝手句帳】049 28-11-26 静..