↓8)向宜詠吟.2016/12/06
|ひもじさも知らずに育ち子の背丈 島田市旭
|ひもじさを知らずに育つ子らに課題 いじめの根っこぞ世に溢るる
‥なるほど、腑に落ちましたよ。
そこにあるのはどうしたって大人の問題でーす。
デカくなればなるほど、凸凹も増えますからね。(世間間で競争なんて、それ以上でも以下でも無い)
凸凹が乏しかったなら二極化しかありえません。(人類は確かにはめられたのです)
‥ゲームしててもわかりますが、二極化は意図的に計画立てないと起こり得ません。
そこにあるのは、個性の差ではありません。明らかに造られた格差なんですな。
豊かさの質を追うことを幸せなどと思い込み、その結果、二極化させられたのが現実です。
今社会のそれはどうしたって格差なんですよ。個性だなんて見方は妄想に近い解釈です。
> ‥そこにあるストレスを濃縮してしまっているのが「学校」だったのです
> なめた先生が多いのも、なめられる先生が多いのもそこにある生活の差を想定できないからです
> その上、操作された命令や情報が飛び交います
‥高を括ってしまう育ちの良い子が、社会をなめてしまうのも競争が偽装と理解しているからですよ。
「大企業に入れば大丈夫、公務員は安定‥」なんてのは、そんな大人のパターンの裏返しのままです。
どこにも個性教育なんてありゃしません。あるのは、注目に値する芽だけを育てる仕組みです。
学校での落ちこぼれ組が教師から放置されがちにあるように
社会に出ても、同じことが起きているだけです。
(‥まぁ基本は自分でなんとかしろでしょうけどね、そのなんとかの場が半ば戦場ですから)
(‥途端に義務教育の多くに意味が無かったことを思い知らされて躊躇せざるを得ないのです)
(人間としての扱いなんてどこ吹く風です。すべては好き勝手な損得勘定が渦巻くだけの世界です)
(損得勘定を優先させる世界にある限り、幸せなんて露の如しです)
> 教える立場の者らが、お互いを対等に見ていない思えない段階で、すでに基本的人権もありません。
> 格付けばかりを気にせざるを得ない評価査定の先行する仕組みなんてそんなもんです。
> お互いの尊厳を背中で示せていない段階で、人格教育になっていないのです。
1-8)1
|結び目のずれを直せず秋半ば 浜松市東区和田町
|結び目のずれを直せず冬に入る 強行採決つづく国会
|結び目のずれを直せぬ冬の初め 頓挫になるらしTPP
‥「結び目のずれ」を普通に解釈すると靴紐のズレあたりですかね??
まぁそんなのはチッともそそらないので、発想を国会に飛ばして、ついでに季節をずらしてみました。
そしたら、今回はそれな空気のネタとしてずらずら転がっておりました。
> ちなみに、直す[なほす]四段、直せる[なほせ・る]下一段
この違いを認識できていなかったので
完了・存続助動詞「り」を理解できていなかった模様です。
‥今回そういうのが多少見られたので、手順良く再学習が進みました。
[直る]四段命令形[直れ]+助動詞[り]連体形[る]=直れる ‥直った・直っている
[直す]四段命令形[直せ]+助動詞[り]連体形[る]=直せる ‥直した・直している
[直せる]下一段連用形[直せ]+助動詞[たり]連体形[たる]=直せたる ‥直せた・直せている
[直る]四段+打消助動詞「ず」=直らず
[直す]四段+打消助動詞「ず」=直さず
[直せる]下一段+打消助動詞「ず」=直せず
> ‥これなパターンがそこら辺に転がっとるわけです。
きちんとまとめて一度に教えないから、
完了・存続助動詞「り」なんぞ不要とばかりに、勘違いにもスルーしたままです。
([直す]の変化形と[直せる]の終止形が、部分そのままに同じなんですから)
英語学習でもbe動詞+imgの進行形を早い内に教えるのに、なぜ同じようにしないんでしょうか?
