2017年08月03日

【弥勒論】06 ベーシックインカムだけでは、さらに致命的な格差を招く(第一章01-07)

向宜弁論.2017/08/03

 ‥では、そんなところで
 政府が発行する(返済不要)と思しき政府通貨だけを前提にして
 ベーシックインカムをシミュレーションしてみよう


> 定期的な約束されたバラマキに、政府が気にしているのが、労働意欲の減衰だ


 (でも大丈夫、今から述べることは、目から鱗が落ちる話だろう)

 全世界で、希望する限りにおいて
 一人辺り年間100万円程度で、ベーシックインカムを配るとしよう


 T.労働意欲を失った者が全体の二分の一の場合
 単純に労働意欲を維持し続けた者は、給与所得の平均が200万円+に上昇する

 ‥自分も使うし、使われた分を単純に労働意欲を維持する割合で割っただけだが
 ‥その二人分の200万円分が戻って来る勘定だな


 U.労働意欲を失った者が全体の三分の二の場合
 単純に労働意欲を維持し続けた者は、給与所得の平均が300万円+に上昇する

 ‥これもTと同じ計算だ
 ‥労働意欲を欠く者が多ければ多いほどに、労働意欲を維持する側の取り分が相対的に多くなる
 ‥まぁ、少し考えれば、それが表面上の数値と言うことだが、雑作もない話だな


 (どうだね、少しは目が覚めたかね?‥では、今度は怪談をしよう‥)


> ‥それでも、始まって2〜3年内の間は、公平感に浸れるだろう
> しかし、経済の現実が、出し抜きゲームのままなら何も変わらない
> すぐにメッキが剥がれるのは、平成の格差をなぞらえれば想像が付くだろう


 それが10年経つと預金枠1千万円程度の格差に広がり
 30年も経てば、億万長者ほどの格差へと広がる

 (大ざっぱに言えば、中国景気レベルが世界的に再来するか、もう少し過激になる程度だろう)

 ‥まぁ今度ばかりは、細りなりとも死に目を見ずに生活できるだろうにせよ
 今時代の閉塞感同様に、働かない側は同じ息苦しさを感じ始めるに事欠かない
 なぜなら、生活の価値観が瞬く間に変容しかねないからだ


 (とくに、マイナンバー管理への徹底やら)
 (人体へのロボット利用やらの展開とコスト云々は、甚だ未知の思惑に満ちている)


 それでも、中国景気の頃を思い起こしてみれば良い
 1%などと言わずに8%ぐらいには、億万長者が続出するかもだよ

 ‥無論、その原動力の前提に思しきが

 働く意欲を欠いた人口増のなれの果てということなら(問うまでもない)
 こぞって、AI化を仕掛けたくなるのが、利益を独り占めしたい側の考えそうな筋書にあろう


 されど、その時、彼らが見せるドヤ顔には、拍手するしかない空気が漂うばかりだろう


 (本当の意味で‥食わせてもらってる意味に変わっちまうんだからな)
 (まぁその辺、社会主義嗜好で満足してしまうようなら、支配する側は楽ってことだ)


> もう一つのシナリオが、脱落する者が割りと少なかった場合である


 ‥こちらの場合は、配られた分がそのまま手取りにも反映されるだけの計算だ
 つまり、配られた分と給与に上乗せされるだろう分で、200万円の枠で自由になるはずだが‥

 超・絶対資本体制へと進むばかりなら

 それこそ、頑張っても給与は上がらないだろう
 なぜなら、コスト削減とAI化の波に呑み込まれて、仕事自体が失われかねないからだ

 ‥高齢化&ベーシックインカムによる労働意欲減衰が想定されていれば
 AI化への投資が加速するのは必然だ、それに巻き込まれ無いとの前提は成り立つまい


 (今やバレても‥発行権云々を易々と手放さない強慾にも感謝すべきぬるさがあったらしいと‥)
 (ただばらまくだけでは、不公平感の改善までに及ばないということである)



> 修弁させていただきました、ありがとうございました。
posted by 木田舎滝ゆる里 at 20:56 | Comment(0) | 弥勒論 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。