↓6)向宜詠吟.2017/04/24
|空を射す阿修羅の指や緑立つ 沼津市・万年青大学「俳句A教室」
|闇さらす阿修羅の板や松笑う六月解散早う早う
*緑立つ(みどりたつ)‥松の新芽(松の芯いわゆる花)が勢いよく芽吹くさま。(晩春)
‥松の新芽(成長すると松ぼっくりが生る)なんて意識したことねぇ
そりゃ昔は、松と言えば、薪集めの注目一番っすから
新芽を気にするぐらいは当たり前のことで、季語にあってもおかしくねぇ。
でも、「緑立つ」ってのは、
松明(たいまつ)の当て字センスと比べても、どうにもピンと来ませんな。
(で、いつ頃の言葉よ。室町ですか?、江戸ですか?、明治ですか?)
‥掛詞で考えても、「松笑う」とか、やってくれないと
(伸びると、風になびいて曲がってくようだし)
> ‥ところで、ネタの句の着目がまったくよくわかりません
> 「阿修羅の指」と「松の新芽」と何の因果があるんすか??
松の芯が伸びて曲がったのを、阿修羅の指に例えましたとか‥そりゃマンガすぎるだろう。
‥つうことなんで、発想を飛ばしちまいました。(おまけ)
|天を突きラオウの拳死に立つる 一片の悔い得じ勝手漢
*勝手漢(かってかん)
‥ラオウ(北斗の拳)なんて、好き勝手に生きてただけのようなもんなんだからさ
‥それで悔いがありますなんて、口が裂けても言えねぇだろうがッ
‥権力手中にして、悔いがあるなんて、それこそ権力得る資格無しの劣等生だぞ!
‥信長みたいに、「いつ死んでも好い」ぐらいの図太さと強かさで上等だッ
(つまり、ラオウとしては普通の行動。格好いいなんて騒ぎすぎッス)
|春風に少女は髪を靡かせて 焼津市・千草句会
|春去らんオスカル瞳を靡かせて 抗うよりも衛らんと
*靡く(なびく)
‥ネタの着目は、画としてはバッチリだろうけど、まぁ整っていようと平凡だよね
‥つうことなんで、こちらも発想を飛ばしたよ
それにしても、世界のオスカルさんには申し訳ありませんが
(オスカルファン(ベルばら)はどうでも好い)
> 「オス化る」「オス狩る」だよね。
‥いやぁ、良く整った女子の肉食化路線の筆頭だよ(改めておでれぇた)
‥オス化るしてるくせに、護らんとしているのも、どうにも「お姫様」もとい「お姫様願望」だし
‥いやぁ全く以て、フランス革命って、「庶民にもお姫様の暮らしぶりを!」ってな感じっス
でも露と消えたんだよね、お姫様もといお姫様願望が‥と言う筋書ですな。
(どうにも、現実路線での喩えとしても、その辺に自覚があるように思われます)
(お姫様願望なんて‥無理、無駄、カースト上等!てかッ)
1-6)1
|真鶴や北へ一斉春近し 焼津市・千草句会
|鶴帰るV字の列の影遙か 名残惜しみつ 明け立ちて尚
*鶴帰る(つるかえる)‥春、北方へと飛び去るツルのこと。(春)
*鴨帰る‥野営池に固まっているので、北への出発もさぞや豪快にあるように予想される
*雁帰る‥夕刻遅くでも飛んでいる光景が・・・(鳥目じゃねぇのかよ??)
*白鳥帰る‥野営池の鴨が飛び去ったあとから‥?(つがい単位?)
‥「北へ一斉」、どことなく聞き慣れない新鮮さを思わせはしても
どっこい、「鶴帰る」と盛れば、織り込まれておりまーす。
‥「一斉」と強調させてみようと、規模は、どっちもアバウトだし
‥真鶴(冬)
‥「北へ一斉」(春らしい言い回し)
‥春近し(どうにも晩冬の響き)
> ここまで言葉同士の季節感がバラバラでは、俳句としては名乗れません。
鶴の集団が、どのぐらいの規模で、どの時間帯に帰るとか、まるでわからんのだが
まぁ鳥目だろうし、帰る気あるなら、そりゃ朝の出立だとは思うのだが
‥鶴にしたって、餌づけ狙いのばかりじゃねぇからな
‥ここでの「一斉」は、如何にも、餌づけ頼みの鶴たちのお帰りの趣かなと
> それにしてもあれだな、鶴は、帰る里(方角)の同じ同士が肌でわかるのか?
