↓8)向宜詠吟.2017/06/12
|まだこの世未練があって歩をのばす 浜松市・浜松川柳社いしころ会(6-9)
‥ネタの詠みっぷりには、おったまげました
しかしどうにもまだまだピンピンしていて死にそうに見えてこないのが
「未練」不足を思わせます。(そこが、もう一つかなと)
と言うところで
満身創痍に見えるようにリ着目してみたところ
外地に飛ばされたかつての日本兵の無念の詠みになりました。
|まだまだと未練のありき這いずれば もげても帰らむふるさとの陸
*陸(おか)、飯(めし)
‥「もげても帰らむ」
そういえば、そんな御仁で超有名な方が居られましたっけ
|まだまだと未練のありき這いずれば もげても帰らむふるさとの飯
‥二首目は、故・水木しげる氏の場合ですが
一文字違うだけで、まったく死にそうに見えてきません。
(皆さん、食い意地も張りどころ次第ということでーす)
1-8)1
|咲くまでは苦労は言わぬ野辺の花 浜松市・浜松川柳社いしころ会(6-9)
|一年草今日という日を確と生き 浜松市・浜松川柳社いしころ会(6-9)
‥どうにも着目に詰めの甘い二つの句を、サクッと合体!
|野辺の花 今なる日々を確と生き 天地と共に祈りほほ笑む
> ‥あら不思議
> 私たちが何気なく野花に癒されているのって、そういう事だったんですね。
|皺の手で蕨折る音里の山 焼津市・千草句会(6-6)
|皺の手で蕨折る音里の山 昔も今もそのままの侘び
|侘びを食む命はいつも大地より 芽生えし精をいただくばかり
*皺(しわ)、蕨(わらび)、侘び(わび)
‥ネタの日常ぶりが
さり気なく「皺」に集約されている趣に脱帽でーす。
‥ここでの「侘び」は、感謝の意です。
昔は人口密度も低く、過当競争も無かったので、身近な大地より日々の暮らしを得るのが日常でした。
余計なことをさほど考えなくても好い代わりに、冬との対峙が一大テーマにありました。
人口が少ないとしたバランスが、冬を乗り越えるとした一体感をより身近にさせたのです。
それはそれで、お互いの心に、穏やかさを漂わせた暮らし向きにありました。
> ところが‥今や、共通とした身近に迫る危機感と言えば
> 政治です。独裁色です。そこに縛られたままです。(冬を乗り越えたとする達成感も見られません)
その裏付けこそが、競争賛美ゆえに引き起こされてあるというのに
ブランド依存に、ネームバリュー依存ですから、どうにも一体感が望めません。
(大手企業群こそが、競争賛美ですから)
人生の運不運に差があるとしたら、お互いに、感謝の向きがどちらを向いてあるかです。
今や、それの積み重ねが、どれほどの差になるかなんて、それこそ誰の目にも映っておりません。
> お互いのそこの差を知りうるのは、それこそ神の如きでしょう。
‥「感謝」で一番なんて、それこそ自惚れの世界です
自惚れ云々が、感謝の帳消しになるってのだけは誰の目にも明らかです。
(そちらの方の積み重ねの方が、どうにも大きいようですな)
(で、プラスには自覚があっても、マイナスには自覚が無いなんてぇのが人類の相場でもありますな)
そんなのはどんなに頑張ってみても、嘘の積み重ね同然です。
汝への苦しみ・罪悪感・恐怖心に跳ね返ってくるのが当然の流れでしょう。
‥今時なら、お得が好いだなんて思考からして、そもそもにして危ういのです
それだけ相手から奪う形にしかなりえませんから‥
相手がくれるからとは云え、そこに甘えるばかりでは、加減を見失うばかりでしょう。
> 感謝が偏るってのは、感謝の一極化の構図でもあります
私たちは、ブランド好き・ネームバリューかぶれですから
日常的にそれを巻き起こしています。それってつまり、以下その他省略に対しては不遜な訳です。
斯様にも、プラスには自覚があっても、マイナスには自覚が無い‥
それの鏡似性が、あっちこっちに見られるのです。
