↓6)向宜詠吟.2017/02/25
|初御空富士凛と聳てり 静岡市・SBS学苑パルシェ校「すんぷ俳句のひろば」(2-17)
|西空に満月残し初日の出 沼津市・東部葵十期俳句会(2-17)
|富士ましろ凛と向き合う初御空 西に残月東に日の出
*聳える(そびえる)下二[そび・ゆ]
‥「そびえてり」、意味不明です。それを云うなら「そびえたり」です。
どうしてそうなった?‥書き起こし(編集側)の脱字でしょうか‥
「そびえて居り」の省略形のつもりなら踏み込みすぎです。
(動詞を意味不明の助動詞風に格下げしてどうするんですか!?)
(俳句詠みには、どうにも無謀な省略表記が多すぎる)
‥それにしても、「富士が凛として聳えている‥」
ベタすぎるというか、ストレート過ぎるというか、それはそれで悪くない姿勢であるにせよ
対象が対象だけに、上から目線にも見えてきてしまう所は痛いところです。
「富士の山は、誠以て立派である。」
‥普段から斯様に人に説く御仁は居りますまい。(まるで偉そうです)
この句はそれと同じことをやらかしていると‥(しかも脱字ともなれば、倍に恥ずかしいのです)
‥「西空に満月残し」、古来よりそれを「有明の月」もしくは「残月」と表現していますが
それにしても、満月にあることが前提になっているわけではありません。
さすがに、満月のまんまるを維持して見られるかは、太陽との角度からして想像し難いのです。
仮にその様な類い希な光景を目にする機会を得たというのなら、
それはそれで‥「この程度の詠みで良いんですか?」‥との見られ方がされるかと。
> というところで、まだまだ推敲過程の二つをドッキングさせてみました。
‥いわゆるアレのパクリにも見えますが、富士山から見た正月の光景としては有りです。
それであれば、富士の山が凛とし直す姿勢も改めて有り得る感覚ですし、
元日の御空に、三方相対した光景が如何にも互いの挨拶回りの姿に思えます。
誰だって、姿勢を正してしまう初御空ということです。
1-6)1
|街燈の幽けき灯りともりなば舗道は時雨に濡れてひかりぬ 沼津市・椎の木短歌会(2-18)
‥映画のワンシーンを思い浮かべる掴みです。悪くありません。
しかしですね、「幽けき」の印象・盛り方が余りにも普通です。物足りていません。
もっと舗道との関わりに注意深くても良いように思います。
だってね
その「舗道は時雨に濡れてひかりぬ」は、雨が止んでる様にも見えますからね。
それに対しての「幽けき灯り」、しかも「街灯」限定です。
人も車も少ない通りであるなら、その舗道にしたって
‥「濡れてひかりぬ」ってのは
舗道というよりは、風化して凸凹したところに水たまりがある様子です。
水たまりが光っている様ということになってきます。
> それにしても、それは誰が見ている光景なのでしょうか?
> もう少し、人け(生活感)が感じられても良いように思います
|バス通り弾く時雨を灯したる幽けさ描き去りゆく車影
|バスを待つ時雨に募るしじまほど舗道濡れたれ様々な思い
‥時雨時の薄暗い中、バス停で待っているだけでもか細さは十分に感じられるところです。
そこを「幽けさ」と大げさに盛ってみたところで、さほど違和感には成らないでしょう。
(違和感にならないように、構成し直すのです)
1-6)2
|欲望を抑えるために鬼を飼う 伊豆市・川柳ともしび吟社(2-21)
‥これが無駄に面白く思いました。
さてどう料理してやろうかと‥
(まぁそのままを使うのは諦めましたけどね、さすがによく分かりませんので)
|欲望にがっぷり四つ鬼の声 もっと効率もっと売上
|欲望も恐怖で煽れば逃げりけり にんまりしとけ客の前
|売上ににんまり笑って四股を踏むそんな余裕の世情失せ
|希望持て希望を持たせて商いよ やや無理っぽさも夢の内
|無理すぎるインチキ流行り鬼城とす やっぱ駄目でしょ夢落ちは
|本当を言い始めると青くなる真面目ばかりにバブル有り得じ
|うはうはを味わいたくて出し抜きたくて実のところは嘘ばかり
|所詮世間は鬼と「鬼を飼う」心に鬼ぞとDQN増え
|いつの間に真面目も鬼門に追いやられ 買わない鬼になりにけり
|欲望を抑えて問うて鬼選べ 良きものだけのみの地獄かな
‥良きものだけしか生き残れない。それもまた地獄の一つの形と云うことでしょう。
宇宙に神が存在しないなら、天国もまた存在せず。
つまりは、どこまで行ってもお互いによる「いいわいいわ地獄」らしいという事です。
> どっちの「いいわ」になるかはあなた次第!!
