2016年12月25日

【勝手句帳】062 28-12-17 其の2静岡新聞掲載分から

↓8)向宜詠吟.2016/12/25

|ことさらに落葉の厚し出城跡      沼津市・潮音水曜句会

|殊更に歴史に落葉真田丸 知れば知るほど謎ぞ深まる


 ‥「出城跡」って、えらい控え目やな、どう見たって真田丸だろう。
 ということで、整えてみました。




|踏み込めぬ結界のあり懸崖菊      伊豆の国市・田方野句会

|よく見れば懸崖菊やリーゼント 昭和のツッパリ大正ロマン

 kengaigiku_.jpg Regent_.png

 L:画像の参照先 R:東方仗助(ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない)


 *懸崖菊(けんがいぎく)‥菊を盆栽仕立てにして、花柄のリーゼントのような趣の鉢菊。

 ‥「懸崖菊」の歴史は、概ね大正からだそうです。

 「大正」と「大将」を懸けまして、下の句に盛っておりまーす。
 ‥まさに「踏み込めぬ結界」のような‥技ありですな。(爆)



1-8)1

|D51の蒸気を浴びて紅葉狩      伊豆の国市・田方野句会

|D51の蒸気もろとも紅葉狩 窓から煤くる顔まっくろ


 *D51(デゴイチ)‥SLの型の一つ。太平洋戦争中に大量生産された。

 SLの蒸気は油断していると、窓からもくもくして真っ黒になったそうですが
 それは石炭を燃料にしていた時代の話ですが、
 どうにも、その辺の印象が被りがちにあるので、
 調子こいて蒸気に着目しても、格好良くにまとまるような着眼とは思えません。

 ‥というところで、「もろとも」とばかりに手直ししてみました。


|渓谷や逆さD51秋澄める 色づくもみじ綾戸橋梁


 *橋梁(きょうりょう)

 http://tosaka4760.blog.fc2.com/blog-entry-153.html
 ‥見つけた写真を句材に詠んでみました。
 澄んだ利根川も素晴らしく、SLがクッキリと逆さに映えてます。


 (これが高校生(現:大学生)の撮影とは、驚きでーす。引っぱってくる景色が違ーう!!)
 (わざわざ登山してそこからのアングル‥資料には持って来いですが‥)
 (どれだけ若い内から、カネの使い方を心得てるんだよ!‥格差を感じざるを得ませんな)


> 正式名は、「第四利根川橋梁」という‥あって無いような名称です。
> ‥「そんなんじゃ句に折れないっすよ!」ということで「綾戸橋梁」と振ってみました。
> かつてはすぐ横に旧・綾戸橋があったそうです。


 ちなみにこのSL運行には、「SLみなかみ」との名称があるようです。
 ‥なにやら、他にも愛称があるようです。D51も走っとるようです。(「‥も」ですので)


|紅葉すけ覗けるD51旅のせて 里くる顔ら街ゆく貨物
|秋澄める里にD51雄姿駆く 高みに抱く少年ロマン


 ‥時代を遡った印象で詠んでみました。

 (「紅葉すけ」は、滋賀県の路線の写真を参考にしています)
 http://havajony.exblog.jp/24970792/



1-8)2

|叱られて落葉の嵩を蹴っ飛ばす     沼津市・潮音水曜句会

|また負けて落葉の嵩を蹴っ飛ばす なにをするにも一番取れず
|叱られて落葉の嵩を蹴っ飛ばす「謝るものか‥」意気地と家出


 ‥なかなか有りがちな昭和の光景です。
 いやいや、平成‥もとい今時の子らはどうなんでしょうかね??


|六万円毎日背負うランドセル 電子教科書詰めおいくらや


 そういうご時世ですからね、どうにも空気が異なるのは明らか‥かと。

 ところで、男子も赤のランドセルを背負うんすかね?
 背負いやすくなるように、フェラーリデザインとコラボして、フェラーリ・ロゴでも入りゃ
 ‥途端に、「赤」=「女子のランドセル」のイメージは風塵に帰するように思われます。

 (六年間フェラーリ・ロゴのランドセル‥無駄にブランド志向が育つだけだけどな)
 (でもだからといって、黒を背負う女子が現れるとは思えませんけどね)
 (エヴァンゲリオン・カラーのランドセルもありかもな‥タブレットとセットならオヤジも欲しいと)




|枝先の夕日色した柿をもぐ       掛川市・南郷桔梗句会

|枝先の夕日に似たる柿をもぐ こげに自分掴み囓りたや


 ‥「夕日色した柿」
 はぁ?‥柿は柿色でしょ!