それこそが、助動詞「り」には
‥どうにも過去も現在も同じように扱うからとした点を嫌ったのかなぁと訝しく思われます。
未来進行形にしたければ、助動詞「む」を足すことになります。
[直る]四段+助動詞[り]未然形[ら]+助動詞[む]=直れらむ ‥直っているのだろうよ
[直る]四段+助動詞[たり]未然形[たら]+助動詞[む]=直りたらむ
[直す]四段+助動詞[り]未然形[ら]+助動詞[む]=直せらむ ‥直しているのだろうよ
[直す]四段+助動詞[たり]未然形[たら]+助動詞[む]=直したらむ
[直せる]下一段+助動詞[たり]連用形[たら]+助動詞[む]=直せたらむ ‥直せているのだろうよ
> これはもう、文科省のカリキュラムが悪いと指摘して良いと思います
> 無駄に日本語が乱れとるわけでなく、カリキュラムが悪いとした点もあったわけです
(‥俺の歌詠みの域で身についていなかったのが何よりの証明だからね。そこんところヨロシク)
1-8)2
|見え透いた嘘を土鍋で煮込んでる 沼津市松長
|見え透いた嘘を土鍋で煮込んでる 財務省の離れの宴
‥所謂、母屋がかゆを啜っているのに、離れで鍋を囲んでいる例えでーす。
財源が違うと言われておりますが、そもそもの国庫予算が単式簿記だから嘘が通ると指摘されてます。
「土鍋」というのがまたハマった表現でして
昔ながらの知恵のままに軌跡を辿ってるんですな。官僚の世界なんて概ねその通りです。
(まぁ、ネタの句がどのような土鍋を意図しているのかは、まったくわかりませんけどね)
‥しかしながら
本当の虎の巻は世間に流さずに、自分たち側に温存する姿には、
それが如何に民主的に無い世界観を自覚しているかでもあるのでしょう。(後ろめたいわけです)
> 私たちは所詮その程度の世界の下に溺れるばかりの住人でもありましたけどね
|秘蔵っ子に駆け付け警護する首相 静岡市葵区八千代町
|秘蔵っ子に駆け付け警護さす冬く 治むる意味を学ばぬ世界
「警護する」?‥警護するのは首相では無いので、させる[さす]四段かと。
(「す」はサ変なのに「さす」は四段かよ‥悩ましい)
‥悩ましさついでにカ変で止めてみました。
(川柳の詠みですので無季ですが、法案通したのは自民党なんで首相と置くのは強すぎるかと)
(複雑な要素が絡む内容に関しては、季語を添えて季節感を示す方が無難かと)
> それにしても、まさに冬のタイミングなんですな
> 仮に事案が起きたら‥「寒の入り」「大寒」辺りでツッコむことになりそうです
‥そもそも、よその喧嘩に出かけるような話です。
土木を覚えたいなら、陸自に入れば給料得ながらお勉強ができてしまうのです。
早い話が、戦闘土木士でーす。(課の選択次第では多少違うと思います)
それを貸し出すという話です。平和を協調で確保できない世界に行かざるを得ないのでーす。
> 平和を協調で獲得しない・しようとしない世界の方が圧倒的に不可解なのに
> 支援とばかりに出かけざるを得ないのは、筋が違うやり切れなさが漂いますが、形なんでしょうな
そろそろ鎖国を決め込んでも、やっていける状況にあるので、鎖国方向での選択肢もあるんです。
‥なんて考えているのは少数派なんでしょうけどね。
‥それを世界に向けて、宣言できるようにしておく事は、十分に抑止力になるわけですが
‥そこに認知も自覚も持てていないのは、平和ボケもとい洗脳ボケになりますよね
‥攻撃されないように整えておかないとなかなかそうにならない(その回答がそこにあると)
‥でも、よその喧嘩に首を突っ込む癖があっては、どうしたって呑まれていくだけですから
(ミイラ取りがミイラになっていくのでは、やりきれません)
1-8)3
|日仏が寄ってもんじゅの知恵を出す 下田市河内
|日仏が寄ってもんじゅの知恵を出す 所詮は知恵無き火遊び
‥蜜月がどうとか知りませんけどね
原発なんざ、まさに扱いきれないモノ同士でやっとる火遊びでーす。
ここでの「もんじゅ」とは、高速増殖炉の「もんじゅ」を掛けていまーす。
もんじゅに関してフランスは関係ないと思いますが、原子力利用の意味でーす。
概ね‥ダジャレの勢いの詠みですが、引っぱるには‥ボケにツッコミの形でした。
|隙のない意見段々曲がるヘソ 富士市五貫島
|隙ぞなき意見にへこみ臍を見る カンペにすがる者の脆さよ
「臍を曲げる」‥機嫌を損じて意固地になる。すねる。
‥それのイメージを重ねて解釈しますと
「自分より筋の通った意見を聞いていると、どうにも不機嫌になりますよね」
というプライド目線の詠みになりまーす。
ですが、是は川柳なので「曲がるヘソ」が、何を意図しているのかはなんとも曖昧です。
‥概ね、プライド目線で解釈するのでしょうか??、そうなんでしょうかね??
