2016年11月16日

【勝手句帳】039 28-11-11 其の1静岡新聞掲載分から

↓5)向宜詠吟.2016/11/16

|意地悪な神様作る格差の根        浜松市・浜松川柳クラブ
|閑古鳥鳴く休日の繁華街         浜松市・浜松川柳クラブ


 ‥基本、誰かのせいにしても仕方ありません。
 それにしても、浜松辺りの繁華街で休日も閑古鳥という事でしょうか??‥

 東海道のまんなか辺りでさえそうなら、地方がどうなってるかなんて想像するまでもありません。

 マスコミ報道は、ちょっとした成功例を紹介して
 如何にもとばかりに、景気を盛り上げて風向き良さげに見せているだけです。
 (ちょっとした成功例=新鋭の勝ち組=全体の1%。残りの99%は総括で特集)

 成功例を紹介するのは基本ではありますが、現状は、偏ってでしか報じていないのです。
 ‥アベノミクスは確かに失敗した。
 ‥もとい、資本主義は失敗だった。是は、そういう声です。


|最強の物々交換カネだから
|「お得が好い!」デフレ格差も人の性

|図々しい、故人の徳より吾の得

|「残したい」皆でハマってデフレかな
|食えぬほど自由むさぼる現代人
|繋がりを欠いておまんま安全死す

|つくる知恵これこそ財と競う無駄
|お家、才、コネ、汗、順や資本カースト

|諦めの道理を知らぬ自由競争
|得られると思い込んでは朽ちるだけ

|諦める自由を与えし資本様
|選んでは満足げかな消費様
|画一や諦める欲にご苦労様

|啜るのはいつも役人汚れ役
|役人を剥がせとばかり買い控え
|懲りもせず劣勢しゃぶるシロアリ衆
「食い尽くせ」それも本望サバイバル
|争いの性根あるうち地獄かな

|民衆のお得に治す薬なし

|最善は汗と誠実「噛みしめよ」



> 今回分の短いのはここまでです。あとは怒濤の+七七変換が続きまーす。
> 余りにも長くなるので、3つに分割しました。


 まぁ気分は合作ですが、勝手にやってるだけです。でも、合作は合作でしょう。
 ‥名前は載せてませんが、これは将来的にムッツリなご馳走かと(たぶん)



1-5)1

|甘え下手 肌の火照りにカキ氷       浜松市・浜松川柳クラブ

|甘え下手 肌の火照りにカキ氷 本音ぞやはり部屋とエアコン
|甘え下手 肌の火照りにカキ氷 本音と言えばマイ扇風機


 ‥「カキ氷」でさえ などとここで意固地に考える必要はありません。(季語ですから)
 どう+七七に変換しようかと思いましたが、ここは対比かなと。
 「やはり部屋とエアコン」でしょうか。

 掴みが平凡ということで、下の句も平凡に整えざるを得ません。

 エアコン嫌いの人も居るので、「マイ扇風機」も有りです。
 ‥どちらかと言えば、扇風機の方がお後まで「甘え下手」の空気感で整います。




|溜息が家計簿見れば止まらない      浜松市・浜松川柳クラブ

|溜息が家計簿見れば止まらない 生きながらるるだけのお捻りや


 ‥まぁここでの溜息と言っても、環境によりけりです。
 最低限の基準というのが人によっては全く異なるのが現代です。
 しかもそこに「文化的な」なんて言葉が引っ付いては、
 尚更にその最低限とは、「社会の流れに沿って」と解釈されてもおかしくありません。

 要するに、憲法第二十五条の最低限は、時代に沿ってバージョンアップ解釈が可能と言うことです。

 バージョンアップしない生活保障・社会づくりの在り方は、違憲と語り出しても不思議はありません。




|踏まれても耐えて路傍の花でいる     浜松市・浜松川柳クラブ

|踏まれても耐えて路傍の花でいる 路傍も無くてただただ霧氷


 そうです、バージョンアップしないどころか、ダウンしてしまっています。
 最低限の文化的営みが、荒廃した戦後の焼け野原からの復興権限だとでも思っているかのようです。
 あれは文化的でも何でもありません。
 あれを基準にしては、戦争を文化と誇ったままという事になります。