‥感謝より自惚れが勝っている‥
それが冷静に見ての、私たちの暮らしぶりなんですな。
天地への感謝があろうと、そこらの未熟で大きく失しているのです。
それでもまだまだ競争こそが人類の希望などと‥過半数がほざくんですから掬いようがありません。
(競争なんて、お互いに生活が懸かっては、不遜の増幅装置なだけです)
(まずは、生活の奪い合いにならない形での競争とやらを模索すべきかと)
> 天地にまさるものなし、それで良いはずです。
‥競争を嗾けている連中なんて、そこが許せない変人ばかりです。つまり不遜の固まりです
‥不遜だからこそ不遜を撒き散らすのです。(インチキだってなりすましだって何だって仕込みます)
‥結果、勝ち組を演出するばかりでしょう。謂わば出来レースが概ねの真相ということです
要するに、誰もが抱く政治への危機感(不公平の継続感)の裏付けがそれだったというわけです。
そこに日々の暮らしの基準を合わせてしまっては、幸福感なんて増幅するわけがございません。
(感謝の気持ちからして、帳消しになりやすいわけですから)
> 感謝の気持ちの維持できる暮らし向きは、それだけで至福と云えるのです。
‥まぁそれにしたって半分は思い込みです
人それぞれのそれがあって始めて感謝も、多様に成り立つのです。
思い込みのすべてが幻想で空しい‥とばかりに解釈するのもまた無意味(偏見)なのです。
されど、少なくとも、そこに排他的偏見が紛れ込んでいれば、それの感謝は偽物ということです。
|傲りとは感謝の相殺花筏 見るも杜撰な世の斜陽
1-8)2
|きらきらと稲穂輝く故郷の田 浜松市・浜松川柳社いしころ会(6-9)
‥ネタの句は、ずばり現地不在です
ふるさとの風景に思い入れがあるようにはちっとも思えません。
どう見たって、ただの記憶の印象整理です。
|きらきらと稲穂自慢やおらが景 注目されずと老い手放せば
|若者は田畑を潰し家建てて 土建は森を捌いて道に
|この先の受け継ぐ土は贅の骨 誰ぞ鍬振るそれこそ不毛
|次世代の性根の弱さ思う度 譲ることなどおいそれとできね
‥農家の子だか孫だか知りませんが
大いに、リ着目ほどに差があるはずでーす。
> でも結局
自分の代で次々と、農地を潰すハメに成っていると‥
それに、悪ノリしているのが若い側に成りますな。
(今や農地を潰してまでマイホームが欲しいなんて、悪ノリでーす)
|生き方のダイヤ改正道の駅 浜松市・浜松川柳社いしころ会(6-9)
|繋がりのダイヤ改正道の駅 顔さ見えての汗の甲斐かな
*ダイヤ(ダイヤグラムの略)
‥ネタは、面白いところに着目がありますが
「生き方」ではピントが合っていないなぁと思いまして、手直ししました。
‥上五「生き方」では
どうにも自分の都合しか見えていない空気でーす。
それでは道の駅の魅力を何ら表現できていません。
(そげなピントずれで、農家に人が集まると思ってんの?)
(それでなくとも土建と並んで、休憩時はタバコ臭いイメージしかねぇのに)
‥人口の半分は今や嫌タバコ派です
‥残りの半分にしても、できればデスクワークの空気でーす
‥タバコ絡みで、農家も土建も終わりつつある気配が漂っているように思われます
|子ら帰りひつそりとせる里若葉 静岡市・SBS学苑パルシェ校「すんぷ俳句のひろば」(6-9)
|子ら帰りひつそりとせる若葉蔭 ひとりの肩荷下ろす気もなく
‥ネタの「里若葉」の括りでは
どうにも印象が釣り合っていません。
「子ら帰りひつそり」で、すでに里の趣が出てしまっているからです。
‥そこで「若葉蔭(わかばかげ)」と、手直しに置いてみました
「ひっそり」×「蔭」の呼応が
なにか言いたそうな言葉をのみこんで、句を折る日々を若葉になぞらえた向きに落ち着きます。
1-8)3
|春うらら水面に映る顔と顔 浜松市・浜松川柳社いしころ会(6-9)