> 野営地ごとに、集まるのを待ってたり、そこから分かれたりもしてそうだな‥
> それとも飛行中に、飛行同調するだけか?
(この手の渡り鳥って、コミュニケーション能力相当に高いんじゃねぇの‥)
(普段の行動は、つがい単位なのに、こんな時は人類より立派に見える‥)
|緑摘む庭師の脚絆凛として 沼津市・万年青大学「俳句A教室」
|剪定や脚絆の下に冬は散り 花の見頃待てる庭へと
*剪定(せんてい)、脚絆(きゃはん)
*緑摘む(みどりつむ)‥三〜四月頃、松の若芽がぐんぐん伸びる。
そのままにしておくと、木が弱ったり、枝振りが悪くなったりするので、
摘み取る。(春)
‥「緑摘む」も、松絡みの季語ってか??
でもなんだ、自然放置の松は、そうまで剪定しないよな。
そんなことしたら、松ぼっくりが見当たらなくなるばかりだろうよ。
じゃ、なんで庭にある奴は弱るんだ??(枝振りが悪いなんて見た目だろう)
‥やはり根付きの差なんじゃねぇの
‥自然の奴は、養分を得られる場所に自ら根を張るわけだが
‥庭木ともなると、そんなの人間の勝手な感覚で植えられるだけだからな
‥種の頃から養分を得る上での順応というか、吸収効率の差で鈍いんだろう
‥野菜にしても、根付きの差で、ウマい・マズい、丈夫かどうかに差が出るそうだし
‥人間だって、しょっちゅう引っ越しばかり繰り返していたら、複雑になるからな
> それにしてもよう、
> 「緑摘む」なんて季語では、自然に申し訳が立たないとは思わんのかね?
(そもそも、剪定するような庭を持ってるのなんて富裕層前提だし)
(その庭の松のいじりが、「緑摘む」‥縁起担ぐにしたってダメダメだろう)
(誰が考えたの??‥ハッキリ申し上げまして、違和感しか涌いてきませんな)
まぁ、概ね「剪定」で同義だし、「緑摘む」なんざ季語として認められません!!!
1-6)2
|窓越しの光まぶしく春兆す 焼津市・千草句会
|窓越しの日当たり短く兆しあり 森友疑惑にあわてたれ
‥「光まぶしく」ってのは
どちらかというと「初夏」以降の夏の雰囲気かなと。
少し考えれば、それを言うなら、窓越しから差す光が短くなる方だよね。
(日の軌道が高くなるから、窓から差し込む日の長さが短くなる)
‥「光が短くなる」「日当たりが短くなる」「春の兆し」??
おう、まさに、ピッタリの状勢が3月にあったじゃねぇの
というところで、当てはめておきました。
> 「痛ぁあああ」‥こんな風に、ビシッと一発で詠めたら、そらぁ格好いいけどね
> なかなかそこまでは、無理というか、俳句眼としても鋭すぎっすよ!(恐いぐらいだよね)
‥ちなみに、この場合の「窓」とは
Windowsを始めとしたOSの窓の意も兼ねています。
今やすっかり情報の窓口っスから。
(はい、と言うことで、トップに戻って復唱してみましょう)
|闇さらす阿修羅の板や松笑う六月解散早う早う
1-6)3
|子等の声春風に乗り弾んでる 焼津市・千草句会
‥ネタの情景がどうにも「どこの子等ですか?」と悩ましい
さらにその「声」をどう解釈すりゃ良いのか??