 ‥ならば、自民党は政党として、違憲の空気を纏ったも同然でしょう。
 ‥憲法義務努力など始めから無いも同じです。(そこにある思考の辻褄はそのままに)
 ‥最低限が荒廃した焼け野原からの復興だとして、(そこを裏返せば)
 ‥戦力の保持こそが最低限の文化保障だとした顔で、ふんぞり返るだけです。

 (その通りの政党なのでしょう)

 ‥やや極論とはいえ、斯様にも解釈が可能の歴史を歩んでいたかと。それが自民党だったと思います。


> とまぁ、引っ張ることも出来ますが、ネタは、そこまでは詠み込んではいないでしょう。
> ‥何事もこの句の解釈変更のように政局に利用されてしまうのでしょうね。



1-5)2

|税金で飲み食い偽の領収書        浜松市・浜松川柳クラブ

|税金で飲み食い偽の領収書 まっ黒接待含むらむ


 「含むらむ」‥含んでんじゃねぇの、そういう意味になります。
 通常は終止形に引っ付きますが、「〜なんじゃねぇの」の意味合いとして
 「ブラックらむ」「戦犯らむ」‥などと名詞に引っ付けるのも有りかもしれませんね。




|人生は自分の機嫌取り続け        浜松市・浜松川柳クラブ

|人生は自分の機嫌取り続け いつの間にやら貢ぐポチかも


 自分にお得のようでも、そのようにWin-Win-Winのつもりでも
 ‥どこか結局は、誰かに貢いでいるだけのポチと化してしまうのなら
 ‥自分にお得と思っていたのが、皆でやらかすとすり替わっているのです。

 (米国寄りが当然だと思い込んだままに、それが経済だと思い込んでるのが良い例です)
 (そこには、とりあえずの自分へのリスク回避が積み重なってあるばかりでしょう)


> 難しい言葉では、「因果」も消滅してはすべてが崩壊しだすという事です。


 自身の機嫌の取り加減が、全体の機嫌の取り加減に連鎖するフラクタル構造でもあったのです。
 ‥自分の見方や扱いの塩梅を変えることが、改善への一歩です。
 ‥変えたいと思ったら、一人より多数であるに越したことがないのでしょう。
 ‥現代社会の、現代人の、課題でもありますね。

 (慣れないでいるとついつい面倒くさいと思うだけで、非協力的です)
 (適当にあしらって遠慮しようともしますよね)
 (適度に参加できれば改善しだすのを、無駄に参加の度合い・不公平を繰り返し強調します)
 (それが実に巧妙な避け方で、結局、古株の言い分が上回るのです。多数決ですから)
 (基本説得は人間力ですが、話し合っている内に、目的が無頓着になるんですよね)
 (その辺のうまい改善方法が求められているわけです、自分が先にお得をする処に答えはありません)




|飲み会で酔ってくるほど本音出る     浜松市・浜松川柳クラブ

|飲み会で酔ってくるほど本音出る 酔って語れる矛盾を問わじ  (るる訂正:2016/11/27)


 ‥酔わないと語れない本音‥しらふで黙ってる本音
 そこにある本音はそれぞれ違うと思います。場所が変わると姿勢が変わるだけです。
 場所を変えると条件が変わる。約束事が変わる。そう言ったラインを引いているだけです。

 ‥なんでも猫の特性に、線で丸くかこって置くと、縄張り意識が働くのだとか
 その線の内側に好んで陣取るんだそうです。猫ホイホイだそうです。
 (サイズとしては、自分のカラダがピタリとした大きさ程好むらしい)