|春うらら小川をのぞく顔と顔 仕掛けた罠の気配に馳せり
‥ネタの詠みでは、どうにも場面が中途です
二つの顔が映っているとも、水面に映った顔を自ら眺めているようにも伝わります。
‥というところで
形をあまり崩さずにリ着目してみました。
> 兄ちゃん兄ちゃん、何か掛かっているみたいだよ
> ほう、そうらしいのう‥どれ、さっそく上げてみるか
> うなぎ入ってると好いよね
> 三郎、昨日からそればっかりだな
|初夏の岡電車の音の聞こえけり 三島市・東大場土筆句会(6-9)
|初夏の丘 SLの音を遠に見る ふるさと結びゆく安堵かな
> 「初夏の丘」で詠んでみたくなりまして、リ着目しました。
‥それにしてもネタは、狙いが中途です
岡に居て、電車の音が聞こえてくるだけと言うのは、どうにも印象がヌルいのです。
まるで部屋の中で、他のことをしながらの喧騒程度の扱いです。
‥病気がちにも、病床から聞こえてくる窓の外ならまだしも
せんべい囓りながら、テレビ見ながらとか‥だったりすると最悪です。
「句作を舐めとるんかい」と思わざるを得ない空気が漂うばかりでしょう。
‥その場所が、まんま駅とか
そうともなると、かなりのズボラとも、大物とも思えてきますが
兎に角‥「音」の盛りどころが雑すぎるのです。
> ‥「初夏の丘」として、感じられるのは
そこからの眺めの中に、来たる列車が眼下に見えくるような趣です。
ならば、「音」だけなはずが無いのです。
そう思うのが‥たとえ思い込みにあろうとも
ネタの句では、その思い込みさえ空っぽなのです。(空っぽすぎる)
1-8)4
|花冷えの雨の静かや今朝の音 袋井市・高南句会(6-6)
|花冷えの雨の静かが日に暮れて 晴れ待つ花の恋の煩い
‥ネタの詠み方では、只の日常です
詩情がどの辺にあるのか、まったく以て判断付きません。
短歌の上の句ならまだしも、まんま十七音でお終いなんですからね。
(オメエさんの今朝の都合なんて知らねぇよ)
> あーあ、昨日の彼との言い合いが未だに尾を引いているみたいな花冷えの雨だな
> 今日も一日黙りだったし、早く仲直りしたいな‥
> ‥でも、私からは絶対に誘わない(謝らない)‥だって花だから‥
> ‥彼には、日差し来る太陽にあって欲しい‥
(はいはい‥女子ってやつは、どうにも面倒くせぇロマンスを背負っておられるようでーす)
|別れゆく二人の背なに花吹雪 焼津市・千草句会(6-6)
|別れゆく二人の背なに花吹雪 未練下ろしてそれぞれの道
‥ネタは、少女マンガにありがちなムードです
ムードがあるかどうかが肝心な所です。
(その点では、先の「花冷え」のネタよりは味わいが見られるような)
‥句作を診ていてもわかりますが
女子の側自体が、ムードを言葉にすら表現できていないわけですから
男子に其を求めても、喧嘩を要求しているようなものでーす。
なぜって、男子的に言えば、ムードなんて気分次第なんすから
そこの掴みを女子が先に醸し出さないのでは、スムーズに演出が始まるわけがありません。
‥その上で、別れる方のムードには殊更に関心が高いと(何を期待しているんでしょうかね?)
‥まずは、その辺、テメエの方から正して来いってな
> ‥女子の肉食化なんてぇのは
> そこを放棄して、男子と同じく食えりゃ好いって言ってるようなものであーる。
> 恥じらいもなにも空っぽで、性欲のみでお相手してチョンマゲって意味になってまーす。
‥+七七の引っぱりの「未練」にしたって
プライド絡みで、ムードに無いのがパターンかと。
しかも、乾ききっているからこそ「花吹雪」なのでーす。
それは、涙なんかではけしてなく、どうにも上昇思考な風向きっすね。
‥「次のステージに行くわよ」ってな趣かと
‥「今度こそ失敗しないわよ」みたいな
(そんなんで、どこに詩情があるんすかね??)