> どんな「いいわ」を選ぶかもあなた次第!!
> 如何なる「いいわ」に参加するも作り出すも、私たち次第なのでーす!!
1-6)3
|寒空や仏の里の情にふれ 沼津市・東部葵十期俳句会(2-17)
|湯豆腐や遍路の里の恩にふれ 雪降る道を凌ぎたる宿
‥ネタの句の「仏の里」とはなんじゃらほい?
ググって見たところ、「かんなみ仏の里美術館」と云うことのようでした。
まぁ沼津からちけえし、見に行ってきたのでしょう。
‥って季節感も乏しいと言うことで「寒空」のようです。
まぁ良いようなそうでも無いような、なんかこういくらでも手直ししたくなる空気満載です。
(着目としては、目一杯に頑張ったんじゃないんでしょうかね)
> そこでまず
季語を湯豆腐に変えてみました。|湯豆腐や仏の里の情にふれ
まぁ悪くない向きに思いますが、どうにもそこは「京都やろ!」と
|湯豆腐や祈りの都の情にふれ
中七と下五で字余りです。そこで|湯豆腐や古都の‥って(もはや原型ないやん‥没)
ということで気持ちを変えて、ここは「遍路やろ」
しかし、いくら遍路でも湯豆腐は出ないと思うぞ、あるのか?
昔はあったかも知れないが、今時分はどうにも胡散臭いというか無理があるような。
> そこでふと気がついた
> ‥どうせ創句なんだし、胡散臭さには胡散臭さを組み合わせれば良いんだよ。
‥雪の中のお遍路。有り得ねぇ。無理でしょ。(今や自殺行為っす)
だからこそ有り、そんな馬鹿に情も湧くだろうと。
だって基本、遍路は修行であって観光では無い!‥修行の心意気こそが本筋でーす。
(なるほどなるほど、これが日本人の基本的な琴線性ということのようですな)
(なんだかんだゆうて、未だに人生修行道中!‥それらしく生きんしゃいという事の様です)
(‥ああ、好きだけどめんどくさい。面倒くさいとしか思えないのが今の世の中だと思う‥)
1-6)4
|つわぶきや庭の一隅照らしおり 島田市・新俳句人連盟静岡県支部茶の花島田初句会(2-17)
|石蕗や庭の一隅照らしをり 世捨ての風情良かれ悪しかれ
‥どうして石蕗の詠みが多いのか分かりませんが多いですね。
華やかなお花のイメージとはまったく異なって、地味な部類のお花さんです。
それこそ雑草の部類に近いわけです。(雑草と言えば、タンポポもそうですが)
そんな雑草らしが、冬ざれの庭に咲いていました。
まるで、托鉢に来た坊さんが家の前に立って催促しているかのような趣です。
気の利いたことでも口ずさんで帰って行くなら、こちらも学びようもありますが
そこは、石蕗は花ですから、ニコニコする向きにあるだけですが‥
善いんだか、化かされたんだか‥その辺、どうにも煮え切らないのが現代社会の損得勘定かなと。
でもだからと言って、石蕗の良さは冬ざれだからこその味わいです。
‥そこを春夏秋の花と比べろって方が無理というモノです。
> 斯様にも、春、夏、秋と可憐な花を見ては、
>「競争社会」「能力社会」‥それで世の中を看破しているかのような無知はどうにも好かん!
> 対照的に言い放つなら、「創育社会」ですかね、上手に育てられる者こそが本当の能力者!
偏差値高かろうとIQ高かろうと、人を育てるのが下手くそなら下と言うことです。
「道徳」と、もっともそうに掲げてみても、半分は妄想的ですし、
兎にも角にも、育てるのが上手いか下手かはある程度客観性が保てる訳です。
‥そもそも育てるという事自体に実績を求められても居るので、机上の知識に偏りようがありません。
でも、あれですね
草木を育てるのが上手でも、人の扱いやら付き合いともなると下手も多勢です。
その辺実に様々です。結論からいえば、ドングリの背比べです。
‥所詮、己を育てられるのは、己だけですから。
‥なに偉そうに誰かを育てたとか色付ける必要があんねん??