> そこの問いを汲み拾い‥「へこむ」「たじろぐ」の意に直して、+七七に引っぱってみました
‥今や、カンペをそのままに読むのが大臣もとい政治屋のお仕事でーす。
その中でも一番にカンペ好きにならないと務まらないのが、時の首相なのです。
権限があるように振る舞えれさえすれば、あとは周りになんとかして貰える看板劇団員でもあります。
映画監督になりたかった御仁が、ものの見事に収まっているのも面白いと言えますが
そのシナリオを描く存在が裏に控えているのを民主社会というのでは不適切だと思いまーす。
‥詩人としては、そこの文言の不適切さに不満爆発と言わざるを得ません。
‥そのままにインチキです。錯誤による思い込ませです。どうしたってダメを押すしかありません。
‥現在行われているのは、民主政治ではありません。覇権による派遣政治です。
(昔ながらの権力者同士による戦の行く末に例えれば、どちらかを応援せざるを得ない状況です)
(しなくても良さそうにも見えますが、役者を程度選べるというのなら参加してみるのも有りです)
1-8)4
|吾の足にあわせてくるる妻の歩に謝して一望コスモスの丘 沼津市大岡
|置いてかれ差の付くばかりの世相では 感謝の閉じて鬼が責むる世
*謝する(しゃする)、くれる[くる]下二段連体形[くるる]
‥ネタの詠みが無駄に整っているので、置いてかれる気分の方を詠んでみました。
(それにしても、恋愛感情に乏しい歌ですな‥まるで妻と言うより姉さん風情かと‥)
(程程の距離を保つのは、まぁ流れなんでしょうけど、歌詠みでぐらい色出してほしい所かと)
置いてかれては、そりゃ、愚痴しか出んのですな。
その辺の織りこみ済みをお互いに認識できずに、能力主義による給与格差とか、欧米追随すぎです。
不満がでないようにするのがリーダー力とか‥「はぁ☆」なに言ってんですか!?
そしたらゲシュタポが手っ取り早いという話ですな。(あれを目指しているのと同じなんですな)
終いには人種差別も定着しかねないんだと思います。(本音は在日有りきにしたいんでしょうね)
‥資本主義支持者はすでに、昔ながらの日本人の気質を失するばかりでしょう。
> まぁ仮に
「慕われる力」で給与格差が生ずるとしても、信長みたいのが出てきては疑問符だらけなのでーす。
横並び、年上優先‥まぁ納得感もしおしおですが、偏に争いを避ける上での知恵でした。
だれがそれを始めに示したかっていうと、仏陀でーす。
仏教の存続を鑑みた末の、兄弟子尊重の心得でした。(読書家の家康がそれに習うのに不思議はない)
‥仏陀からしてみれば、ドングリの背比べですからね
能力主義なんてそもそもが自惚れ屋の言い分です。(互いに判断できるなら指導者は不用かと)
能力主義の前提がそもそもにして争いのための言い分ですから。(実に獣ばかりですよ)
それにしても長兄の持つ権限がどうして支配になるのかが不思議です。
責任者になると給与が良いからなんてのにしても、そもそもが買収代わりの洗脳です。
戦国時代で言えば、決して食い扶持が増えるわけでも何でもありません。
命懸けを負うだけの話です。食えなくなったら家族なり領民がそのままに減るのです。
そこに断腸の思いが伴うからこそ、命懸けを背負うのです。
ただクビになるだけ‥エライ軽い責任です。その証拠に、誰も命懸けを背負わぬ社会になりました。
見なさいよ、勝つために手段を選ばない連中のあれやこれの増加ぶりを‥
人のためと思い込んでは、世界中のどの国も、自立不可能に貶められているのが流れです。
‥なにしろ、一番に給与が良いのが、媚びる立場にのし上がることですから。
‥敵の牙城に弱みを作ってくるのが成果なんですな。(忍びかよ)
(日本には土下座がありますが、世界にはありません。尚更に酷きにあるのは織りこみ済みかと)
|ぼろ借家障子張りにも熱入らず 清水町・清流俳句会
|ぼろ借家障子張りにも熱入らず 是ぞ文化的な最低限度の境
‥まぁまぁ乗り気にならない理由なんてどこにでも見つけられると思いますが
社会的に見て概ねそうでしか無いなら、改善すべき事です。
その辺の境目がまるで話し合われていないのは、国会の使い方を知らないかのようです。
‥優秀とか、頭が良いとか、ギャグですか??