 どうにも他者からのツッコミを警戒しなさずぎる詠みですな。
 発想が斬新とか言われてみたいとか、考えずに
 ‥まずは、無駄なツッコミが来ないように気を配るべきでーす。


> 思いついた韻を、べたに俳句にしたためようとする意味もまた無いのでーす。
> ‥表現方法はいくらでもありますから。



1-8)3

葉の艶に叶ふ黄であり石蕗の花     静岡市・静岡花鳥会


 *石蕗(つわぶき)、石蕗の花(つわのはな)

 ‥こちらのネタがまたまた、別の意味でツッコんでくださいといわんばかりです。
 (まぁ女子には、なかなかわからない世界でしょうな)


|信長の茶の味ほめず「器が好い」ふぬけた奴のなんとがっかり
|この味は御自らや報ゆ味 手柄の際に再びの茶席
|神妙にやる気を押せるこやつかな ならば試さめこの者の切れ味


 ‥なんでも信長直々の茶の席に呼ばれたというのに(自らを売り込むまたとないチャンスなのに)
 その家臣ときたら、ビビっちまって、器の方のうんちくを垂れ始めちまったんですな。
 そしたら、信長は、ご機嫌斜めのすかし顔。
 「‥しまった☆」と思っても手遅れと、その後その家臣が、どうなったかなんて知りませんけどね。


> ネタの句は、それを思い出させる詠みっぷりなんですな。


 ということで、対応の手本を考えて句に折ってみました。
 ‥まぁそんな感じに、茶席において、信長を感心させしめた家臣が居たかどうかは不明です。



1-8)4

|大熊手囲みし手締め天を突く      静岡市・静岡花鳥会

|浅井割れ剥げける盟のぬかりかな 退陣せれ際石蕗置かめ


 *手締め‥事の決着を祝って行うそろいの拍手。一本締め・三本締めなど。


 ‥「手締め」か、まぁそんなことやってたような、見た覚えがあるような
 今でもべたに縁起担ぎしとるんですなぁ。(実質その辺無関心な野郎ですので、お高いし)

 ‥リスペクトの引っ張りは、とくにネタとは関係ありません。

 「天を突く」が「裏を突かれる」になって‥まぁこげな次第になりました。
 ネタの句は、良く詠めてると思いますが、
 何分にも関心が薄いので‥著生が引っぱるのもどうかと思う次第です。


> ‥所謂、信長が朝倉攻めに出向いたところ、浅井が盟友の危機に逆ギレして
> まさに、信長勢が挟み撃ちにされようとしている場面です。


 *石蕗を置く(つわをおく)‥ここでは殿(しんがり)を喩えての表現。

 「石蕗の花」とそのままに置いても韻としては悪くはないと思うところですが
 ‥如何せん、戦の時節がマッチしません。(というところで、斯様な言い回しにしてみました)




|石蕗の岩間の席をほしいまま      静岡市・静岡花鳥会

|石蕗の岩間の席をほしいまま ここを譲らね殿候


 *殿(しんがり)‥部隊を逃がすために、その場に留まって、敵と奮戦すること。
 最も寡黙且つ生きて帰れる確率ほぼゼロのお役目。(武士の本懐とも呼ばれる役どころ)
 *候(そうろう)

 ‥とまぁそんな信長勢ピンチの場面を
 「石蕗(つわぶき)の岩間の席」として、改めて着想を得ました。素晴らしい詠みですな。

 (よく知りませんが、石蕗と当て字される程ですから、そうなんでしょうね)


> 「ここを譲らね殿候」‥是非ともそのお役目、拙者にお任せ下され
> (存分に敵の足を防いで見せましょう)