‥「春風に乗り弾んでる」だけですからね
どうにも、抽象的、感覚的すぎるのです。
「弾んでる」がポイントだとしても
‥運動か、音楽か
遊園地かも知れないし、川原で野球大会かも知れないし、
教会で賛美歌かも知れないし、小学校で進級式かも知れません。(まったくの不明です)
> ということで
> ‥小学校での進級式にして、ネタに沿うように詠んでみました。
|風たわわ児童の歌声弾むかな 校歌を胸に春ぞ始まる
(‥と言っても、もはや昭和の風景らしいぞ)
*風たわわ‥春風の心地良さに、気分が陽気になる趣。(春)
ふふふ、勝手に春の季語に想定。(取りあえず想定です)
‥それにしても
戦後昭和は、とても集団でメルヘンだったんッスね!(平成は雰囲気がかなり違うようでーす)
↓こちらが平成の学級カーストの心持ち(‥たぶん都会寄りだとは思うのだが)
|クラス分け春のカースト胸に秘め 校歌もそぞろポジション用意
‥いつ頃からそうなんだ??
それにしても狭い世界観でやりあうのが好きな世代という事かな??
(カードバトルなんて、如何にもそれっぽいし)
(強いカードを持ってる奴が上みたいな‥)
(‥あの手のアニメに、そんなにも暗示効果があるのかどうかは知らねぇけど)
そのうち、イジメどころか、「奴隷」と呼称しはじめたりしてな
そんな流れを、見て見ぬふりしてるんだからさ、
そりゃ、文科省を始めとした教育界の程度が知れるというもんだよ。
それで税金で、のうのうと暮らせるなんて、
詐欺に泥棒どころか、「テロ工作員」レベルだよね。
(人権保障の礎が揺らぐんだからさ、憲法違反でもあると思うよ)
> 教育界に於ける教育上の見て見ぬふりは、テロ行為に等しい!
(そもそも、その時点で、教育者失格とした自覚が無いと来たもんだ‥)
(自衛隊以上の税金泥棒って呼んでやんなきゃ、自衛隊員のガッツと釣り合わない)
‥いやぁほんと、インチキ商売にも
のうのうとインテリこんでるじゃねぇか!!!、組畜がッ!!!
*組畜(そちく)‥@日教組にへりくだるだけの教師群。
A自分自身で解決力を持たざる教師。
B学級カースト最下層の呼称。(想定)‥こちらから想起する意図なし。
*組蓄 組みにしたバッテリーの呼称。(想定)
1-6)4
|若緑鳥の地鳴きのここかしこ 沼津市・万年青大学「俳句A教室」
|春の山鳥の地鳴きのここかしこ 踏み入る奥に命のありて
*若緑(わかみどり)‥松の新芽のこと。晩春、枝先に十センチから三十センチの新芽を直立させる。
まっすぐ空へ伸びるさまをとらえて緑立つと言う。
‥おやおやこれも松の季語かよ。(どうにもこうにもピンと来ねぇ‥)
出所に『花火草』寛永13年(1636年)とある。
当時の「緑」と言ったら「松」、燃料確保としても兎に角、松。
(ふむふむ)頭じゃわかっても、風景が思い浮かばない。
あと、屋根材に、「茅(かや)」なんかも植えていたそうだ‥
概ね、松と茅で面積を占めている山の光景‥(わからん)
浮世絵でも、松を
大きめに描くには描いてあるけど、マンガやアニメみたいに木が一杯にあるようには描いてない。
(さすがに彫りと刷りの限度を見越しての画なんだろうな)
でも、よく見るとほんと松しかねぇ‥
大きなクスノキとか神社によくあるのに、まったくのノンタッチ。(なぜ?)
まぁよくて杉の木らしいのを見かけるかなって程度。
それだけ、緑と言えば「松」だったんだな。
> さて、肝心の句は、松についてどれだけ詠んでいるというのだろうか?
> どう見たって、鳥の句である。どこに松♡ラブの綴りがあるんだよ‥
緑があるから鳥も居るにしたってさ、松だぜ松。
鳥からして見れば、春には、腹の足しにならねぇだろうし
隠れ家、休息するにしても、止まりずらそうだしな。(大型の野鳥専用っすよ)
「ここかしこ」が、若緑(松)にまで掛かっている風には、まったく以て思われません。
空気としては、どうしたって「春の山」かと。
|春埃絵筆を運ぶ散歩道 沼津市・万年青大学「俳句A教室」
|春埃絵筆を求め散歩道 手直し
*春埃(はるぼこり)‥春になり乾いた地面から風で舞い上がった砂ぼこりのこと。(春)
‥いやぁまぁ絵描きの気持ちを考えれば
埃の少ないところを探して歩きました‥ってのはわかるよ。
でもねぇ、あんたがここに示さんとしてるのは俳句なんだからさ
‥「運ぶ」じゃねぇだろう
‥「散歩道」との兼ね合いを考えれば、どうしたって「探す」の意でーす
> さて、ここで問題です。
手直しの「絵筆を求め」は、よく見ると三段切れの様相に思われます。
ところがそうでは無いと説得できる見方がありますが、それは何でしょうか?