‥もとい、ギャングでしたね。
‥頭が良いと自慢したがる傾向にしても、本質‥「ずる賢さ」に真っ直ぐの方々です。
‥世の中が競ってそこを求めて真っ直ぐというわけです。(残念)
(基準がおかしいことに気がつかないのでは、人間としてDQNに名指しされちまうわけですが)
(どうにも、まだ大丈夫とか自慢げにいる御仁が、世間にはごまんとして居るようです)
> 国民=家族と思うなら、まぁなんとかせざるを得ませんよね。
> そこをスルーしていては、垢(あか)の他人です。
‥垢にまみれても構わない連中と思っているから垢の他人です。
(細かいことを言えば、垢まみれはそちらです)
残念なことに私たちから見ればそちら様こそが、垢の他人様という事です。
多数決の論理で行くと、そちら側に分が無いのは言わずもながです。
(選挙に出て来ない数を無効にして、無いことにしているんですから尚更です)
> もっとも上と下とで、生活感が違いすぎては、話し合いにもなりません。
> まずは、(一足飛びの改善を先送りしても)一つずつを改善していくべきです。
まぁその辺にしても、どこから手を付けるとウケが良いとかそんなことを考えていてはダメです。
(ウケの悪いところから触った方が、実は手っ取り早かったりするんですな)
(それこそが病巣なんですから)
ごろんとしたままに全自動に良くなるわけではありません。そんなのは糞アメリカンドリームです。
(民衆は、蛇口が止められていたことの違いを認知するだけです)
(まずはそこにある決定的な差が何だったかを認知できないことには始まらんのです)
(蛇口を捻りだせば、そりゃ止めざるを得ない状況もやって来るんですから)
(わざわざ蛇口を締めてどうするの?、じゃどうするの?)
(‥と考えられるようになるためにも、まずは、互いの緊張をほぐせる状態にしないと始まりません)
|石畳たたいて過ぎる初時雨 清水町・清流俳句会
|是までがひとふたまるに初時雨 逃ゲ方用意の相場かも
‥「初時雨」の初は初であるにもかかわらず新春ではありません。なぜか冬です。
冬が時雨のスタートというのを始めて知りました。
どうしてなんでしょうかね??(気象庁絡みなんすかね)
‥ここの「石畳」というのがまるでわかりません。
べたに解釈して、
「冬の雨にしては、石畳をたたくように降っとるな」‥でしょうか。
> 面白いモノで、タイミングとしては、まさに(黒船以来)初時雨の展開になりそうです。
トランプ大統領の出現により、まったく先が予想できなくなったからです。
その割には、株高円安に振れており、さっぱりに思っていましたが
よくよく考えてみるに
‥オバマの内に、少しでも多く貢ごうという腹なんでしょうかね??
‥だとすると、送金するための資金を抜かざるを得ないわけで、手前で崩れるはずですが
‥そんなに判りやすいのかどうかは分かりません。
(トランプがインフラ整備を押し進めるとか、そんな話もチラホラしているようです)
(あとは、いつもの話ですが、ドルがガチでリセットされるとの噂も‥)
1-8)5
|晩秋やひとりにひとつづつ宇宙 浜松市浜北区平口
|晩秋やひとりにひとつづつの宇宙 それでも足らぬ消費型社会
*宇宙(そら)
‥晩秋と云う事で
実りの秋も極まりました‥の空気がなんともわがままな宇宙の配分です。
俳句の方は、そのままに「うちゅう」と読ませてそうですが、+七七では「そら」にしました。
|鷹渡るわが家の上を横切れり 静岡市葵区柳町
|鷹渡るわが家の上を横切れり 拝金社会のタンス預金
‥鷹と云ったら金融です。などとどうでも好いツッコミで+七七してみました。
‥ここでの鷹を、オレオレ詐欺の電話とする案もありですが
‥電子取引のパスワードうんむんに引っかける案もありですが
それはそれで、鷹そのものの趣の品が下がるような感じになるのが気に入らないかなと。
なんにしても、「横切って去った」というだけですから
ここでの+七七の引っ張りのポイントは、虎の子を隠す意ですが
そのままを放り込んでもヌルいので、
鷹の意の含みが伝わるように、拝金社会を添えました。