 ‥ガチでそんな風だったら格好良すぎる所ですが
 歴史的に、金ヶ崎の戦いでの殿の詳細はさほどハッキリとしていないようです。



1-8)5

|誰も来ぬ庭の静寂や石蕗の花      静岡市・静岡花鳥会

|誰も戻らね静寂石蕗の花 失う恥とは誠是なり


 ‥面白いように、らしく石蕗の句が並んでおりました。
 ネタの句の「静寂」×「石蕗の花」を、その時の信長の心境になぞらえてみました。
 (「庭」はとくに必要にゃので、調整しました)


> まさか‥しんがりに兵を裂かねばならぬとは、如何にも残念である
> ここに至っては、あの者等は生きて戻ることもあるまい
> まさに主君として「耐え難き恥」であろうぞ


 ‥時節も異なりますし、ここでの石蕗の花(つわのはな)は如何にも枕詞風です。




|石蕗咲くや羽をゆるむる蝶一つ     静岡市・静岡花鳥会

翅よわく咲きたる石蕗に蝶一頭 冬場をしのぐたどたどし


 *石蕗咲く(つわさく)

 それにしても「羽をゆるむる」‥どこか辺です。
 まず「羽」→「翅」です。
 「羽を休める」とは言いますが、時節外れの蝶の元気の無さを折り込もうとしてのことでしょうが
 「ゆるむる」では、しっくり来て無いように思います。

 ‥ということで

 まずは「翅○○○」と上五に盛って句切りをつけ、休んでいる印象から始めるのが宜しいかと。


|殿や咲きたる石蕗と秀吉勢 九死を破る機転とは?
|帰り花まさかの報に石蕗拾う 生きてもどるか頼もしき奴


 *帰り花(返り花)‥いわゆる時節外れの狂い咲きや、時節外れの忘れた頃に咲く花。
 *石蕗拾う(つわひろう)‥ここでは殿の喩えから、窮地を脱した意。

 ‥殿に残った秀吉が、無事帰還した話を拾って、句に折ってみました。
 ネタの句から次第に蝶が消えまして、なんだか知らねぇうちにこうなりましたとさ。

 斯様にも石蕗の花が、殿(しんがり)に掛かる枕詞風に使えてしまうとは!‥(目から鱗)



1-8)6

|叢雲も満月をまたかがやかす      伊豆の国市・田方野句会

|叢雲を押し出さめ果ての風 3分の2VS.山本太郎


 *十二月の異名に「果ての月」というのがありまして、そこから「果ての風」と盛っております。


 ‥叢雲が満月を輝かすなどとはありえません。
 雲が風に揺さぶられるからこそ、そうに見えるのです。

 如何にも叢雲に風穴を開けんとしている御仁こそが、まさに山本太郎参議院議員の物言いでーす。


> 押し出そうにも押し出せそうにも無いので‥「押し出さめ」と已然形にして盛るのが適当かと。


 ‥しかしこうして詠み並べてみると、無駄に格好好さげでーす。
 ‥でもねぇ、指摘だけじゃ世の中を変えるには至らないと。

 劇場じゃねぇーんだからさ(今のところ前職の延長‥さらに化けるかは不明)

 民主議会のおつむの半分は科学なんだからさ、対抗論あってこそだよん。
 対抗論を考えるライターは居ねぇの、それこそ自分で捻ってまとめて論じるしかねぇってこと。
 (批判だけ止まりなんてのは、まだまだ前職の台詞回しの内でしかないと)


|アイデアを吐かねば掃かれ儚きや 今まで通りのぬるま湯煮え湯




|掃き寄せて冬に入る庭広くなる     伊豆の国市・田方野句会

|掃き寄せて冬に入る庭ふと思う トリクルダウン雑用のみや


 ‥ネタの句ですが、掃除したぐらいで庭が広くなるなんて筈ねぇ!
 モノの気分とは言え、そんなんだから‥支配する側にしてやられちまうのよ。


> 見よ、今時のトリクルダウンの論の破綻ぶりを!


