2016年11月11日

【勝手句帳】037 28-11-5 静岡新聞掲載分から

↓5)向宜詠吟.2016/11/11

|秋風のたつ頃去りし人ありきほのかに萩の香りのこして    沼津市・椎の木短歌会

|秋風に去りなむ人の寂しけれ萩の匂いかぐたび思ほゆ


 ※ 思ほゆ(おぼほゆ)‥自然に思われる。おぼゆ。

 ‥目の前で死ぬ関係でも無さそうだし、「人ありき」なんて聞いただけの雰囲気だし、
 「香りをのこして」なんてのはトコトンあんたの妄想なだけで、ピンボケ嘘くさい。
 (‥概ね、その人って、著名人か芸能人なんだろうけどさ)


> 同じく距離感があろうとも、もう少し‥余韻の掴み方というのがありますよね


 (というところで、ツッコんでみたら、なにやら百人一首のレベルに化けましたとさ、へぇ☆)
 (ちなみに、萩自体見たこと無いんで匂いになると尚更なんだよね。これで良いのか‥知らん)

 ‥煙草の銘柄でググってみたら、第二次大戦以前に「萩」ありました。(ああ紛らわしい)


> 草冠に秋と書くその心は??‥漢字の成り立ち当時の気候と草木に鍵があるかと思われます。



1-5)1

|三島なる秋のせせらぎ水底に風も光も湛え流れる       沼津市・椎の木短歌会
|時に鈍ときに静止の虹もよう蜥蜴に小さく声援おくる     裾野市・石蕗歌会


> ‥同じ詠み人であることに気がつき、並べてみました。


 沼津の方は互選で、裾野の方は選者です。(同姓同名は無いと思う)
 ‥精力的というのか‥何というのやら‥(他にも絡んでるかも、用事で代理を頼まれたとかな)

 まぁ静岡新聞の投句はみんなのコーナー風ですからね。
 句会で投句すれば、ほぼ自動的に載る感じみたい。新聞社の方で選び直してなんていないと思うよ。
 (ただでさえ‥しんどい作業になりますからね)

 ‥それにしても、「三島なる」って何??、勉強不足感は否めませんな。
 (ちなみに柿田川公園は清水町の管理です。保全活動はもっぱら三島住民寄りみたいだけどね)


|源兵衛の念いのせせらぎ今も尚澄む里たたえ共にながるる
|瑠璃色を落としてかくるトカゲかな尻尾はおどる空を崇めて  (2016/11/12)




1-5)2

|秋祭り花火の音に誘われて焼きイカの香に生つばをのむ    沼津市・椎の木短歌会

|ワッショイと御輿にぎわう秋通り香ばしきかな生唾は往く


 ‥「秋祭り」と「花火」??
 地元なら‥尚更に変、秋祭りと云ったら御輿かと。




|絵筆など持たぬ私を誘いこむ高原の風八ヶ岳連峰       御前崎市・もくせい短歌会
|絵筆など持たぬ私を誘いこむ麓に眺む八ヶ岳連峰       手直し



 とっつき、登山の詠みかと思いましたが、八ヶ岳連峰の画像を検索している内に
 里からの眺めなんだなぁと思えてきました。
 ‥そう考えたら、「高原の風」では、どっちつかずです。



1-5)3

|ぐずる孫外に連れ出し水たまり遊びはじめて帰るをこばむ   沼津市・椎の木短歌会

|雨上がり外を嫌がる孫は今、帰らざると水たまりに悦


 ‥なんだか天邪鬼タイプの孫ですな。
 まぁこの手のタイプは、食わず嫌いにも放置しては、のんびりしがちなだけでしょうから、
 刺激を与えてやるのが適当とは思いますが、骨は折れそうだよね。




|友の庭独り暮らしの休日を孫と語りつ落葉を掃きをり     焼津市・「菩提樹」小川短歌会支部

|掃くたびに秋深しかな友の庭 独り暮らしに大げさだけど


 ‥ここに出てくる孫の状況がよくわかりません。
 爺の友人宅の庭の掃き掃除に借り出されてしまう孫って何??、何歳ですか??
 お茶菓子目当てなの?、小遣い目当てなの?
 一人暮らしの友なんだからさ、孫と同じぐらいの相手が居るわけでもない‥


> 大体、安易に孫をネタにしすぎですよね


 そこの切り替えが詠みでさえ出来ないというのは、馬鹿丸出しです。
 孫をネタにするより、友との思い出の方があるはずです、そうでないならただの知り合いです。
 ‥その辺、どうにも単語の選び方自体に嘘くささを感じざるを得ない。