お前ら阿呆やろ、本当の意味で能力の差を考えたことないやろ、だから欲張れるんよな。
そこにあるのは能力の差では無い、心境の段階の差っす。
段階が下のくせに、段階を上に引き上げられるわけがないん。
「ちみたち、そこんところわかってんの?」
> 教育に成果があるとしたら、進化し続ける(自然体)師の背中を追うという事だけだよ
‥マンネリ授業しか出来てない段階で平凡っすよ、平凡(授業の受け方も同様でーす)
‥マンネリしか口にしない資本主義の限界がそこにもあるわけでーす
‥それを、世間一般にはレールと表現しちょる訳っすけどね
1-6)5
|母子ともに温もりあったおんぶ紐 浜松市・浜松川柳クラブ(2-17)
|母と子の温もり伝うおんぶ紐 父には抱かぬ是の追憶
‥ネタの句の詠み方では、どうしたって無理があるっす。
「おんぶ紐」は温まるための道具ではありません。
そんなんでどうやって翻訳する気なの?(おかしいだろうが)
‥母ちゃんの方が稼ぎが上だからと、オヤジが子守役を買って出る時代。
まぁそれぞれの家庭の事情なんて知ったこっちゃないんだけどさ、
従来的に、母と父の差がどこに有ったかと言えば、「おんぶ紐」の距離感だよな。
施設に預けたまんまの親子の事情にしたって似たようなモノで
‥その辺の距離感開きっぱなしにも気がつかずに
私が産みの親ですとか、勝手すぎるにも程がある。
> 多様化の本質って、実体、女子の無能化・無気力化とも言えるよな。
> 実際そうだろう。自信の無い奴はどちらかというと女子に多いような‥それがスマホ時代。
‥今時だとおんぶもできねぇから、抱っこ紐だしな
‥育てる自信が持てない時点で、次点でしょう(女子に期待できることなど何もねぇ)
‥男の稼ぎがどうのなんて関係ねぇだろう
‥女子のそこの育てる気概・器量が乏しいなら、それこそ捨て置けってもんだからな
ハッキリ申し上げれば、自分で一通りこなす気概に疎い女子程、男に期待しているのが実際だ。
野郎に何ができるってんだよ、期待する方向が音痴すぎる。
どうして女子同士で成り立たないの?、昔はそこに形があったのに、現代社会はそうで無い。
‥見れば見る程に、ちぐはぐすぎて開いた口が塞がらないのだよ。
> 所詮は、男社会の下に転がって、ドングリの背比べの女子が鼻高々に気取って
> やってることは男社会の搾取同然なんだから、なんちゃっても良いところだよな
‥本来の女子力は、全体性。全体観。公平、横の繋がり。
そこを個の女子力にすり替えるから、個性性で以て、男と比較して終わりと。
そこにあるのは、個の評価。能力差、縦のしきたり。男のそれと何も変わらん。
男は女に、かような女子力なんぞ何も求めておらんのだ。
他にどこに女の方が能力的に男より突出していると言うのかね!!
女を束ねられる能力を持っているのは、女のみ!
それは、男のやり方では成り立たないのだよ、そこを解っとらん女子力なんぞそれこそ糞便器だ。
> 良いかね、男社会であっても、能力についてくるのは全体の三割だ。
> その辺、女子はどうだね?、どんどん多様化して、まとまりを欠くばかりだろう。
> いいところ一割だ。
> 男社会についてくる女子は一割だ。その一割に何ができる?
> その一割にしたって、精精が良家の女子ばかりだろう。ふざけるなっての。
そんな女子どもに、また下々の女子が、下を自覚した形で群がるのだ。
‥まぁそんな構造だろう。昔の村社会とは大違いだと申し上げておこうか。
1-6)6
|道場にあふれる気迫淑気満つ 静岡市・SBS学苑パルシェ校「すんぷ俳句のひろば」(2-17)
|道場にあふれる気迫淑気満つ 二日空けての初稽古たれ
‥挨拶回りもせずに、正月早々朝稽古なんて、物好きな学生ぐらいだろう。
まぁ良いとこ三日目なんじゃないのかな。
挨拶は初日に済まし、二日目は酒を抜き、三日目に初稽古。
‥ああ、やだやだそんな武道家な正月。
(それこそ、武道家を志すってんなら有りだけどな)
|淑気満つ千年杉の一宮 静岡市・SBS学苑パルシェ校「すんぷ俳句のひろば」(2-17)
|淑気満つ千年杉の一宮 勢い余り宮な潰しそ
‥ググって見たら、千年杉の一宮とは
「若狭彦神社・若狭姫神社」という場所になるらしい。
見てると本殿らしきにあるうしろの大杉が、ぼってりと太く
如何にも、そのままさらにニョキニョキと生えだして
社殿どころか宮全体まで押しつぶさんとして大きくなるんじゃねぇのかなと‥空想しちまった。
> ‥「宮な潰しそ」の意味は
> 東風吹かば 匂ひおこせよ梅の花 あるじなしとて春な忘れそ
> をなぞらってみました。
‥日本の御神体といったら、列島そのものだからな
その気になったら、そりゃ、何かあるだろう。
「痛いの痛いの飛んでいけ」って、枠に当てはまらないように心掛けないとな。
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