向宜弁論.2017/07/06
貧富の差を交渉力に置き換えたとき
交渉できるか否かに拘わらず、そこには目的がある
交渉には必ず目的が伴うのだ
そして物々交換(等価交換)が成立しないとき
そこでは、その目的が奪略に置き換わるばかりだろう
持たざる者は常に奪いとるしかない
しかし日常は、持たざる側は、持てる側から遠ざけられたくないので
持たざる側が折れており、持てる側に略奪されがちである
されど、等価交換とてそこにあるのは
お互いの了承でしかないので
厳密に於いて、誰も、公平さを保てているかなど判断のしようが無い
正確に言えば、等価交換とて
お互いの自己満足とを交換し合うようなものだ
又、交渉には、交渉力の強みとして
「脅迫」or「誠実」or「ユーモア」の三つの要素がもたげている
それとて、ユーモアからして白と黒があるように
その交渉が、脅迫になってしまっていないかどうかの判断は難しい
何事にもケースバイケース&両面性が伴うことから
何がポジティブ的で、何がネガティブ的かを色分けするには複雑だ
お互いに、無い袖は振れないからだ
少なくともはっきりしているのは
交渉の仕方に見られるのは個々の流儀であり、そこには善も悪もない
断りの忖度にしても、策ありきだろう
ただし、俯瞰してみたとき
より自分有利を求めるばかりの者の割合が高ければ、奪い合いの世の中が醸し出され
より公平さを重んじる傾向に人々が熱心なら、穏やかな世の中が醸し出されるということだ
‥そこを各々がどう考えているかでもある
前者を順風満帆の願望と言い、後者を七転八起の心得と呼ぶ
公平とは即ち、七転び八起きの心掛けである
ゆえに、七転び八起きに不自由な社会なら、
そこで起きている交渉の目的の多くが略奪過多ということである
誰から見てもそれは明らかであり、それの政治が支持されないのも当然だ
なぜなら、人々が願っているのは、自己満足にも順風満帆だからだ
されど、順風満帆を求める性分だけに、お花畑にもそそのかされやすく
必要以上に七転び八起きにならざるを得ないのは、
公平としての七転び八起きを理解しているとは言い難い
そりゃ怒り心頭とばかりにテメエが略奪過多になりかねないのだ
言葉一つにしても言いすぎる輩は多い‥
政治のアタマからしてその程度なら、社会全体が略奪過多を醸し出すのも道理だが‥
汝らが公平の用を見失わない限り、それは何度でもひっくり返るだろう
ただし、斯様な行き当たりばったりを、誰も七転び八起きとは語るまい
そんなのは単に政治の混迷なだけである
「七転び八起きの本懐とは、汝・汝らのいたらなさからの改善である」
|改善を担う気の無き者は、不公平を背負うばかりだろう
> 修弁させていただきました、ありがとうございました。
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