 実際に落ちてくるのは雑用ばかりでーす。何も変わり映えありませーん。
 雑用の奪い合いをしろと、仕向けられて皆でその気になっただけです。

 人を小馬鹿にするにも程がある中身にどうして群がっとるのか不思議でならねー。

 ‥旧ドイツ軍が、ユダヤ人だか捕虜だかを、まとめて大穴に下ろして
 上からパンを千切って投げてるような話なんですな。(トリクルダウンなんざ本質そんなもん)


 主体性が大事とか、もっともな顔で言いながら、
 金融を牛耳ってカネを止めて、雑用しかできないようにして、結局は奴隷社会同然です。

 仮に支援を受けられたとしても、良いところまで泳がせて貰えているだけで、
 軌道に乗り出す頃合いになると、弱みを仕掛けられて、
 言いなりにならざるを得ないように仕向けるのでーす。

 トリクルダウンの響きにあるのは

 明らかに、お前らは下に置かれた部類だからと、念を押しているだけの物言いでーす。
 ‥それだけでもMAX気持ち悪いだけの響きなのに
 ‥とりあえず真に受けて、頑張ってみる社会というのが、どうにも信じられん。


> 馬鹿なんですな、頭から尻尾まで全部馬鹿!馬鹿が勢揃いだったとの証明だったのでーす
> まずは、自覚が大事ですからね、自覚しませうね
> 今まで通りの競争論や自己責任の発想では、まったくの無駄という事実でーす


 「なにがしたいんですか?」‥そうですね、そこに有るのは支配する側に回って安堵したいと
 ‥それだけの集まりなんですな、それだけでしょうな。
 ‥何はともあれ、それこれこそが、下克上を信じている様、支持する様ですから。

 (人類の半分は、下克上経済に興味無し。まずはアンチ存在を認知すべきでーす)




短日や家鴨寄り添ふ小屋の中      富士宮市・早蕨句会

寒薄日さきは何処や母子家庭 この子がさきと胸晴れね苦悩


 *寒薄日(さむうすび・さぶうすび)‥日が当たらないような短日の寒さ&たどたどしさ。
 (適当な季語が無かったので、見繕ってみました)

 *幸(さき)‥幸(さち)とも言いますが、「さち」ほどでもなく
 もう少し根源的な意で「さき」を用いています。(「さき」が転じて「さち」になったとか)


 ‥これはまた、なかなかにおあつらえむきの家鴨の句です。(家鴨だから季語に無し)

 しかしまぁ、「短日」のイメージに乗っかっているだけで
 鴨小屋が如何にも、日に当たらない場所に置かれているかのようでーす。
 ‥その辺の慮りに欠くようじゃ、世間なんざそりゃ知れとりますよ。

 (その象徴が国会でーす)
 (生活に明るさよりも、博打が大好きと言い張ってる訳ですから)
 (それに激語を見せてこそ人間なのに‥そうじゃ無いのが3分の2も月見をしているんですから)


> 日がたっぷりと当たって居ても、寄り添う姿はあるんでーす


 ‥という理解に乏しき「短日」に思える点が、淋しげな余韻として小屋に漂うばかりかと

 如何にも、暮らし向きが良ければ、日当たり良ければ、
 女を変える男を変えるのが当たり前のような感触に思えてしまうのです。
 俺は、私は裏切らないなんて言ったって、ふるさとを変えるでしょ。(似たようなもんですからな)

 「その辺、安易すぎやしませんか?」と申し上げたいのでーす。

 そんなに誰とでも仲良くなれる訳ねぇのに、自覚がなさすぎでーす。

 そんなにザクッと昔を切り捨てられる訳もねぇのに、馬鹿ですか?
 そういうのが成り立つのは、人を人とも思ってねぇ輩の付き合い方なのでーす。
 それこそゴミのように付き合いを変えて、身内仲間だけでのし上がれば万々歳って趣です。
 ‥そんなのと親しくなりたいなんて願望は、それこそ非人間を冠に戴くばかりかと。



1-8)7

山眠る土竜の土の新しく        富士宮市・早蕨句会

冬国会もぐらの土の新しく 盛り放題や三分の二ら


 *土竜(もぐら)、盛り(もり)