(そんなわけで、そんな風に、花吹雪を盛るべからずに思うわけなんだけど‥)
(どうにも盛るのが少女マンガ‥もとい女の妄想するラヴロマンスらしい‥)
‥ソソらねぇっつうの
だから時代が萌えに突入したわけだが、どうにも近頃の萌えには
その辺でのぶりっ返しが見られる傾向が見受けられ、どうにも不快っす。
(ツンデレの勘違いが多すぎる‥ツンデレが増加したら元の木阿弥なんだよッ)
(頑張る方にそれるならそれも有りだろうけど、地味に流れるのがオチ)
> 「萌え」ってのは
> 女子の恥じらいを‥如何に砕いておもしろ可笑しく&エロさを醸すかにあーる。
恥じらいがねぇ時点で、ただのエロ。(そんなのはどーでもいい)
恥じらいだけにしかないのも、もはやどーでもいい。そこが「萌え」との違いであーる。
‥今時の野郎の女子への願望なんて概ねそういう事なんだが、女子は丸っきり感知なしと。
(どちらかというと、オヤジ化して失敗している口が多いような)
(だから、自分の鏡を見ているようで、オヤジを攻撃しがちと)
(それが競争社会の男社会のダメっぽさって奴だよ)
(イラだつ時点で、すでに同じ穴の狢ですから)
(抵抗感を持たない輩を肉食女子って言っているわけで、褒めているわけではないのに)
(強くなったと勘違いして驕るのは、どうしようもねぇ中身野郎扱いだってこと)
|赤きつめ女の園か落ち椿 浜松市・浜松川柳社いしころ会(6-9)
|赤ドレス紅きツンデレ落椿 つれそう男は何者なのか?
‥ネタの句の狙いがどうにもよくわからないのですが
「赤いドレス」×「落椿」の絡みが面白いと思ったので、リ着目してみました。
‥「紅きツンデレ」
これのタイトルだけで小説になりそうな余韻が気に入りまして
どうにも、どっちが玉の輿に乗ったのかわからない詠みになりました。
(上の句‥俳句としては三段切れですが、赤でまとまってるのでさほど気になりません)
> あの噂の美女を落としたあいつは誰だ!?
> あのツン女が赤いドレスを着た上に、男が一緒だと!?(ドッキリに見えねぇ)
> なにやらスゲー仲良さげだな‥さぞやベッドの上では、デレッとしてそうだ(かなり気になるう)
‥リ着目は、桜吹雪を背負って別れた女の願望の方向って奴かなと
(願望と野望と実際は、随分と異なってくるけどな。まぁそそらねぇっす)
「紅きツンデレ」まぁそんな言葉がお似合いの度合いに関しては興味そそられますが
まぁどんな女になるんでしょうなぁ‥誰か描いてみろよ。
1-8)5
|葉桜や茶店に風のすがすがし 三島市・東大場土筆句会(6-9)
*茶店(ちゃみせ)、朱(あか)‥緋毛氈(ひもうせん)
‥ネタはよく詠めていると思います
どう引っぱるのかが悩ましいところでして
茶店の見られる小径に来て、朱の腰掛けがもてなさんと出迎えている趣にまとめてみました。
茶を啜っているとか、そこまで踏み込むと
どうにも「風のすがすがし」の趣からそれるかなと。
> 逆から言えば、それだけ焦点が定まっていない向きを含んであるのです。
> 通りすがりかもしれないし、客で訪れたのかも知れないし、そこは曖昧と言うことです。
|若葉風 茶店をのぞき串団子 そよぐ芳し呷りほす度
*芳しい(かぐわしい)、呷る(あおる)
> (う〜ん、やっぱり)初夏にしては良い風が入ってくるな
> ここの茶を呷りほす度に(口いっぱいに)若葉の風が香り立つかのようだよ
> (毎年のことなんだけど、この季節にここで味わう団子は格別だね)
‥茶を啜った趣となると、こんな感じかなと
(ちなみに、その手の茶店は通りすら生で拝見したことがねぇっす)
(そういう意味でも、異次元の空間でーす)
|富士見ゆる天空の湯に若葉風 三島市・東大場土筆句会(6-9)
|若葉風天空の湯から富士ぞ見え 字余り参考
‥「天空の湯」の表現が実に曖昧です
‥それは内湯なのか‥外湯なのか‥
「若葉風」とある以上、外湯に思うわけですが
「富士見ゆる」の趣が、銭湯の壁絵連想にもなっちまってるんですよね。
‥ということで、「天空の湯」のインパクトが、どうにもどこ吹く風になっちまっております。
そこの曖昧さを嫌えば、字余り参考が妥当かと。
|若葉風 富士見る外湯でさっぱりと ビアで飲んべり贅のひととき
‥まぁ庶民の感覚で云えば、こちらでも十分リッチかなと
「天空の湯」に「富士」とか、盛りすぎなのでーす。