音数が多いと、ほんと置いてあるだけです。まぁそれこそがタンス預金の気配なんですけどね。
|街頭に佇むポニー鰯雲 浜松市浜北区本沢合
|街頭に佇むポニー鰯雲 シロアリ叩く振りするブラック
‥なんだかよく分かりませんが、街頭にポニーを見かけたんでしょうね
鰯雲との兼ね合わせがなんともほのぼのとして宜しいかと思いきや‥やっぱり街頭ですから
なんで街頭にしたんでしょうかね、まさにツッコんで欲しいとしか思えません。
だってそうでしょ、ポニーはポニーでも、なんだか見世物っぽさにそそられてしまうのです。
‥ということで
ビラ配りなぞ細々と活動している代議士なんぞ思い浮かべちまいまして、勢い余っちまいました。
‥端からブラック呼ばわりするなんてヨロシクありませんが
‥煮え湯は飲んで貰いませんとお話になりません。
‥「どうせ、ツーカーなんだろうがッ」ってね。
(グレーでもブラックでもツーカーです、どこまで行ってもそれが政治の用ですから)
1-8)6
|カルチャーの数だけ妻の祭り笛 湖西市新居町
|カルチャーの数だけ妻の祭り笛 夫のなぜか畳で満足
不思議ですよね、まぁこれな感じが年金受給世帯の傾向のようです。
‥是に至る段階の過程を見て育った世代が、なんとも「結婚なんか」と思うのも無理ありません。
‥自覚無きが世相です。改善を進めたのは、どう考えてもそのあとの世代です。
‥その世代から見る老後問題は、まさに謎です。
‥改善を進めてきたはずの世代でさえ、結婚に関してはちっとも改善が進まないのです。
‥まぁそれもそのはずです。改悪でしか無かったのですから。
‥規制撤去にハマってみても、結局は壊れただけでしたし、そのあとの妙手が得られていません。
‥要するに、畳の上で満足するのにも一理あったんでしょうな。そこから見つめ直すべきかと。
|ゴロゴロとしたるオヤジに不満持ち 子を持ちわかる両立の苦
|してみれば土日に集むるそれだけの昭和の飛び休考えなしやと
|不公平土日に休める人のある「良い身分だな」と不満つのれる
|いつの間に正月出勤当たり前 祝いもなにも格差初めかな
|レジャーなどブラック視に世の仕事 なんぞうれしや土日祭日返上
|夢を見るレジャーにはしゃぐ人のある どこもかしこも時間泥棒
|祭日に働く習慣当たり前 振りかえみればお一人様
|平日に休まざるを得ぬ流れの続くわけもなくやめる世の中
|休み得ず続ける出勤自己管理 破綻の末の篭りは必然
|掴み得ず籠もれる日々に気がつけば、DQNの気配うっかりやっとる
|堅くなる脳に三時の大欠伸 吉田町住吉
|かたくなる脳や三時の大欠伸 頬張りゃおやつでノックダウン
‥仕事の最中の三時だと思いますが
そこに堅いを用いては、手堅い取引しか考えない‥の意に引っかかってきます。
それで大欠伸では、意味不明にも取られかねないので、頑固さの固くが適当かと思います。
(両方の意を考慮すれば、仮名書きでしょうな)
‥「脳に」の意図として
欠伸でもして気分転換、欠伸もまた気分転換‥があるのだと思いますが
それは気分転換に対する意識としても、どことなく安易というか、
それほどにこだわる所なのだろうかと、思わざるを得ません。
欠伸も出るよね‥だから気分転換も必要で、いろいろやってみるんですけど、失敗もします‥
‥てな、掴みに思うところです。
1-8)7
|農夫逝く起こされた土そのまんま 島田市・さんしょ俳句グループ詩
|農夫逝く起こしたる土そのままに 手直し
‥「起こされた」をべたに文語に変換すると「起こされし」です。
ですが、それは完了・存続の意味と概ね同じなので、助動詞「り」を使うのも有りです。
「起こす」命令形+助動詞[り]連体形[る]=起こせる
また、四段活用ですので、助動詞「たり」を用いて「起こしたる土」でもOKです。
どちらかというと「起こしたる土」の方が馴染みがあるように思います。
‥なるほど、相手を因とした存続を意味するなら「たり」の方がしっくり来るということですな。
|今年も川蟹食べられた髭の口 島田市・さんしょ俳句グループ詩
|ご満悦川蟹食べたる髭の口 手直し
‥「食べる」は下二段活用なので、助動詞「り」が付きません。