 ‥山が眠ろうと、土竜の暮らしぶりにさほど差は無いように思われます。
 まぁそういう所で、どうにも何を詠まんとしているのかの風情がよくわかりません。

 そりゃ、農家なら、いつ時季になれば土竜が出るとかそういうニュアンスもあると思いますが
 それをこれで分かれというのは、ちょっと無理があるというか「無理!」


> まぁそこはさておき、タイミングとしてはバッチリかと。(土竜=害獣)




|冬ざれや不漁不作が高値呼び      富士宮市・早蕨句会

|冬ざれや不漁不作の押し続く ざる案ざる法ざる景気


 ‥「不漁不作が高値呼び」って、ただの常識のまんまでーす
 ここは「押し続く」として、近況の報告程度が精精です。


 で、そうなっている因果として、避けては通れない言い分こそ
 政治の取り決めた事であり、その結果‥
 世の中が豊かになってるんだか、なっていないんだか非常によく分からないというのを
 皆一様に「ざる」という訳でーす。


> なのに‥それでも、それを世界から見ると、「ミラクル!!」とか言っとりまーす
> またそれを見て、官僚が、成果成果と自慢げになるのも、志が低いからでもありまーす


 (低い方に右に習えしてりゃ、そうなるわな)

 でも〜、官僚を始めとしたお偉い様は、その程度の低い方から
 うんちくを仕入れて、あれこれと、自慢げに俺たちならもっと上手にできると
 自惚れにも、手掛けているつもりになっとるわけでーす。

 根本的に、程度の低いうんちくになびいて、どうにか焼き直すしかない流れというのも
 残念ではあるのですが、世界からしてみれば「ミラクル!!」なんですな。

 では、もう一度、口にしてみましょう。


> 世界が繁栄しないうんちくでも日本に持ち込むと
> それとなく世界から見ると「ミラクル!!」に見える繁栄をしてしまうのが日本なのでーす。


 「だったら、自分たちでゼロから組み立てりゃ、もっと先に行くだろうがよ!」
 ‥と思っているのはどうにも少数派。

 なぜそうなのかというと後ろ盾が無いと何もしないからでーす。
 下々にはやる気が大事とか言っときながら、自分たちはお墨付きがないと何もしないのでーす。
 ‥なにか粗相をやらかしてしまった後の、首が飛ぶのが怖いのでーす。


 自分たちで人生再起できかねる仕組みにしてあるから尚更にオロオロなんでしょうな。
 (辞めた家臣を採用しないように通達する体制体質は、江戸頃からの相変わらずと云う事です)


 ‥それでも、どうにかなり立っているように見えてしまうのは、
 (正確に言えば錯覚ですが)
 (長期的展望で言えば、確かに破滅コースですが)
 世界と比べてマシに見えてしまうのは、どちら側から見ても「ザル法」で成り立つからでーす。

 (‥そうで無かったら、とっくの昔に「ミラクル!!」なんてある訳ねぇ)
 (その辺、実に玉虫色に着飾っている訳でーす)


> ただの「ざる」と見下さずに、裏まで十分に理解すれば(空気を掴めば)
> それの適用範囲というのが隠れている訳でーす。


 ‥官僚と言えども、自分たちを完成したような善人とは思ってなど居ないので
 それほど、善において完璧になんて記す気概も無いという事の現れでもありまーす。

 ‥それを下々らがお馬鹿さんにも
 善人こそが、法を担い創るモノだと思い込んじまってるのが、哀れとしか言いようがありません。 

 その一方で、自分たちをどう見ているかと言えば
 これまた、完成した善人にあるなどとは見ておらず、そこそこの善人気取りでドヤ顔にいるのです。

 素直に、改善だけを要求すりゃ良いのに、改善案をひねり出して問えば善いのに、
 自分たちだって、馬鹿にされたら仕事する気にならない癖に
 わざわざ、ボロに扱って下さいと言わんばかりの反発の仕方しか知らないのです。