 そもそもその肝心の友も一緒に掃いていないのだろうか?、それ自体不明だし‥疎かだ‥

 大工仕事・庭仕事の知人ツテ頼まれの掃除バージョンですか??
 (そんな感じにも読めるようにと、ツッコんで置きました。)




|初めての東京からの一人旅駅に立つ孫笑顔を見せる      御前崎市・もくせい短歌会

|待つ程にまだかまだかと駅に立つ時間通りと孫の笑み見る


 ‥はいはい、孫が来ましたよ。
 これはほんとにそれだけの文面ですよね。

 お前さんの気持ちはどこにあるんだよ。お前は孫の旅のレポーターかよ。
 (というところで、ツッコんで置きました。)



1-5)4

|誰がため五十八年稼ぎ来ぬあらためて見る我が手の甲を    焼津市・「菩提樹」小川短歌会支部

|自らの甲斐性ほめる人も無しただ温もりを少しばかりと
|過ぎたるを放り投げるも悔しくてただ肩荷下ろす代わりうるを
|しらけてる自分を我慢我慢していつの間にやら人生迷子
|憧れに惹かれたままに忘れ去る空気と付き合うてつながり得ず


 ‥小さい頃の環境に不利があると、後々的にかような流れになりますね。
 まぁ終戦直後絡んでそうだし、とくに女性によっては、結婚後や子供を産んでからはまるパターン。
 最近では晩婚化ではまるパターン。(子供が産めないとかな)

 性格に思われる部分もあるとは思うが、環境の方が大きいと思うね。

 否否、特定の環境に憧れてる性格なんだと思う。でも、実際的なことを云えば‥
 それが必要であるかに関わりなく‥人並みに得ようとして無理してしまうという流れだと思う。
 いわゆる取り越し苦労だな。思い込んだまま確認することもせずに思い込みっぱなしなだけ。

 確認しない=確認の仕方がわからない=尚更に詳しく調べない=会話下手=気負いすぎ。


> こういうのは、どうしても人に諭されないとなかなかに肩の荷が下りないという不思議がある。


 (基本、見下しがちにあるので、近すぎると耳を貸さないパターン‥情報が評判に偏りがち)
 (学問が無い場合なら、よく知ろうともせずに本能的に人並みを目指して頑張っているパターン)

 そんなにほめてもらいたけりゃ、無理せずほめてもらえる環境を選べばええ。

 でも、なかなかそうにならない。なぜかほめてもらえない環境にばかり惹かれるのだ。
 ‥男運が無いとか、女運が無いとか、会社運が無いとか、無駄に律儀だとかな。
 (自からの喜びのツボを知らないかのように、しらけてる自分を見て見ぬ振りをしているかのように)



1-5)5

|為したきは山ほどあるも思うほどこの身動かず夕暮れとなる  御前崎市・もくせい短歌会

|為したきの多きほとんど「うけうり」と思う夕暮れ一路のみかと


 若かろうと老いてようと、なぜかエンジンの掛からない精神状況というのがある。
 ‥う〜ん、不思議とある。悔しくも、まずは一つ一つを諦めないと始まらないのだ。

 (ガキの頃のアレ、欲しかったけど空気だけで十分だったと、歳を重ねてみるとよく分かったりする)
 (また反対に、アレだけはあの時にしか味わえなかったんだと理解する事案もある)
 (一方で、体験した事柄にはそれ程に、高い買いモノ以外には、無駄とはあまり考えずだったりだ)


> この手の諦め方が下手だと、その分、結局ずるずると時間をもてあますだけに陥りがち。


 新しいことを始めるだけならまだしも、継続した形のままを望んだりすると
 益々、踏み切れなかったりする場合も多い。(HDDの管理とか互換性とかな)
 ‥そういうのもスパッと諦められれば良いのだが、しくじると後に引きずる可能性もある。


 又、様々な細かき整理を忘れていても、なかなかにエンジンが掛からない因果にも成り得る。

 いろいろとした‥心の整理の段取りもまた整って来ないと進まないのだ。
 (其はまさに、公平たるべきと因果がもたらしてくるやっかみでもある。)


> この辺、細かく進められる環境で育った方があきらかに有利かと‥(性格次第でもある)


 そのように一日の使い方が脳にセッティングされちゃいますからね。三つ子の魂なんとやらです。
 (妊娠中に夜型とか、影響出てますってね。成長期にそれって大幅に損してるから)


 又、結婚したり、子が生まれたりと大きな変化を向かえることで
 以前からのパターンが噛み合わなくなったりします。疲労感や倦怠感を覚えたら確認すべきでしょう。
 自分だけの都合に合わせずに、環境との配分を工夫すべき段階です。
 ‥まぁそれゆえに、中には諦めざるを得ない選択肢というのも出てきます。

 (どのように踏ん切りを付けるかは、あなた次第!)
 (‥お互いに引きずるような押しつけは避けたい所です)



> うた詠み終わります、ありがとうございました。
posted by 木田舎滝ゆる里 at 15:45 | Comment(0) | 名句にポン/2016 | 更新情報をチェックする
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