 そうしたラインが無いと落ち着かないとした性格は、そのままに猫と言うことになりそうです。
 ‥犬では無く、猫だった。(猫の気まぐれも境の意識次第という事のようです)
 
 猫としては、自分からは境を作れないのかも知れませんね。そういう意識が無いのでしょう。
 (逆から問えば、壊すとした向きも無いのでしょうね)
 そう考えると、宣伝に釣られてしまうのも猫の特性になります。並ぶのもそうかも知れません。
 ‥自分から考えて作りあげるより、何気ない馳走にありつく方に釣られるのでしょうね。


> なら、その辺り、猫好きから統計を取ってみるのも面白そうですね。


 もし結果がその通りなら、猫好きはリーダーに向かない傾向にあるという次第になるでしょう。
 ‥少なくとも、拡大意欲の求められる状況には不適切との解釈がされそうです。



1-5)3

|本音出す勢いなんざ他人づら 客観視利かぬしらふとは
|第三者視点に成り切る太さこそ 人の道なり説くゆかば
|内向きの思い違いの世間ごと 外に媚びずに本音を問えよ
|何事も時の流れと対峙して物事さぐる器用ぞ大事
|いきなりの調整なんぞ誰も無理 ならば必要日々の言い分
|信頼を築かぬ輩を敵と呼ぶ ライバルなんぞ内に持つなよ
|刺激なく平和もすぎてはダメになる煽るは上の役目なりけり
|戦ごと続く日々問えずのはダメのダメなり絶つは下の役割
|権力を平に問うなら等しきぞお山に立つ価値お山を絶つ価値
|企業だけ民主化違い王国ぞ資本様とは未熟すぎる



 物事が大きくなる程に、それが善かれ悪かれ、潰れては困る程にインフラ化して行きます。
 そこにある因果をよくよく見ていきますと、始めの存在をどう扱っているかです。
 一神教とも多神教とも例えることは出来ますが、結局の所、能力主義にしたとて怪しいのです。

 因果の始まりが、常に個から始まるのが人の世界です。

 個から連鎖しつつ関わりが拡大されるのです。インフラとしての必要に至れば尚更です。
 それを一人の権限で保つのが如何に難題にあるかは、歴史を振り返れば明らかです。
 ‥なのに、会社経営だけは民主化されていない構造のままを歩いています。


> 会社の代表が、社内総選挙で選ばれずに、経営側の都合で選ばれています。


 そんな空気では、不正が後を絶たないのもうなずけます。
 本当の意味で民主化を考えるなら、そこまで踏み込まなければ嘘です。
 起業すれば自分の会社、自分の物との意識がそこに残ってしまうのです。

 何故に仕事を担うのかと云えば、競争ではありません、共生です。

 しかし、民間のそれをコントロールしているのは政府でも行政でもありません、なぜか資本です。
 株式会社という形での営みに、真の民主化など訪れようが無いのです。
 ‥そう思えないのなら、改善への理解に乏しいままなら、未来なんて無きも同然です。

 理想を持つこと自体が間違い、否、理想を持たざる者の楽園‥もとい、ドブが広がるばかりでしょう。

 ドブネズミのように生きることを以て自由とは、随分とか細き志ですよね。
 ‥それが株式会社たる概念の為す様かと存じます。



1-5)4

|よく聞けば角を立てずに済む話      浜松市・浜松川柳クラブ

|よく聞けば角を立てずに済む話 押しつけばかり背負えぬ仲



 ‥角を立てる・立てない範囲をどこに置くかですが
 ここでは、知った顔同士でも、たまには意見の割れは生じます。その範疇の詠みとしました。
 *背負えぬ(しょえぬ)




|姉たちの自慢話を聞く法事        浜松市・浜松川柳クラブ

|姉たちの自慢話を聞く法事 末っ子甘えに欲しがる気持ち


 ‥是も又、当人の事など知り得ませんので、どこにポイントを置くかです。
 まずは、姉二人&自分が末っ子の三姉妹に見立ててみました。

 幼い頃からずっとお姉ちゃんたちに甘えてもいましたが、歳を重ねるとそうもいかず
 ‥気がついてみれば、そこにあった差と癖が、自慢話にしか思えずにいるとした感じでしょうか。

