2017年07月27日

【勝手句帳】131 29-7-22 静岡新聞掲載分から

↓5)向宜詠吟.2017/07/27

|うす紅のふくよかに咲く八重桜散るをいそがず夕光に映ゆ  静岡市・SBS学苑パルシェ教室短歌会

|うす紅と夕光に映ゆ八重桜 散るを急がずまるく添いけり


*夕光(ゆうこう)

> 桜と言ったらソメイヨシノで、八重桜が好いという割合は下がるだろう
> でも私は、八重桜の散り急がずに丸まると寄り添ってある趣が大好きだ
> しかもそれら濃いめのピンクが、春の夕日に照らされて
> うす紅へと変わる様が、なんともそろい微笑んだようで、それがまたたまらないのだよ




|現実に飽きて変えたき法なりや七十年の平和にも馴れ            静岡市・駿府短歌会
|戦争の「放棄」仰ぎて七十年徐々に九条不都合のこゑ            静岡市・駿府短歌会

|七十年 放棄御輿の色直し「独り善がりはダメ」担ぎ出し


> 思えば(今年は)日本国憲法施行からちょうど七十年である
> これまでの目玉と云えば戦争放棄の「放棄御輿」だったわけだが
> ここに来て、世界情勢に都合が宜しくないとして、お色直ししようって気運らしいけど
> 「戦争反対」をだな、例え独りになっても貫き通さずしてどうするんだって話さ
> 「戦争放棄」のお題目なら尚更さね
> ‥「独り善がりはダメ」とか、ほんとお門違いも甚だしい‥



1-5)1

|春さがし雑草の中歩み行く「ここよここよ」と風が告げゆく 静岡市・SBS学苑パルシェ教室短歌会

|春さがし雑草小路をすすみゆく「ここここここよ」かすかに耳こえ


> 冬も終わりを迎え、気晴らしにと春を探そうと思った
> あちこちを見て回ったが、まだ少し早かったようだ
> でもいつの間にか
> ついでとばかりに、探索のエリアはめったに踏み入れない雑草小路をうろうろしていた
> そしたら、なにやら‥春の精の声が聞こえたような気がした
> とりあえずそっちの方に目を見やったら、ネコの死骸が転がっているのを見てしまったよ
> (‥ひょへェェエエ‥これはもうトラウマだな)




さつま土手わきを流れる清む川のいつもの小枝にとまるかわせみ       静岡市・駿府短歌会

 *済む× → 清む○ (打ちミスに思われる)


|飛沫立つカワセミ見事 春うらら 清き流れに薩摩土手ぞあり


> カワセミが川にダイブしたぞ
> 飛沫(しぶき)を上げながらの狩りは、実にダイナミックで見事だ
> 春の陽気に誘われて川辺にまで足を伸ばしてみたが
> 自然に生きる生きものは確かにスゴイ‥
> でもねぇ、人間だって負けちゃいないさ
> 川の清きを損なわずに設置されている薩摩土手(信玄堤)をご覧よ
> あれがなかったら、カワセミだって毎年同じポジションで狩りが出来ているとは限らないからな
> ‥お互いに負けてなんていやしないもんさ‥




人気なく代かきの田は暮れなずみ鷲二羽飛来し餌漁りする         沼津市・椎の木短歌会

|暮れなずむ代掻きの田に腰下ろし 鷲二羽の影 餌漁りかな


> 夕暮れ時、代掻き作業を終えて田の傍で腰を下ろしていると
> 鷲の番(つがい)がやって来よった
> どうにも餌を漁っているみたいだな
> (一富士二鷹‥とばかりに、今年の味はかなりイケるかもと、少しばかりにんまりしちゃったよ)



1-5)2

|降らぬ空仰ぎ見やれば青深く紫陽花だけが華やぎて咲く          沼津市・椎の木短歌会

|降らぬ梅雨仰ぎ見やれば青々と紫陽花だけがたくましくあり


> ‥時節はすでに梅雨だというのに
> ‥ここんところの旱(ひでり)気味で、畑がしおれちまいそうだよ
> そんなだというのに、紫陽花だけは元気だな
> 青々として、そのまんま青っ空だ(頼むから雨降ってくれ)




|明け方に待ちかねていた雨の音むさぼる如く吸い込む畑          沼津市・椎の木短歌会

|明け方に待ちかねたりや梅雨の畑 むさぼり吸えば青々として


> 本日、待望の雨が、明け方にやって来た
> 昼頃になってから再度確認したら、ものの見事に、畑に青々さが戻っておったな
> 相当に空っからだったのだろう
> ‥それにしても、これほどとは、植物の生命力には驚かされるな
> ‥とはいえ、能力が発揮できるようにするまでが大変なんじゃがな
> ‥人にしてもそこは変わらず
> 根性見せるかどうかにしても、育て方次第・育てられ方次第と云うことよの



1-5)3

薄墨の空より落ちくる細き雨季をうながすやうに降りつぐ  静岡市・SBS学苑パルシェ教室短歌会

|薄墨の空より落ちくる斜線かな 浮世絵の雨 時間彫りしか


> 今や雨を斜線で表現するなんてごく普通だけどな
> 浮世絵のそれの何がスゴいかって、彫ってあるところじゃよ
> 版木に彫るってんだから、そりゃ、それだけでも脱帽てなもんじゃが
> ‥実はな、それに驚きを覚えて、ピカソよろしくのキュービズムが誕生したそうだ
> 時間次元を二次元のキャンバスに如何に落とし込んで表現できるか‥なんだってさ




水無月の雨が上がりて下校時のかさをゆらせる道草の子ら          焼津市・高草短歌会

|雨上がり青田こみちで傘止まる 子らの道草アメンボのごと


> ‥あれは小学生だろうか
> 先程に雨が上がったというのに、田んぼの道ほどでなにやらまだ傘をさしておるのう
> 距離を置いて眺めて居ると、どことなく水たまりのアメンボに見えるのう
> わしもちょっくら、小学生の頃に戻ってまざってみたいもんじゃな



1-5)4

一人居の老い転居して庭先のたわわなる枇杷たれか摘みとる         焼津市・高草短歌会

|向かひ枇杷たわわな見栄へたれぞ摘む 転居され庭たれも居らぬに


> こないだ、お向かいのご老人が高齢と云うことで転居されて行ったんですけど
> その庭に、たわわに実っていたはずの枇杷が
> ‥気がついたら‥
> すっかり無くなっていたんです((((゚Д゚))))
> 自分の家の目の前での出来事に‥とてもショックを覚えましたね



1-5)5

|目の前を故郷ナンバートロトロと何故か越されぬ釧路のにおい        静岡市・駿府短歌会

|峡の里 故郷ナンバートロトロと 走るも何も「富士山」見入る


> 峡の里を訪ねたら
> 富士山ナンバーを見る度に、追い抜くのも急ぐのも忘れて
> ただひたすらに、「富士山」の文字に見入っている自分がいまして
> ‥ふと思ったんです‥
> これがマジ「日本一」だったら、問答無用で引っ越しちゃうってね




> うた詠み終わります、ありがとうございました
posted by 木田舎滝ゆる里 at 13:41 | Comment(0) | 名句にポン/2017後半 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。