その代わりに、助動詞「たり」が連用形に付きます。
|新聞にふわり包まれた間引菜 島田市・さんしょ俳句グループ詩
|間引菜をふわり包める新聞紙 手直し
*間引菜(まびきな)
‥[包む]四段ですので、「包みたる」もありですが
手直しを見て下さい。ただの文調のくせに詩っぽく整っちまってます。
「ふわり包める」是だけでもコピーに見出しに使えそうな勢いです。
助動詞「り」を用いると、ガンガンに整っちまうんすよ。使いこなしましょう。
|ピーヒャラで踊りだす腰祭り朝 島田市・さんしょ俳句グループ詩
|ピーヒャラや踊れる腰の祭り節 手直し
‥それそりゃと言わんばかりに、ここも助動詞「り」ですっきりです。
|鰯雲富士も一緒に楽しんで 島田市・さんしょ俳句グループ詩
|鰯雲富士と一緒に楽しめり 手直し
‥ここも、助動詞「り」で決まりです。
あと、「も」より「と」だと思います。
鰯雲と富士が秋を楽しんでいる。
私と富士が鰯雲を楽しんでいる。
鰯雲と秋の富士の両方を私が味わっている。
‥まぁそういうことですな。(「も」では、ちょっと押しつけがましいかなと)
|澄む秋や遣り水の音高らかに 浜松市・三ヶ日俳句研究会水鳥発行所
|澄む秋や鹿威しの音高らかに 参考
*遣り水(やりみず)‥寝殿造の庭園などに水を導き入れて流れるようにしたもの。
まぁ要するに、鹿威しも遣り水の一つに含まれるかと思います。
‥って言うか、「鹿威し」と書いた方が早い気がしまして並べてみたところ
‥どうにも納得できません。
空気が澄むと、音も遠くまで聞こえるはずです。
でも鹿どもは食欲の秋なのでそんなの構ってられないと思います。
つまり、相対的に鹿威しとしての効果も薄れるのが秋‥という下りのように思われます。
‥ネタの詠み手は、どうにもそこん所が分かってるような感じなんですよ。
で、遣り水なんて曖昧に表現して格好を整えているようにも見えてきます。
そういう意味では、何の変哲もない「澄む秋」と「音」だけの詠みです。
(048でもありました‥同じパターンの詠んだつもりです)
|澄む秋や釣りしながらの沢聴けり
‥こんな感じですかね。
空間のつなぎとして自分を入れりゃいんですよ。
音を伝えるにも、媒体となるつなぎを表現しないのでは、響かないという事です。
つなぎを置く感じが重要で、つなぎや音源を詠み讃えようとしてはダメです。
1-8)8
『曼珠沙華』 磐田市千手堂
時を縮め 芽
一気に空を背伸びする
時を縮め 蕾
一気に仲間を呼び寄せる
時を縮め 花
一気に彼岸に近づける
土手は曼珠沙華の群れで うめ尽くされて
亡くした 人の血の色とも
残された 思いの色とも言えず
季節の盛りに 滲み出る色とも
縮めた時と交差した風が散らす火花の色とも言えずに
咲いている
(後略)
> 後半はそれほど主旨がハッキリとしていない向きでしたのでカットしました。
|背伸びする一気に芽吹く好奇心
|呼び合って一気に寄せる蕾たれ
|近づけば一気に迎える曼珠沙華
|秋彼岸一気に縮むる背をおぼゆ
‥四憬句に変換するとこんな感じですかね
まぁこういうのはダイレクトに句にはなりえません。
それの意味でも、まずは「詩」を詠むべきかと思います。
そして「詩」だけで終わってしまっても、日本に生まれたからには勿体ないかなと。
(‥そこらによくあるらし俳句一本で勝負するとかさ、寝惚けたこと言ってんじゃねぇよ)
|明きかほ日の色ともす眩しきや したへる君をたたずまふ蔭
ああ、なんとあなた様は元気一杯にも太陽のように眩しいのでしょう
できますれば‥この未だ行き場もなく
蔭に潜めたままのあなた様への想いを表にしたいのですが、お許し願えますでしょうか?
‥斯様にあらずとも、お慕い申しております。
(男が女に、女が男にと言うよりは、小姓が主君に出す文みたいな気配だな)
(ちなみに、そっちの趣味はなし)
(ということで、是を名刺の裏に何ぞ書いとると、掘られるハメになりそうでーす)
> うた詠み終わります、ありがとうございました。
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