 (その点に於いて、たぶん姉たちはおおむね変わってなどいないと思います)
 (変わったと思い込んでいるのは、自分だけかも知れませんね)
 (この辺のこじれが刑事ドラマのネタになるんでしょうね‥まぁ解釈はそれぞれです)




|裏側がチラリと見えて好きになる     浜松市・浜松川柳クラブ

|裏側がチラリと見えて好きになる 言葉で気付く知らずの私


 ‥何の裏側にあるのか??、ここが悩ましい。

 裏側=内側でもありますので、誰かに諭されて、意見されて、ツッコまれて、
 自分の意外な見られ方なり、内面のパターンを知るに到ったと、まぁそんな感じにしてみました。


> これがイジメと言うことになると、逆になるんでしょうな。


 洗脳と同じで、その部分が大嫌いになっちゃうんですな。
 でも、大人になって世間をよく観察してみると、全然普通だし、誰にでも言える程度だったと‥
 そう気がついた途端に馬鹿馬鹿しく思えて、
 ‥無駄な時間を過ごしてしまったと思わざるを得ず轟沈するんですよ。浮上もあるでしょうけどね。

 でも逆に、ほめられすぎて、長所だと思い込んでいたなら、

 そこに縛られて、他にできることが無いなどと、意気消沈なんてパターンの方も居そうですよね。
 ‥でも、ほめられたことに対してのそれに特にうらみは無いはずです。


 気の利いたツッコミと、明らかに悪意を持ったツッコミとの違いを語りだしては
 歌になりませんので、まぁそんな所かと。



1-5)5

|加齢です告げる先生目が笑う       浜松市・浜松川柳クラブ


|加齢です告げる先生目が泳ぐ 医学の無知の証明しせり
|若返る夢はまだかや春霞 貪る医療さっさと去ね


 ‥基本的なことですが、目が笑ってるのではありません。それこそが泳いでいる様というのです。
 *去ね(いね)

 かつての日本人の物の見方はかなりシビアだったと思わざるを得ません。
 まぁそんなのは、辞書めくってれば、嫌でも感じざるを得ませんけどね
 ‥英語馴れしてしまったが途端に、上から総崩れというのが、これまた現状かと思わざるを得ません。


 英語のその辺のニュアンスには、ネイティブ英語に従うばかりのくせに
 日本語のそれとなると不思議と故人からの知恵を準えずに、
 デカいツラにも知ってる顔なんですからね。不思議なもんですよ。
 ‥国語力の低下(日本語の乱れ)もそこが原因なんでしょうな。

 イコールで健康力の低下なんでしょうな。昔の知恵を馬鹿にして捨ててしまってる訳ですから。
 ‥日本の風土に合った知恵がそこに有ったのに、わざわざ欧米風土に合わせて
 ‥日本人には馴染まないからと、再調整するんですよ。それを文明開化と銘打ったというわけです。

 ‥その辺の性根が、商魂とばかりに儲けることにしか頭まわらなくなりだしたと。
 (医療の世界なんざまさにそれ)


> 日本語の波動はそことは真逆(水と油)ですから、


 真逆の精神に戻らないと‥日々日本語を話しているにもかかわらず、整わないと言うことです。
 英語が出来るなんてのは、
 二刀流もいいところで、宮本武蔵のように生きざるを得ず複雑です。

 ‥所詮は、血に塗られた世界観を歩かざるを得ないんですから
 ‥おっと失礼「卑怯をしてでも勝つ!」‥英語を話せる商魂、そういう事だと思います。



> うた詠み終わります、ありがとうございました。
posted by 木田舎滝ゆる里 at 13:44 | Comment(0) | 名句にポン/2016 | 更新情報をチェックする
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