|春埃絵筆を求めさまよえば春は鑑賞是に尽きむ
‥こちらが三十一音の場合になりまーす
どっちが好いかなんて、好みの差の範囲でーす。
> では、問題の解答です。
‥「求めむ」の「む」の省略形とした言い分になります。
連体形(助動詞)で、接続されていることを前提にすれば、句切れとは見なされません。
(どちらかと言えば、字余り)
ここを四段活用と同じに考えて「求む」としても、下二段活用なので終止形止まりです。
終止形でも句切れの扱いということになり、ちょっと攻めにくいところですが、
助動詞「む」を省略した形だからと割り切れば、「まぁ良いか」と思えるわけです。
(省略形と考えれば、字余りなし‥なーんてな)
1-6)5
|歩一歩春の幼子両手上げ 焼津市・千草句会
|吾子立ちて春の一歩と両手上げ 手直し
*両手(もろて)
‥着目はたいへんに宜しいようですが
「春の幼子」ってのは、何??‥どうにも中途半端です。
そんなやっつけ風に表すほどなら、「吾子」×「春の一歩」っす。
|幼子の春の一歩や両手上げ おいでにとびこむ母の胸に
‥「幼子」の盛り方では、どうしたって客観的なのです。
三十一音と比べてみれば明らかですが、
客観的でしかないがゆえに、それがどうなったのかを示す必要に駆られるのです。
(でないと、文としても整ってきません)
その見方でもって、ネタを改めて見返してみると
‥動きを見せてから、手を上げましたよと、示していることになります。
でも、歩き始めの赤ん坊なら、
その場でバランスを取ろうとして、両手を上げてから動き出すのがパターンです。
歩いて来てから止まる場合にも、それは見られるわけですが、
‥着目としては二択だったと言うことです。
1-6)6
|囀や長き廊下の奥の院 沼津市・万年青大学「俳句A教室」
|初音得ず長き廊下の大奥に三千人を並べても
*初音(はつね)‥鶯の別称。
‥ネタは整っているような、整っていないような
普通に読んで、平凡な趣です。
「奥の院」というのがどうにも曖昧です。
どうせならもう少し具体的な名称を盛り込むべきです。
そうになくても、
「奥の院」には、○○な俗語の意もあるので、どう見たって下ネタ詠みでーす。
> ‥なら
斯様な廊下は、やはり「大奥」の廊下しかねぇだろうとなりまして
三代将軍・徳川家光のトホホな心境で詠んでみました。
ブロマイド写真どころか、実物で三千人は居ただろうって話なのに
ストライクゾーンが狭すぎて、好みのタイプがなかなか見つからなかったという話。
三千人つたら、ちょっとした地方市内の同年齢女子を全員掻き集めても
一人も惹かれる女子が居ねぇって程の割合でーす。
「ありえねー、味見したくも成らなかったのかよ‥怪物だな、もとい大物か‥」
|空気より便利と子等は街に住み 静岡市・静岡川柳社
|空気より利便と子らは都市暮らし 集う事情ぞ不和二乗
*二乗(じじょう)
> ‥「便利」か?「利便」か?
「便利」ってのは、主に道具に関して用いる言葉で、
交通や暮らしぶりに関しては、通常、「利便性が良い」という風に用いまーす。
「利便」の方が、「空気」の意味する想定と比較して、適当な響きかと。
‥それにしても、「都市部に集まる事情」VS.「不和二乗」
‥なかなかナイスな引っぱりだな(ネタの着目があってこそなんだけどさ)
> うた詠み終わります、ありがとうございました。
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