 ‥共闘すれば良いとか、「我が闘争」とばかりにハマっちまってるだけですな。
 ‥まぁ双方共に、善のなんたるかなど心得るところの無い同士です。

 それだけのことが繰り返されるばかりだと云う事に、どうにも気がつかないのでーす。
 それもこれも競争に成果こそが当たり前などと、思い込んでいるからでーす。
 (‥日本人がそうは思ってこなかったのに、右に習えしちまってるのでどうにも流されっぱなしです)


> 己を知らざる者が、真の意味で善に近づけるわけがありません。
> なのにどうしてか、己を知らないからこそ真の意味での悪にハマるのです。


 ‥自殺なんてのは、それの一つでーす。(目的が罵り合いなんてのもそうですな)
 まぁざっくり言えば、自分のことしか気にできない。
 もとい、それすらも面倒くさいと思っているのです。(つまりはそういうことですから)

 ‥欲とか自由とか、自らが手にしているように思い込んでいるようですが
 多くは、それらを自由自在に使いこなすためにある遠き道のりを前にして、座り込んでるだけです。
 そこには、座り込む自由、たまに退屈しのぎに暴れてみる自由だけがあるだけでーす。

 そこには、自覚無き姿が在るばかりです。

 大きな自由を見て、小さな自由を小さくしか見積もれていない姿が在るばかりです。
 そこに「差など無し」と思えぬ内は、所詮、塵芥なんですな。(そういう鏡似性ですから)



1-8)8

|熊手買ふ暖簾を下ろすつもりなく    静岡市・静岡花鳥会

|熊手欲し暖簾を下ろすつもりなく 北方四島神妙を喫する


 ‥縁起を担いで熊手なんかを買うわけですが
 熊の手をロシア外交に引っかけまして、なかなかタイミングが好いなぁと引っぱってみました。




|熊手持つ父先頭にリンゴ飴       静岡市・静岡花鳥会
|熊手持つ父の後からリンゴ飴      指摘



 ‥ネタの句は、家族でお祭りに出掛けた様子を詠んでるわけですが
 「リンゴ飴」の放り込みが、どうにも今ひとつ、光景としてよく分かりません。

 熊手は、持つとそれなりに嵩張ります。(大きさに比例して値段も張りまーす)

 今では、景気の流れに沿って、かなり小型なのも出回ってるようですが
 それにしたって、お父さんも熊手を片手に、もう片手にリンゴ飴も持っているのかなと‥
 (‥で、リンゴ飴は家族全員分を買って、各々が手にしているのかなぁと??)

 ‥どうにもスッキリしないので、指摘を示しておきました。


|熊手持つプーチン相手にチョコバナナ 四島帰属へ化かし合い


 ‥こちらは、ネタの句の言葉を入れ替えて、引っぱっております。

 チョコバナナの前身にバナナの叩き売りというのがあったそうです。
 それのバナナが大量に余ってしまったのを
 どうにかしようと工夫した結果、チョコバナナが発案されたそうです。


 ‥とまぁ、無難にまとめるとそういう話なんですが‥


 どうにも売れることに目星が立つと、さらに利益を上げようとして
 阿漕なことをやらかすのが、裏事情としてあったそうです。

 ‥わざわざ一括注文して、安く仕入れる‥でも保存が利かないから
 ‥バナナは傷み出す、でも、チョコでコーティングしてしまうからバレねぇということで
 ‥斯様なずぼらがスタンダードだった頃もあったそうでーす。(的屋としては、稼ぎ時ですからな)


> そういう意味では、りんご飴も同じに扱われていた時代も有ったように思われます。


 でも、りんご飴は外国由来の調理法、チョコバナナは国産発の調理法。
 ‥まぁ、そういう違いになると思います。

 ここでは、日本流のやり方で、どうにかしようとの目論みが有るんじゃ無いのかなぁとの
 含みを持たせて「チョコバナナ」を盛っています。

 (ちなみに、著生は、りんご飴もチョコバナナも未だに食ったことがありませーん)
 (この先も口にすることは無いように思われます!実に無縁の食い物でーす)



> うた詠み終わります、ありがとうございました。
posted by 木田舎滝ゆる里 at 17:22 | Comment(0) | 名句にポン/2016 | 更新情報をチェックする
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