(俺的にはビアは合わないので梅酒でお願いしたいところだが)
(それにしたって異次元空間には変わりないと)
1-8)6
|陽春の句会背を押す桃の花 浜松市・浜松川柳社いしころ会(6-9)
|春の日に集い語らい花が咲く 浜松市・浜松川柳社いしころ会(6-9)
‥「陽春」×「桃」×「集い」ということで
あれを思い浮かべたのですが、どうにもよーく考えてみたら‥
|陽春の桃を囲んだ志 天子の椅子を望んだ相談
‥ということになりました。(感情移入しないで観察するとまぁそうなりますからな)
‥それにしても
昔から桃を見て思うのが同じなのか、それとも
三國志の影響なのか、その辺がもはや切っても切り離せないのは
桃の注目度が偏っているからなのでしょうか?‥どうにもよくわかりません。
桃園の誓いが、桃の節句ゆずりなら、
桃の節句の解釈がまた変わってくる事に成りますが、ひな祭りの趣とは随分と離れてきます。
> 梅を見て、新年を祝い
> 桃を見て、春先の畑仕事開始への一致団結を催していた。
‥そんな向きになるのかな??(概ね中華由来ですから)
当時の冬明けのお祝いに用いることのできる定番なんて、
それこそ「酒」ぐらいだったでしょうからね。
|前進のラッパへシャンとする背筋 浜松市・浜松川柳社いしころ会(6-9)
|朝礼のラッパで背筋シャンとして 乾布摩擦うけつぐ伝統
‥「前進のラッパ」「シャンとする背筋」
どこに進むと云うのだろうか??
それを言うなら、行進では??(でも行進でラッパは鳴らさないからな)
進軍ラッパとも成ると、肩に力はいりすぎだし‥
‥ということで、朝礼になりました。
「起床」即「朝礼」
「起床ラッパ」=「朝礼ラッパ」、斯様が戦時体制の訓練もとい習慣づけですから。
1-8)7
|原子炉に蟻一匹の息づかひ 静岡市・「車座」椿山会(6-6)
|原子炉の蟻一匹ほどの息づかい 握りつぶしてざまあとは
‥ネタは、無駄にインパクトはあるのですが
どうにもインパクトだけで、わかりやすく示さんとする気概に欠いています。
というところで手直しして引っぱりました。
‥まぁ十七音なら
「原子炉の」では整いませんから「原子炉に」だと思いますが
それにしても申すべき向きがハッキリとしてきません。
つまり、三十一音のボリュームだったことになってきます。
> 「ざまあ」じゃ困るんっすけどね。結果論としては、
> 「ざまあ」でも善かったとしか言いようがないんですから‥どうしようもありません
‥それにしても、斯様な視点が有ったとは、もはや、諺の領域でーす。
|ががんぼの紋章の妙地に伏せり 焼津市・みなと句会(6-9)
‥なにやら怪しげな虫のガガンボです
今年珍しく部屋に紛れ込んできました。
ちなみに
「妙地」は「妙致」の間違えに思われますが、よくわかりません。
ニュアンスとしては、紋章になりすましている趣で良いと思います。
|デカろうと弱きにありきガガンボの紋章の功徳になりすまし
‥なんでもガガンボは
幼虫の頃は、作物の根に取り憑く害虫扱いだそうですが
成虫になると、デカいだけの弱い口で、無抵抗・無害だそうです。蚊とはまったく異なります。
> それにしても、面白いところに目を付けたものです。
‥まるで、まるで、まるで
ブランド倒れのガリガリ女って感じ。
(幼虫もとい子供の頃は、無い物ねだりで親を悩ましていそうなー)
1-8)8
|夢を追い明日へ向う花筏 浜松市・浜松川柳社いしころ会(6-9)
‥ネタは、花筏を見て
そこまで発言できるものなのだろうかと、首を傾げてしまいました。
少なくとも、それは、夢の残骸です。
明日に向かうぐらいの向きなら、葉桜で詠めゃ良いわけですし
そういう意味での桜の許容は広いわけですから、そうするべきです。
‥そこを花筏で引っぱるとなると、もはや、安倍政権のムードと変わりません。
|夢を追い明日へ向う花筏 民意得ずとも積極的衝突
‥おやおや、意外なストックが増えました
|夢奪い淵に追いやる花筏 格差の是正うそぶく国是
‥通常は、こちらなんですけどね
山本太郎よろしくほめ殺し気味に攻めてみるのもありということでした。
> うた詠み終わります、ありがとうございました。
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